狙われた惑星

Grisly

狙われた惑星

N惑星では大量の金が採れる。


21✖︎✖︎年。

遂に、宇宙へと進出を果たした地球は、

情報を聞きつけ、すぐさま進軍を開始。


文明もさほど進んでいないN惑星。

決着はすぐにつくと思われた。


しかし、やはり侵略戦争となると

攻める方が圧倒的に不利。


意外な事に、その抵抗は凄まじく、

30年にわたる大戦争となった。




地球軍はボロボロになりながらも、

なんとかN惑星を降伏させたのだった。


全権を託された大統領がN惑星へ上陸する。


「長い戦争だった。

 こちらの被害も甚大。

 普通なら

 地球丸ごと滅んでもおかしくない。


 しかし、心配はない。

 そのためにこの星を手に入れたのだ。

 さぁ、金をよこせ。ぶんどってやるぞ。」


戦勝国の余裕と、

焦りの混じった興奮した表情。

当然である。


仕掛けた側というのは、

全ての債務、期待以上の利益を出さなければ

彼等の方が立場が危うくなってしまうのだ。




すると、N惑星のリーダーが出てきて言った。


「残念な事です。

 貴方方に渡せる物は何もない。


 度重なる戦争の資金に、

 この惑星の金は全て掘り起こし、

 使ってしまいました。」

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狙われた惑星 Grisly @grisly

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