登場人物一覧①




【フレデリック・ラーデンハイド】


本編主人公。十七歳。

黒髪黒瞳。好青年風。

十歳の頃、古代竜ジークリンデと契約する。

竜操術、剣術、槍術が得意。

五歳の頃に前世の記憶を取り戻すと同時に、何の因果か知らないが未来視の力に目覚めてしまう。

その結果、将来、自分の身に何が起こるのか知ってしまい、また、王国が滅亡する運命にあることも知る。

そのため、懸命に未来を変えようとするのだが……?




【イリスレーネ・ヴァルトハイネセン】


本編メインヒロイン。十七歳。

白銀の長い髪をゆるふわハイポニーにしている。

翡翠色の瞳。希代の美少女で先代に次ぐ戦闘能力を有する。

剣の舞姫の異名を持つヴァルトハイネセン王国女王。

幼少期の頃から猪突猛進で、フレくん好き好きまっしぐらだったが、十歳ぐらいの頃から徐々に疎遠になっていく。

しかし、本当は……?


王家の血筋特有の特殊能力と高い身体能力を有している。

少し癖の強い性格をしているが、芯の強い女性。

ただし、その芯というのがアレなのだが……。




【アナスタシア・ヴァルトハイネセン】


本編ヒロインの一人。イリスレーネの妹。五歳。

白銀のサイドツインテと、翡翠色の瞳。

舌っ足らずなしゃべりと甘えん坊。

『す』や『ず』がうまく言えない。

自分の名前をうまく発音できないので、自分のことをナーシャと呼んでいる。


フレッドが十二歳の時に生まれている関係で、三歳までの三年間しか触れあうことはなかった。

そのため、本来であればほとんど面識のないフレッドのことをよく知らないはずなのだが……?


底知れぬ力を秘めた幼女で、将来を誰よりも期待されている。




【ジークリンデ】


ヴァルトハイネセン王国の守護龍にして白焔の古代竜(ホワイト・ブラーナス)と呼ばれる至高の翼竜。

雌竜。

竜種の中でも最上位に位置し、その体躯は小さな城であれば優に凌駕する巨体。

白銀の鱗に覆われていて、巨大な翼を一対有する。

既に数千年を生きているとされ、神にも等しい存在。

ジークリンデはヤヴァイ魔法を操り、口から白焔はくえんを吐き出す凶悪な存在。

巨大な顎門から紡ぎ出される竜の咆哮はすべての敵の動きを封じる精神攻撃。

喰らった者たちは、一歩間違えばそれだけで心臓麻痺を起こして死滅する。

ただし、幸いなことに彼女自身は戦闘行為を好まないし、肉よりも野菜や果物、魚を好む。

どちらかと言えば平和主義者。

なお、彼女には大いなる秘密があり、それが……。




【レンディル・リッチ】


王国宰相の嫡子。十七歳。青髪赤瞳。

聖騎士の家系。聖騎士団副団長。

幼い頃からイリスレーネにぞっこんで、彼女と仲のよかったフレデリックを殺したいぐらい目の敵にしていた。

彼にはその出自ゆえか、大勢の取り巻きがおり、彼らと常につるんでは幼い頃からフレデリックにちょっかいをかけていたのだが、その度に……。

また、彼の家にはとある秘密があるのだが……。




【オーギュスト・ラーデンハイド】


ラーデンハイド公爵。フレデリックの父。

四十五歳。銀髪碧眼。

鋼の竜騎士の異名を持つ隻眼の傑人。

左目に眼帯を嵌めている。

代々、竜騎士を輩出する家系に生まれ、自身も歴代最強と目される男。

妻には早くに先立たれ、現在独り身だが、家臣など大勢のよき人材に恵まれ家を切り盛りしていたのだが……。




【ガルガリオス・アーザスター・リッチ】


王国宰相。五公爵家の一つ。五十八歳。白髪赤瞳。

細身であご髭を生やしている。皺が濃い。

王国内のすべての実権を握ろうと画策している。

そのため、どんな手を使ってでも政敵を落とす。




【キーラ・ヴァルトハイネセン】


先代女王。

四年前(イリス十三歳、アナスタシア一歳)に死去。

双剣の乙女の異名を持つ。

その武の才は歴代女王の中でもトップクラスで、またすべての悪を手玉に取ってしまうほどの知の才能も抜きん出ていた。

その才は娘たちにも遺伝し、武の才はイリスレーネに、知の才能は第一王女へと受け継がれたのではないかと目されている。

しかし、そんな優れた能力を有する彼女でも、運命に逆らうことはできずにこの世を去った。


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