第17話 最後の晩餐
人生最後の食事だとしたら、何を食べますか?
元気で、食欲もあって、何を食べてもいい、でもこれで最後だとわかっている食事だとしたら…?
高級な食材で豪華なフルコース、懐かしい思い出の味、それともいつもの大好きなメニューでしょうか?
私の場合は、卵かけご飯!でございます。(笑わないでくださいませ)
卵かけご飯をベースにして、納豆と絹ごし豆腐を入れ、混ぜたもの。
これは、ずっと前から心に決めているのです。
やっぱり最後は御飯が食べたいです。
卵もお米も醤油も、特別な高級なものでなくて良いのです。その違いがわかるような繊細な味覚は、持ち合わせておりませんので。
居酒屋さんで「ばくだん」というお気に入りのメニューがあって、
これは、卵、納豆、とろろ、オクラ、豆腐、沢庵、いろいろなお刺身のブツなどを混ぜて食べるものなのですが、美味しくて…!
家ではこんなにたくさんの食材を用意できないので、シンプルに卵、納豆、豆腐の三つのみです(笑)。
ちなみに、旦那さんはカレー(人参、玉ねぎ、ジャガイモ、豚薄切り肉で作る家庭のカレー)またはカツ丼と言っております。
全然、違いますね〜。
子供の頃、毎朝、卵かけご飯を食べていた話は、既にふれた通りです。
(→ 第2話 呪いの言葉)
長い間、卵かけご飯にはあまり良い気持ちを持っていませんでした。
でも、ある時、ふと思い至りました。
「別に卵かけご飯が悪いわけじゃないし、両親も、そして私も、誰も悪くないよね」と。
だから、私の最後の晩餐は「卵かけご飯プラス納豆、豆腐」と、我家では宣言してあります。
災害が多発している昨今、いつどこで巻き込まれてもおかしくありません。それは誰にもわからないことです。
今、食べている食事が最後となるなんて、予想もつかないことでしょう。
昨日と同じく、今日もまた、いつもと変わらずに食事できることに感謝して、明日もまた、同じように食事ができることを祈りつつ、
それでは…「いただきます!」
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