第18話 食事とは…?
「食べる」ということは、口から食べ物を摂る行為、ですね。
「身体は食べたものでできている」と言われる通り、とても重要だと思います。
食事に関するいろいろを綴ってきました。
では、あらためて「食事」とは何でしょうか?
簡単にまとめれば、
1)健康維持のために必要な栄養素を摂ること
2)満足感をもたらすもの、人間関係の形成に役立つもの
この2点ということになるでしょうか。
某医療系国家資格(ちなみに医師でも看護師でもありません)を持っている私、以前は病院勤務をしておりました。週に1回程、当直があり、夜間は院内で待機、呼び出しに応じます。
仮眠は可ですが、何も無い静かな夜もあれば、ほとんど寝られない日もありました。
呼ばれるか呼ばれないかわからない、いつ呼ばれるかわからない、というのは、かなりのストレスです。
食事は、食べられる時にタイミングを見計らって食べておく、ことになります。
麺類はリスクが大きく(まさに食べようとしたところで呼ばれて、戻ってきたら、汁を吸って麺がのびきっている…当直あるあるです。泣)、おにぎりやサンドイッチ、栄養補助食品など、ササッと食べられるものが多かったです。
この頃、コンビニには大変お世話になったので、今でも足を向けて寝られません(笑)。
必然的に、慌しく急いで食べることとなり、子供の頃、食べるのが遅かった私は、もういません。環境が人を育てる、というのは本当ですね。
考えてみると、これはもう「食事」ではなかったと思います。「必要な栄養素を摂る行為」ですらない。空腹でパフォーマンスを下げないように、ただ「食べる」というだけに過ぎないでしょう。
「食事」は、少なくとも座って、落ち着いて食べる状況が許されるものであって欲しいと願います。
立ち食い蕎麦や立ち呑み居酒屋、食べ歩き等を否定するわけではないです。
自ら望んで選んでいるのと、そうせざるを得ない状況に置かれているのとでは、根本的に違うはずだからです。
深夜に突然、電話で起こされることもなく、毎日、自分のベッドで熟睡できるようになったことと、
座ってゆっくりと、食事を味わえる日々に感謝を込めて。
育児、介護、医療や看護、消防、警察、交通、インフラ関係、災害派遣の現場…その他、緊急出動要請がある全ての場所の、どこかで今もきっと、誰かを何かを守るために、「食事」の時間を削っている人達がいるということに、想いを馳せて…。
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