第16話 次回・人物紹介(枢軸国+中立国+ソ連)
ドイツ
エーリッヒ・マンシュタイン(1887〜1973)
…ドイツの陸軍軍人。戦略、戦術家として有名。ポーランド攻略やマンシュタインプランによるフランス制圧、独ソ戦でのバックハンドブロウなどで有名。大戦末期はヒトラーとの対立により方面長解任され、以後は終戦までベルリンにいた。戦後は戦犯として裁かれるものの、助命され、1973年まで生きた。
エルヴィン・ロンメル(1891〜1944)
…ドイツの陸軍軍人。第一次世界大戦では17000人もの捕虜を手に入れ、将軍として活躍した。第二次世界大戦でも主にイタリア方面で活躍し、イギリス帝国首相であるチャーチルに“ナポレオン以来の戦術家”といわしめ、砂漠の狐とも恐れられた。しかし大戦末期にヒトラー暗殺未遂事件に関与したとして毒殺された。ヴァルカスワーゲン(車)を戦車に見立て、敵を混乱させ壊滅させたという逸話は有名である。
スペイン
フランシスコ・フランコ(1892〜1975)
…スペインの政治家。スペイン内戦で戦功を立て、スペインでの地位を確固なものにすると、スペインを統一。第二次世界大戦では枢軸寄りの姿勢を見せ続けた。大戦後は枢軸寄りの姿勢から当初は連合国側から受け入れられなかったものの、アメリカ大統領から認められるとその後は他国との仲もよくなっていった。死後は本人の希望により王政復古が行われ、スペインでの独裁政権もここに終結した。
カレーロ・ブランコ
…スペインの軍人(海軍大佐)・政治家。長らくフランシスコ・フランコの腹心であり、1973年にはその後継者として首相に就任したが、わずか半年後にバスク祖国とETAによって暗殺された。
ポルトガル
マルセロ・カエターノ(1906〜1980)
…ポルトガルの政治家。ザラザールの事故により首相に就任すると国民との対話を重視し、支持を得た。しかし彼の右派左派どっちつかずの政策に不満がたまり、1974年のカーネーション革命にてポルトガルの独裁政権は終結した。
ソ連
ヨシフ・スターリン(1878〜1953)
ソ連の政治家。レーニン死後の権力争いに勝利しソ連の権力を握ると、大粛清を行い、独裁政治を行なった。(ちなみにこの大粛清で第一次世界大戦で活躍した将軍の多くが処刑され、第二次世界大戦初期では兵はいるのに将がいないという何とも奇抜な状況に陥っていた)また、五か年制作を行い、アメリカと同等の工業力に押し上げた。第二次世界大戦では当初は枢軸寄りの姿勢を見せるも独ソ戦開始後からは連合国側につき、ドイツの力を大きく削いだ。
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