家庭環境 6
失礼のないようにしなければと、世話しなかった私の心が急に静寂を取り戻し、結愛と顔を見合わせた。
「きびきびしたお母さんだね」
「燈佳の前だから演じてるだけだよ」
「そうなの?」そう言う以外、何と返せばいいのか分からなかった。
「うん」
結愛はそう言ったきり意識を課題に集中していた。私も課題に取り組む。
それっきり私たちは無口でひたすら課題をしていた。
私が自分の課題を終わらせた頃には三時になっていて、結愛はまだ課題に取り組んでいるようだったので、邪魔をしてはいけないと思い、黙ってソファーに横になった。
毛布を被って寝ようとしたとき結愛に急に話しかけられた。
「え、寝ちゃうの?」
「うん。もう遅いし。課題終わったから」
「えー、もう徹夜して起きてようよぉ」
勘弁してほしいと思った反面、こうやって甘えられたのには驚いた。
眠いとは言ったが、それでも結愛が根気よくお願いをするので、仕方なく寝るのを諦めた。
結局結愛を背中から抱きかかえるようにして座る。彼女のお腹に手を回してそのまま彼女の背中に寄り掛かった。
この前結愛が家にやって来た時のことを思い出し、彼女の様子を慎重に伺いながら手を彼女の服と肌着の間に入れてみた。
結愛は何も言わないで、変わらぬ様子で課題に集中している。
私はそのまま彼女の小さな胸を揉んでみた。
結愛は反応しない。
嫌がる様子が全くないので、私は両目を瞑ってそのまま暫く胸を揉んでいた。
けれど、やがて眠気に勝てなくなった私は不満を言う結愛に謝りながら毛布を被ってソファーに横になった。
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