第4話:そ、添い寝だって?

さて、そんな訳で、ベルちゃんの面倒を見ることになった僕と姉ちゃん。

つうか厳密には全面的に僕が面倒見るみたいだけど・・・。

姉ちゃんは僕にベルちゃんを押し付けるつもりでいるみたいだ。


まあ晩ご飯は姉ちゃんが作ってくれるし、ベルちゃんは晩ご飯を美味しい、

美味しいってギャル曾根ちゃんばりに食べてくれるから姉ちゃんは喜んでるけどな。

姉ちゃんの作った晩ご飯は妖精にも思いのほか合ってるようだった。


で、問題はそのあとのこと・・・。

当然、僕はベルちゃんを風呂に入れなきゃいけないわけで、それくらい

は同じ女同士、姉ちゃんが面倒してくれてもいいのにって思ったけど、

ベルちゃんはあんたの彼女なんだから、あんたがやればいいでしょうって

言われて・・・しかたなく僕が風呂に入れた。


つうか姉ちゃんはベルちゃんが僕の彼女だって思ってるから、僕が面倒みる

のはあたりまえって思ってる。


まあベルちゃんはエンドランドにいた時も風呂には入ってたみたいだから、

多くは説明する必要はなかったから助かった。


で、ベルちゃんは女の子だからソファーや絨毯の上に布団を敷いて寝かせる

わけにはいかないので僕のベッドで寝てもらいことにした。


「このベッドで寝ていいからね、僕は男だし・・・リビングのソファで

寝るから・・・」


そしたらそんなのダメだってベルちゃんが言うから・・・。


「いや〜、そんなこと言ったってベッドは僕のベッドひとつしかないからね」

「それはベルちゃんが使っていいから」


「私こそ、どこでも眠れるから・・・立ったままでも眠れるよ」


「いやいや・・・女の子にそんなことさせられないよ」


「いいんだって・・・だからね・・・」


「こらこら、ふたりして何、揉めてんだよ?」


「あ、お姉さん・・・」


「バッカじゃないの?何、遠慮しちゃってるんだよ・・・寝ちゃったらどこで

寝ようが同じだよ」

「つうか一番の解決法・・・ふたりで仲良く一緒にベッドで寝りゃいいじゃん」


「ムリ、ムリ、ムリ、僕は絶対眠れないよ・・・」


「王子様、どこか体悪いの?・・・それとも不眠症とか?」

「私、悪いとこ治すの得意だよ?」


「ども悪くないし、不眠症でもないよ、そう言う問題じゃなくて・・・」


「いっそ起きてるか・・・明日、学校で居眠りすゃいい話だしな」


「姉ちゃんは勝手なことばっか言っちゃって・・・あのな〜」


「お姉さんの言う通り私たち一緒に寝ればいいじゃないの?」


「一緒にって・・・そんなことされたら絶対眠れないって」


「やっぱりどこか悪いんだ?」


「違うよ、原因は君だよ」


「え?私・・・私の何がいけないの?」


「分かってないの?」


「意味分かんない」


(無下に添い寝を断ったら、やっぱり可哀想かな)


「分かった・・・もういいから・・・」

「じゃ〜ベッドで一緒に寝るから・・・でも背中合わせだからね」

「絶対、僕の方を向かないこと、いい?」


「それじゃ添い寝にならないから」


「そ、添い寝だって?」


「私が背中からハグしてあげるから、それでぐっすり眠って?」


「まあ、背中からならいいか・・・」


ってことで、僕はベルちゃんに背かなからハグされてめっちゃ気持ちよくて

・・・眠れる訳なしだろう。

なんてたって、爆乳だよ・・爆乳・・・ベルちゃんのバカデカいおっぱい

が最高に素敵なクッションになって僕を誘惑して来るんだ。

たまらんでしょ?

しかもベルちゃんからなんだか、めちゃいい匂いがするし・・・。


「寝るよ・・・王子様、睡眠と言うのは万物共通の生理現象だからね」


それは通常の環境にあっての話だろ?

結局、僕は朝まで一睡もできなかった。


ベルちゃんは五分もしないうちに寝息を立てていた・・・どう言う神経を

してるんだか?この子は・・・。


とぅ〜び〜こんて乳。


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