いま49歳がタイムスリップして24歳時のクルンテープ(バンコク)へ!
- ★★★ Excellent!!!
タイムスリップものは面白いよねえ。
「Back to the Future」で、未来からやってきたマーティの弾く「Johnny B. Goode」にChuck Berryがインスパイアされるというお遊び。
弘兼憲史さんの作品でも「ハリネズミ」、「黄昏流星群」でも、大好きなのはタイムスリップもの。
「ハリネズミ」では、七瀬が広島原爆が投下される当日にタイムスリップし、グレさんを妊娠している母親を原爆の被害から救う。それがなかったらグレさんは生まれてなかった。
「黄昏」では、宮本武蔵マニアの女がその時代にスリップ。武蔵と恋仲になり、武蔵の子を妊娠して現代にもどり、シングルマザーとなる。落ちはその息子が母に言う「ぼく、剣道をやりたくなった」。強いぞ、このDNAは(笑)。
今回の野田詠月さんの作品は、野田さん流「タイムスリップ・ツゥー・クルンテープ」
今はもう亡くなった人が元気に生きている。お世話になったあの人、ちょっとイヤミだったあいつ。
彼らの死を知っているが、それは言えない。
はかなくて、せつない、クルンテープの熱気、チャオプラヤーの涼風。
おれも1991年に飛ぶ「タイムスリップ ツゥー チェンマイ」を書こうかな。