第5話 パッチモンスター

「プリュウンっ!」


 先ほどと全く同じキラキラと光るスライムが魔法陣から勢いよく現れた。口角が自然と上がり、暗く見えた世界が一瞬にして瞳が焼けそうなほど輝き出す。理屈なんてどうでもいい。今はただ、もう一度スライムに会えただけで、感無量だ。


「す、スライム! な、なんで!」


「プリュルンっ! プリュルンっ!」


 輝くスライムは僕の脚に当たってくる。どうやら、軽く攻撃しているらしい。怒っているのか? そうなると、さっきの感覚が残っていると言うことだ。色、形、大きさ、見た目、何もかも同じなので同個体であると推測する。


「さっき光の粒が散り散りになったのに復活したと言うことは、僕の魔力が君の体をもとに構成されて出て来ていると言うこと。じゃあ、魔石に残っている方がスライムの体の魔力なんだ。こんな事実、誰も知らないはずだ。ぼ、僕……、魔物と友達になる方法を見つけてしまったかもしれない……」


 僕は世紀の大発見だと確信し、観察日記に今までのすべてを事細かに書き込む。記憶力は良いので、文字にすらすらと残せた。もう、周りの状況など考える暇もなく無我夢中で書き続ける。


「プリュン」


 スライムは僕に体を擦りつけ、甘えて来た。僕の魔力を通して気持ちが伝わっているのだろう。もし違ったとしてもそう思いたい。僕もスライムのひんやりしている体を撫で、ツルツルすべすべの水疱を堪能した。


「よし、だいたい記録出来た。これで論文を書いてシャインのパパさんに見せよう。なんなら、他に書いた論文も見せようっと!」


「プリュン」


 スライムは地面を軽く跳ね、勢いをつけてから僕の肩に飛び乗って来た。重さは一キログラムも無いと思う。ちょっと重めの柔らかいボールを肩に乗せているような感覚だ。


「君は体の魔力をもとにして僕の魔力で体を作っているから複製魔物(パッチモンスター)ってところかな。略してパチモンだね!」


「プリュンっ!」


 スライムは肩で飛び跳ねる。跳ねると肩に乗る力と重さが加わり、肩が外れそうになった。


「ちょ、飛び跳ねるのはやめて」


 僕はスライムの体の魔力が入っている魔石を持っている左手でスライムに触れた。宥めるつもりで触れたのだけれど……。


「プリュっ!」


 スライムの体は光の粒となり、左手に持っている魔石の中に吸い込まれた。魔石の吸収力が強いのか、はたまたパチモンの存在が魔法陣から無理やり出しているため魔力が安定していない影響か、まだまだ謎が多い。


「魔力だから魔石の中に吸い込めるんだ。魔法陣を展開しないと出て来られないのかな? でも、ずっと持っているには重いスライムを軽々と持ち運べるなんて便利だなー」


 僕は持ち物を調べ、家に帰る。以前のママの言いつけはしっかりと守っている。そうしないと僕が酷い目に合うのだ。最悪、家から外に出られなくなってしまう。


 ◇◇◇◇


 家に帰って来て湧き水が流れている裏庭で手洗いうがいをした後、部屋に向って走った。鞄を机の横に掛け、椅子に勢いよく座る。

 その後、まっさらな紙に今日の出来事を認めて『不思議な生き物(魔物)と友達になる方法』という論文を書く作業に入る。

 後にこの論文は世界を大きく変えてしまうことを僕はまだ知らない。


 徹夜する勢いだったが、怒る寸前のママに見つかり午後九時にベッドに入れられ睡眠魔法で半強制的に眠らされた。

 次の日、朝一番にシャインのパパに会いに行ったのだが、今日も帰って来ていないらしい。


「もう、パパにばかり会いに来て、なんで私に会いに来てくれないの!」


 すでに半袖の上着と丈が膝より上のスカートと言う動きやすい服装に着替えていたシャインが玄関から飛び出してきた。朝っぱらから元気が良すぎて困る。まあ、僕も朝早くからシャインの家に来ているから彼女のことをとやかく言えないのだけれど……。


「だって、シャインより、シャインのパパさんの方が話していて面白いんだもん。シャインは鍛錬の話ししかしないし……。なんで、そこまで頑張っているの?」


「私は強くなってお金持ちになるの。冒険者は危険だけど、沢山稼げる。そのための努力はするつもり」


 シャインは左腰に掛けられている木剣の柄を握り、しゅっと引き抜いて高らかに掲げた。お金を稼ぎたいなんてあまりにも大人な考えだ。僕たちはまだ五歳なのに……。でも、あと一〇年したら大人なのか。早いような遅いような。シャインが成人になったらどんな風になっちゃうんだろう。まったく想像できないな。


「で、アッシュはまだ絵本の話しに夢中になっているわけ? さすがに夢物語を信じるのは子供っぽいと思うわよ」


 シャインは五歳の分際で大人面して来た。剣に夢中になるなんて十分子供っぽいと思うけど、言葉に出さない。言ったところで返り討ちに合うだけだ。僕は喧嘩でシャインに勝てた覚えが一度もない。口喧嘩ですら彼女の威圧に押されて押し黙ってしまう。


「僕はまだ子供だよ。あと、夢物語じゃなくなった」


 僕はスライムの体が入っている水色っぽく輝く魔石をシャインに堂々と見せる。大量のスライムの犠牲を経て、僕が流した涙と汗がしみ込んだ品。まさしく、努力の結晶だ。


「何その魔石? なんか、普通の魔石じゃない……」


「もうすぐ仕事する大人が出てくる時間帯だし、騒ぎになるかもしれないからここでは見せられない。一緒に始まりの森に行こう。そこで鍛錬すればいいでしょ」


「まあ……、別にいいけど。あんまり奥に行くとまた怒られるわよ」


 いつもなら、このままマッサラ村の広場に行って剣術と投擲の鍛錬をする。でも今日は珍しく僕が場所の提案をしたからシャインは腕を組みながら僕の行動を不信がっていた。僕がしようとしていることを説明しても実際に見てもらわないと彼女は上手く理解できないだろう。だから、無駄な説明は省き、実際に見てもらいたい。


 僕はシャインのパパさんに見せようと思っていた書きかけの論文を自分の部屋に戻し、軽くなった鞄に出来立てのパンと無色透明な魔石を入れる。さっきまで持っていなかったパパが使っていたナイフも護身用に一応持って行く。まあ、シャインがいれば鹿や猪に遭遇しても問題ないと思うけど……。


 ◇◇◇◇


 シャインと共に始まりの森にやって来た僕は今すぐ実験の成果を見せたかった。今までさんざん僕を子供呼ばわりしてきた彼女に目にもの見せてやる。驚きすぎて目玉が飛び出すかもしれない。夢を現実にしてしまった僕に惚れちゃうかも。なんてね。


「シャイン! その綺麗な藍色の瞳でしっかりと見ていてよ! 『魔法陣展開』」


 僕は空中に現れた難解な魔法陣に水色っぽく輝く魔石を入れる。すると、魔法陣に魔力が流れ青色っぽい光が波紋状に広がり、魔石内の魔力が反応した。


「プリュンっ!」


 魔法陣から輝くスライムが飛び出し、水の膜をプリンのように震わせながら着地した。動くたびに水の塊がプルプルと震え、葉に乗っている水滴のようだ。近くに僕とシャインがいるのに、攻撃してくる素振りはない。


「ええええええええええええええええええええええええええええええ! はぃ?」


 シャインは僕が欲しかった反応をくれた。なんなら、驚きすぎて後方の草原に倒れ掛かり尻もちまでついて驚いてくれている。スカートが捲れ白色のカボチャパンツが丸見えなのに隠す気がさらさらない。僕は生まれてはじめてシャインを地面に倒せたかもしれない。


「見てくれた? 僕、不思議な生き物と仲良くなれたんだよ」


 僕はスライムを抱きかかえ、現実が理解できていない様子のシャインに見せびらかす。魔物とここまで仲良くできるなんて僕くらいじゃなかろうか。いや、世界は広い。もしかしたら僕以上に魔物と仲良くしている子供がいるかもしれない。


「ちょ、ちょっと待ってアッシュ。なんで、その不思議な生き物はアッシュを襲わないの。というか、なんで魔法陣から出てくるの! 訳がわからないんだけど!」


「シャインに原理を説明しても多分わからないよ。シャインは感覚で物事を判断する人間だから……」


「なに……私がバカって言いたいの?」


 シャインは僕に睨みを効かせる。彼女に睨まれると身が震えてしまう。でも、そんな鋭い視線が僕だけに向けられていると思うと、友達がシャインしかいない僕の心が擽られる。魔物を倒すことにしか興味を持たなかった彼女が僕の夢に興味を持って沢山質問してくれている。それだけ彼女の心を高ぶらせられたと言うこと。その事実が僕の達成感をさらに強めた。


「そ、そう言う訳じゃないけど……。とりあえず、僕と不思議な生き物が仲良くなれたって言う事実は理解してもらえた?」


 僕はスライムに頬擦りする。つるつるすべすべでひんやりしたパンの生地のように柔らかく、このまま眠ってしまいそうになる。でも、もしスライムの水疱の中に顔が入ってしまったら窒息死してしまうかもしれないので、注意が必要だ。


「ま、まあ……。そこまでして不思議な生き物が攻撃してこないのはおかしいし……、いったん信じるわ」


 シャインは立ち上がって額に手を置き、もう一方の手でお尻を叩き、服から砂を落とした。


「その不思議な生き物は何ができるの?」


「さあ、僕もまだ調べてないから知らない」


「さあって……。倒したらどうなるの?」


「光の粒になって散り散りになるんだ。でも、死ない。この魔石に僕の魔力を流せば復活する」


「え……、じゃあ、その不思議な生き物と何度も戦えるってこと?」


「まあ……、僕の命令を聞いてくれるかはわからないけど、戦うことはできる。倒されるたびに僕の魔力が減るけど……」


「じゃあじゃあ、その不思議な生き物と戦わせてよ。私、不思議な生き物と一度も戦ったことがないから、その不思議な生き物と戦って練習したい!」


 シャインは魔物と戦えるとわかるや否や、僕のおでこに頭突きできそうなくらいずいずいと近寄ってきた。目を乾燥から守っている涙が日の光を沢山反射して綺麗な藍色の瞳がキラキラ光っているように見える。まるで目の中に藍色の宝石が入っているかのようだ……。彼女の瞳があまりにも綺麗だから、僕は直視できず、視線をスライムにすぐに移した。


「わ、わかった。僕もこのスライムが命令を聞いてくれるのか気になるし、一度戦ってみよう。スラちゃん、良い?」


 僕はスライムにあだ名をつけて呼んでみた。僕の言葉を理解しているのなら、反応してくれるはずだ。


「プリュウンっ!」


 スラちゃんはぶるんと震え、やる気を見せる。どうやら、スラちゃんと呼んでも自分だと理解しているようだ。名前を理解できるということは犬くらい頭が良いということか。でも、スラちゃんの体の中に脳らしき部位が透けて見えるわけじゃない。どこで思考しているんだろうか。そもそも、思考しているんだろうか?


「スラちゃんは良いって」


「スラちゃん……。えっと、水球体をスライムって呼んでるんだっけ。それでスラちゃん?」


 シャインは苦笑いを浮かべながら訊いてきた。


「そうだよ。スライムのスラちゃん。可愛い名前でしょ」


「まあ……。水球体よりは……」


 シャインは腰に手を置き、飽きれた顏をした。スラちゃんと言う名前がおかしいのだろうか。でも、友達になったのだからあだ名で呼んでも良いじゃないか。


 僕は抱えているスラちゃんをしゃがんで地面にそっと置く。シャインは木剣の柄を握りしめ、やる気満々の状態で五メートルほど離れた位置に走って移動した。


「じゃあ、スラちゃんを倒したら私の勝ち。スラちゃんが私を倒したらアッシュの勝ちね」


「うん」


 僕は立ち上がり、スラちゃんから少しだけ離れて軽く頷いた。シャインは両脚を肩幅に開き木剣を前に突き出すように構えた。スラちゃんはプルプルの体に力を入れたのか、石のように表面が震えなくなり、しっかりと身構えているように見える。


「用意、始め!」


 シャインが声を上げると、スラちゃん目掛けて走り出した。足が速いため、二秒も経たない間に剣の攻撃範囲内にスラちゃんをとらえるだろう。


「プリュルン!」


 スラちゃんはシャインが走ってきている間、真上に八センチメートルほどぽいんぽいんと飛び跳ねているが……、当たり前のように何も起こらない。その飛び跳ねている姿が愛らしい。ただ、目の前からゴキブリをぶち殺そうとしているママのような狂気の目になっているシャインが迫る。


「スラちゃん、右に跳ねて!」


 僕は成功するかわからないが、スラちゃんに初めて命令する。訓練もしていないのに、初耳の命令で動いてくれたら犬以上に賢いかもしれない。


「プリュンっ!」


 スラちゃんは僕の命令を聞き、右に跳ねた。その瞬間を目の当たりにした僕は頭の中で気持ちいい何かが溢れ出しているのを感じた。僕の言葉を聴いた瞬間に理解するなんて、どれだけ賢いんだろうか。


「凄いっ! 僕の命令を一回で聞いてくれた! パチモンになってから言葉を理解したのか? それとも、魔物の時から僕達の言葉の意味を理解しているのか? どちらにしろ、すごい発見だ!」


 僕は勝負そっちのけで、今発見した新しい可能性を鞄から取り出した観察日記に鉛筆で書き込む。だが、観察日記に文字を書いている時に今、シャインがすぐ近くにいたんだ……と思い出した。彼女が僕の行動を察してくれるわけが無いと良く知っている。前を向いた時にはもう、遅かった……。


「そりゃっ!」


 僕が見ていない間にシャインはスラちゃんに木剣を突き刺した。もう、ためらいもなくぽいんぽいんと跳ねていたであろう愛らしいスラちゃんの真上から思いっきり串刺し……。スラちゃんの体の中心を木剣が突き抜け、穂先が地面に当たっている。


「ああああああああっ! スラちゃんっ!」


 僕のよそ見のせいで、スラちゃんはシャインに倒され、光の粒を傷口から溢れさせていた。木剣が抜かれていないから、まだ、消えていないがシャインが木剣を抜いたら魔力で構成された体が光の粒になって散り散りに消えてしまう。

 だが、シャインはそんなこと知らないし、知っていたとしてもお構いなしに木剣を引き抜くだろう。なんせ、人間は勝てるとふんだ魔物に対してとことん冷酷な対応が取れる存在だ。動物と違って血も出ないし、魔石を売ればお金になる。冒険者なんて、魔物を狩ってお金稼ぎしている人達だし……。


「プリュン……」


 シャインが木剣を引き抜くと、スラちゃんはボールから空気が抜けてしまったようにぐったりしてしまった。このままではすぐに消えてしまう。そう思い、僕は手に持っていた魔石をスラちゃんの体に当てて魔石内に戻した。


「ひ、酷いよ、シャイン。スラちゃんに剣を突き刺すなんて!」


「いや、そんなこと言われても……。元は不思議な生き物でしょ。倒されて当たり前の生き物じゃん。逆になんでそんな悲しそうな顔をしているの?」


「た、確かにそうだけど……。でも、何か悲しかったんだよ……」


 僕はスラちゃんが入っている魔石を手の平で包み、僕の体の中に巡っている魔力を込めた。その後、魔石を魔法陣にもう一度通してスラちゃんを顕現させる。


「プリュンっ!」


 スラちゃんは僕の魔力を受け取って元気になっており、魔法陣から地面に落下。水の膜が波打ち、木剣に刺された傷は治っている。僕の方を向くと、カエルのように地面を跳ねて僕の脚にぽいんぽいんと当たってくる。どうやら、よそ見していた僕に非があるようだ。


「ごめん、スラちゃん……。僕がよそ見をしていたばっかりに……。今度は目を絶対に反らさないから!」


 僕達は気を取り直して二回戦目に入る。今度はスラちゃんから目を反らさず、シャインを倒すためにスラちゃんに命令を出したり、大きな声で応援した。だが……。


「そりゃっ!」


 シャインの木剣がスラちゃんを無慈悲に切り伏せる。彼女のバカ力は五歳児の比ではない。大人顔負けの腕力をほこり、その華奢な体のどこから力が生み出されているのか全くの謎だ。僕の体も簡単に運べてしまうのだから、色々な仕事を請け負う冒険者と言う夢は案外的外れじゃないと思う……。


「ああああああああっ! スラちゃんっ!」


 スラちゃんは家の二階の窓から地面に落としたスイカのように弾け飛び、大きすぎる損傷の結果、体が維持できず光の粒になって消えてしまった。


「えっとアッシュ……。スラちゃん、馬鹿みたいに弱いわ。これじゃあ、鍛錬にならないや」


 シャインは苦笑いを浮かべながらはっきりと言った。


「あ、当たり前でしょ。元はそこら辺にいるスライムなんだ。僕でも倒せる最弱の魔物だよ!」


 僕の命令はスラちゃんに全部聞いてもらえた。でも、スラちゃんの動きが遅すぎてシャインに容易く倒されてしまう。全敗したけれど、色んな命令を聞いてくれると言う情報は良い収穫だ。パチモンについて理解が少しだけ深まった。


「プリュンっ!」


 僕の魔力で復活したスラちゃんは地面を跳ねながらシャインの脚に当たる。だが、シャインは無傷だ。力の差があまりにも大きいのに果敢に立ち向かっている姿はとてもカッコイイ。でも、今のままでは彼女に絶対に勝てない。そう、わかり切っているため、僕はスラちゃんのもとに駆ける。


「スラちゃん、もういい、もういいんだ! それ以上戦わなくていい!」


 僕はスラちゃんに抱き着き、シャインから放す。シャインに何度倒されても臆さずに戦おうと出来るだけ、僕よりもスラちゃんは強い。僕だったら一度負けたらそのまま負けたままで満足してしまう。でも、心の中で次はどうやって戦ったら勝てるだろうかと考えてしまう……。そう言う心の奥底にある諦めが悪い性格がスラちゃんにも反映されているように感じた。


「プリュン……」


 スラちゃんはプルプルと震え、色が少し暗くなった。命令を聞けなくて悲しんでいるのかもしれない。

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