第2話 使用人リオ・フランと出会う、悪役令嬢。
それから数10分ほどでお母様を呼びに来た使用人がリオを連れてきて戻ってきた。
「では、奥様。商談の時間が押していますので、お急ぎください。」
「わかっているわ。あとは、リオ。よろしくお願いしますよ。」
「わかりました。奥様。」
「リリア。リオの言う事はちゃんと聞くのよ。行ってくるわね。」
「あぅ~!!」
そう言うとお母様は部屋を出ていった。
………………
沈黙の時間が流れる。
「はじめまして。」
先に口を開いたのはリオだった。
「私は、リリア様の専属のメイド。リオ・フランと申します。まだお話できないと思いますが、精一杯リリア様のお手伝いをさせていただきますので、よろしくお願いします。」
そう言って、リオは深々と頭を下げた。
私は、ただ見守るしかなかった。だって、喋れないんだもの!しょうがないわ!なんで逆ギレみたいになっているんだろう??そう思いながらも、私はただ、見守るしかなかったのだった。
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