第265話 バリューの遺産
王都テンカッシ近郊のカーサの丘、そこにはウードン王国の貴族の中で、もっとも権力を誇った大貴族バリュー・ヴォルィ・ノクスの贅を凝らした邸宅があるのだが――
「その街灯は魔道具じゃ。丁寧に扱うように」
「長、これはバラしてもいいやつですか?」
「む? うむ、かまわんわい。じゃが、中の部品は傷つけんようにな」
「わかってます」
バリューの所有する広大な敷地内では、いたるところで解体工事が行われていた。その作業を担当しているのはウードン王国の者ではなく、ネームレス王国の住人である。そして、そんな住人たちにひっきりなしで指示を出しているのは、堕苦族の族長であるビャルネだ。さらにティンを始めとする奴隷メイド見習いたちも、あちらこちらで作業をしている者たちの世話をしている。
庭園にはユウの時空魔法によって創られた門が設置されており、解体した資材や貴重な魔道具などが次々と運搬されていた。
そう、ついにユウとバリューの間で交わした誓約書により、ユウへの賠償金が支払えなくなったノクス家は、すべての資産をユウに譲り渡すこととなったからである。
「王よ! わ、儂の古龍の角はどこなんじゃ~!?」
魔落族の族長であるマウノがユウにすがりつくように迫る。
「お前のモノじゃないっての」
ユウの傍に控えるマリファが氷のような瞳で睨むと、マウノは短く悲鳴を上げて飛び退く。
「ニーナとラス、それに堕苦族が宝物庫の罠を解除している最中だから、もう少しで――人の話は最後まで聞けよな」
マウノは話の途中で「儂の古龍の角~!」と叫びながら建物の方へ走り去っていく。
「ぬははっ。相変わらず、マウノ殿はおもしろい御仁だ」
マリファの反対側に控えていたビクトルが、走り去っていくマウノを眺めながら顎髭を撫でる。
「無理を言って悪いな」
ユウの言葉にビクトルと、その横に並ぶマゴが無言でとんでもないと頭を下げる。
「ホッホ。五大国が一つ、ウードン王国と対等の同盟を結ぶネームレス王国の王から直々の願い。これを断る商人などいましょうか」
「マゴ殿は言い回しが大層で困ったものですな。
こう言えばよいのです。サトウ様の頼みとあらば、喜んで協力しますと」
「ふふんっ」と見下ろしながら笑みを浮かべるビクトルと、それに負けじと見上げて睨むマゴのやり取りをこれまでに何度も見せられているユウは、うんざりした様子である。途端に、普段は氷のような無表情のマリファが慌てふためく。
「おう、待たせたな」
そこに現れたドワーフの姿に、マリファは窮地に援軍が来たかのように自然と口角が上がる。
「おっちゃん、なにしに来たんだ?」
「なにしにはないだろうが」
ウッズは腰に手をあて、少し悲しそうな表情を浮かべる。
「ほれ、お前に頼まれてた例の物を持ってきたぞ」
「わざわざ持ってこなくても取りに行ったのに。それに来るのはいいけど、あいつらは?」
「あんな大層な護衛を、俺なんかが連れ回してたらおかしいだろうが」
いつもならウッズの傍をつかず離れずいる金色の骸骨騎士と銀色の骸骨魔導師の姿がなかった。ついて来ようとしていたのだが、ウッズが島で待っているように命じたのだ。
「まあ、ここなら俺もいるし大丈夫だけど。荷物は? 俺から渡しておくよ」
ウッズはマリファをじろりと見ると、再びユウに視線を戻す。
「それじゃダメだ。
嬢ちゃんたちは、もっとお前に感謝すべきだからな」
「感謝すると思うけどな。いつもありがとうって言ってるよ」
「そんな薄っぺらい感謝の言葉は俺が許さない」
ウッズは怒っているわけではないが、どうやらニーナたちになにか言いたいことがあるようで仁王立ちのまま待つ。すると、遠くのほうからなにやら騒がしい声が聞こえてくる。
「オドノ様~」
ニーナたちである。
先頭を走るのはナマリで、後ろにニーナやミスリルの箒に跨って飛行するレナの姿も見える。
「こらっ」
ナマリは勢いそのままユウに抱きつき、ナマリの頭の上にしがみついていたモモは直前で跳びはねて、ユウの頭の上に着地する。
「あのしろのなかは、すーっごい! 宝の山だったんだぞ!!」
「城じゃねえよ」
「いつもはとじてるのかひらいてるのかわからないおババの目も、こ~んなにあいてた!」
「あー、すごいすごい」
バリューの邸宅内にある宝物庫へ同行していたナマリは、長年に亘って不正に蓄えていた莫大な量の金銀財宝に興奮を隠せない様子で、両手を大きく広げてユウにアピールする。
「あ~っ! ナマリちゃん、ズルいよ~」
「……子供はせっかちで困る」
あとからニーナとレナも駆け込んでくる。
「宝物庫は?」
「ふふん! 私がぜ~んぶ罠を解除して、あとは堕苦族の人たちに任せてきたよ」
「……嘘はよくない。魔法関係は私とラスが解除した」
「うっ……。ま、魔法はレナとかラスさんにも手伝ってもらったかな~って、どうしてウッズさんがここにいるの?」
「ちょうどいい。全員が揃ったところで、ユウから頼まれてたお前らの新しい装備を渡す」
そのウッズの言葉に、レナの半眼が見開き、そのままウッズへ詰め寄る。すかさずマゴやビクトルもウッズの近くへ移動し、耳聡い商人たちもいつの間にやら集まっていた。
まだ世間に知られていない迷宮や、新種の動植物から貴重な鉱物や錬金術では創りだせない魔導具など、冒険者が商人へもたらす物や情報は大金を支払ってでも惜しくないモノばかりである。広範囲に渡って活動する冒険者やクランなどになれば、諸国の機密に関わるような情報や火種になりそうな争いごと、なかには貴族や王族の痴話喧嘩など、その情報も多岐にわたる。
つまり冒険者とは、商人からすれば金のなる木のようなものなのだ。今レーム大陸でもっとも注目されている冒険者の一人がユウである。わずか数年でAランク冒険者に登りつめただけでなく、自ら国を興してそれを五大国の一つ、ウードン王国に認めさせたのだ。
これがどれほどの偉業なのかは、商人でなくても理解できるだろう。そのユウのパーティーが新しい装備を卸す場に居合わせたのだ。この機会を逃すようであれば、商人として失格である。
そして、その装備に使われているであろう素材はとんでもない代物であるだろうと、多くの商人が予想していた。あわよくば、その素材の入手場所や取引ができないものかと、頭の中で算段しているのであった。
「……早く見せて」
急かすレナであったが、しかしウッズは周囲の商人たちを一瞥し、ユウに「いいのか?」と言いたげな視線を送る。
「いいよ。あとでごちゃごちゃ言われるのも面倒なんだ」
その言葉にウッズは「本当にいいんだな?」と、再度ユウの顔を見るのだが、やがて小さくため息をつくとアイテムポーチを取り出した。
「まずはマリファからだ」
「……髭モジャ、けちんぼ」
なんで自分からじゃないのだと、レナが悪態をつくのだがウッズは意に介さずスルーしてマリファを呼び寄せる。
マリファはユウに一礼してからウッズの前へ進み出ると、その場で跪いた。驚くウッズがユウにどういうことだと尋ねるのだが、いつものことだから気にする必要はないと伝える。
神のごとく崇拝するユウから下賜された装備を、ムッスの食客の一人であるプリリとの戦いで壊されてしまったマリファは死をもって償うほかないと考えていたのだが、そんな愚かな自分に対してユウは叱るどころか新しい装備を用意していたのだ。
己の不甲斐なさにマリファはずっと自分を責め続けていたのだが、その反面で新たな装備を下賜されることに歓喜を隠せずにいた。その証拠に、ダークエルフであるマリファの長い耳は嬉しそうに小刻みに動いていた。
「なっ! あの弓はまさか神霊樹でできているのではっ!?」
「これは驚いた。まさしく神霊樹ですな」
「ほう……あれが、私もお目にかかるのは初めてですな」
ウッズがアイテムポーチから取り出した弓を見るなり騒いだのは、周囲にいる商人たちである。
歴戦の戦士と言われても納得する厳つい顔のウッズが睨みつけると、騒いでいた商人たちは口を噤む。
「あの連中が言ったとおり、この弓は神霊樹をもとに作ったもんだ。前にお前が使っていた霊樹の弓の上位互換だな」
霊木や霊樹などは武器に防具、さらには装飾品と様々なモノに加工できるうえに、その性能の高さから貴族や騎士たちに人気のある素材なのだが、神霊樹となるとそこらの騎士や貴族では手を出すことのできないほど高価な品なのである。
「俺は反対したんだがな」
眉間にシワを寄せながらウッズはユウを見る。
「弓系統のジョブに就いていない者が持つのは、あんまりにも分不相応なモノだって言ったんだが聞きゃしねえ。どうやらユウはお前たちに少しでも良い武具を持たせたいようだ」
思わずマリファは涙ぐみそうになるのだが。
「お姉さま、もしかして泣いてるの? ティンが頭をナデナデしてあげようか?」
商人たちに混じって様子を見ていたティンが、俯いているマリファの顔を下から覗く。
「泣いてなどいません」
顔を上げたマリファは、いつもと変わらぬ表情であった。「おかしいなぁ」と言いながら、ティンはレナのもとまで行くと「泣いてたよね?」「……泣いてた。意地っ張り」などと、ひそひそ話をする。
「続けていいか?」
「私は悪くありません」
呆れた目を向けるウッズに対して、マリファは心外ですとばかりに抗議する。
次にウッズが取り出したのは十本の矢に革のジャケット、それに手甲と腕輪である。
「この矢だが……鏃は
数人の商人が驚きのあまり噴き出し、鼻水が無様に垂れる。
「あいつらの反応を見てわかるとおり、普通は木龍の牙を使って鏃なんて作らねんだがな。
あー、俺だって冒険者が最優先するのは自分の命だってことくらい頭じゃわかっちゃいるんだ。だがな、貴重な木龍の牙を鏃なんて使い捨てみたいな真似をするのは、感情のほうが納得できねんだ。できればこの矢は、ここ一番ってとき以外には使わないでくれ」
ざわつく商人たち同様に、マリファとて木龍の牙がどれほどの価値があるかは十二分にわかっている。震える手で矢を受け取るマリファに、ウッズは構わず次の説明に移る。
「こっちのジャケットは風竜の革で作ったもんだ。鱗ほどではないが、防御力は保証する! それになにより軽い! お前にピッタリの防具だ。そっちの腕輪は木龍の素材で作ったもんなんだが、俺じゃなく堕苦族のビャルネが中心になって作った逸品だ。
言うまでもないと思うが、どれもこれも金を出せば買えるような代物じゃない。くれぐれも盗まれるようなヘマはしないでくれよ。最後はこの手甲なんだが……」
手甲を見つめながら、ウッズは悔しそうな表情を浮かべる。
「ユウから渡されたある蟲の外骨格を加工したもんなんだが、情けないことに俺の腕が悪いばっかりに、
「に…………2級?」
「ああ、そうだ。とは言え、大国の国庫に秘蔵されているような国宝級の防具にだって負けない自信はあるぞ」
金の臭いがすると集まっていた商人たちですら言葉を失っていた。
「あ――」
なにか言葉を発しようとしていたマリファをレナが押し退ける。
「……次は私の番」
普段ならレナの行動を叱っているマリファであったが、今はそれどころではなかった。ウッズから渡された装備を両腕で抱えて、何度もユウの顔を窺っていた。
一方のレナも、目の前でマリファに渡される装備が羨ましくてしかたがなかったようだ。それでもすべての装備が渡されるまで我慢したのだから、少しは成長しているのかもしれない。
「こ、こらっ! そんなに顔を近づけるな。わかった! わかったから、渡すから少し離れろ!!」
ウッズの持つアイテムポーチへ顔を突っ込もうとするレナを、ウッズが手で押さえつける。そのやり取りをナマリやモモが笑って見ている。手で口元を隠しているが、ユウも手をどければ口角が上がっているのが見えただろう。
「お前はいつまで経っても変わらんな」
「……どうでもいいから、早く私の装備を渡す」
「ぐっ……。まずはこいつだ。この手袋は『悪魔の牢獄』の階層主だった『魔眼のゾフィーヌ』って天魔の皮から作ったもんだ。お前も知ってのとおり、天魔ってのは魔法に長けた魔物だ。そんな天魔の中でもAランク迷宮の階層主になるほど、それが――押すな! 装備すれば黒魔法や暗黒魔法を強化するスキルが付与されている。こっちの指輪にアミュレットは、マリファに渡した腕輪と同じように木龍の素材をもとに作ったもんだ」
指輪とアミュレットを受け取ると、レナはすぐに身につけてマリファを見てニヤリと笑う。
「最後に杖だな」
マリファを見ていたレナが顔をぐるんっと回転させて、ウッズに向き直る。
「この杖は木龍の角をもとに作っているんだが、それだけじゃねえ。ここを見てみろ」
「……宝石が嵌ってる」
杖には五つの宝石が埋め込まれている。規則正しく埋め込まれた宝石の形は正五芒星を描いていた。
興奮のあまり、レナの旋毛のアホ毛は先ほどから狂ったように動き回っている。そんな反応をされると、ウッズも気分が良くなるというもので、いつもより饒舌に杖の説明をしだす。
「そうだ。だが、ただの宝石じゃねえぞ! この――」
「ぬあーっ! ま、まさかっ!? そ、その
ウッズの会話に突如として割り込んできたのはラスである。ニーナたちより遅れて、バリュー邸の宝物庫から戻ってきたのだ。
「うるせえな」
「も、申し訳ございません。ですがマスター、あの宝玉はっ!」
「俺が使っていいって、おっちゃんに渡したんだよ。
どうせ文句を言うと思って、お前の分も作ってもらってるよ。おっちゃん、ラスにも渡してやってよ」
「ああ、これがユウから頼まれていたお前の分だ」
レナの杖とは違ったデザインで、埋め込まれた六つの宝玉が六芒星を描いていた。
「……さっきまで怒ってたのに、今は喜んでる」
「レ、レナ殿っ!」
口喧嘩をする二人であったが、レナもラスも杖を大切に抱きかかえていた。新品の武具を前に、ナマリの目はキラキラと輝いている。逆に目が死んだように沈んでいる者がいた――そう、ニーナである。
「ズルいよ」
「あ? なにか言ったか」
ボソッ、と呟いたニーナへユウが反応する。
「レナやマリちゃんばっかりズルいよ~! 私だって新しい装備が欲しいよ~!!」
地面にひっくり返ると、ニーナは服が汚れるのもお構いなしにジタバタと駄々をこねる。そのあまりにも見事な駄々のこねかたに、ナマリやモモが感心するほどであった。
「お前、いい年して恥ずかしくないのかよ」
「欲しい、欲しい~! 私だって新品の、装備が、欲しいよ~!!」
「あるぞ」
「え?」
ユウの言葉に、ニーナの動きがピタリと止まる。そして、本当に? とユウの顔を見つめる。
「ああ、ニーナの装備もあるぞ」
答えたのはユウではなくウッズであった。
「ウッズさん、本当?」
「レナとマリファだけに渡すと、びーびー泣く奴がいるだろうからって、ユウから頼まれていたからな」
「泣いてないよ?」
どの顔で言うんだと、ウッズは苦笑する。
「とは言っても、ニーナの武具は壊れていないからな。予備の武器に装飾がメインだな」
それでもニーナの喰い付きは半端ではなかった。地面から跳び上がると、そのままニコニコと満面の笑みを浮かべながらウッズのもとへ駆け寄る。
「早速だが、このダガーは俺が打ったもんじゃねえ。ユウが倒した古龍が貯め込んでいた宝物の中にあったのを、俺が研ぎ直したもんだ。恐らく何百年、いや千年以上も前の英雄が使っていた物なんだろうな。刃は光竜の牙を、柄の部分は白竜の鱗に俺も見たことのない素材が使われている。遥か昔の鍛冶職人が打った物と想像するだけで、こう胸が熱くなるってもんだろ? あっ! この野郎……人の話を聞いてねえな! おい、勝手に持っていくな! その装飾だって斥候職のお前にって……あーあー、あんな嬉しそうにしやがってよ」
説教の一つでもしてやろうと思っていたウッズも、その姿に笑みを浮かべ満足そうに頷く。
「ぬふふ~」
淡く光る白い刀身を眺めながら、ニーナはだらしのない笑みを浮かべる。そして、ユウに向かって飛びついて抱きつくのであった。その傍では、ずっと杖を見続けるレナやラスに装備を抱きしめたまま泣きそうなマリファや、ニーナに続いて抱きつくナマリやモモの姿があった。
「まあ、あんだけ喜んでもらえりゃ俺も――なんだお前ら?」
ずっと機を窺っていた商人たちがウッズを取り囲んでいた。
「いやいやいや、どれも見事な品ばかり。初めまして、私はブル商会の会長を――」
「どこであれほどの素材を、やはりサトウ様がお集めになられたので? ところで私の商会でも武具を取り扱っておりまして――」
「抜け駆けはいけませんな」
困惑するウッズをよそに、商人たちはどうにか繋がりを持とうと、あわよくば自分の店に商品を卸してほしいと考えていた。
昔のウッズからすれば、考えられないような破格の値段を提示する者もいたのだが、今のウッズにとっては金など二の次であった。
「ホッホ。皆さん、どうにかしてウッズ殿と縁を結びたいようですな」
「ハッハ、無理もありませんな。あれほどの品を次々と見せられて、指をくわえて黙っていろと言うのが無理な話ですぞ」
ウッズに群がる商人たちを眺めながらマゴとビクトルが呟く。
「お前らは行かなくていいのか?」
ユウの問いかけに、二人はニヤリと商人らしいなんとも狡賢い笑みを浮かべる。
「ここで焦ってもユウ様の心証を悪くするばかりですから」
「ヌハハッ! 私とサトウ様の仲ではありませんか!」
期待していた答えではなかったのか。ユウは少し面白くなさそうに、さっきから抱きついて離れないニーナの顔を押し退けた。
「たくっ。商人ってのはなんだってあんなひ弱そうな身体のくせに、力が強えんだ?」
「おっちゃん、もういいの?」
「いいもなにも、俺はユウ専属の職人だからな」
「あいつら、ああ見えても大商人たちばかりだから、今のおっちゃんならいくらでも稼げるのにもったいない」
「ふんっ。今の俺はそんなことより、どうすれば古龍の素材を扱えるかのほうが大事なんでな」
「おっちゃんも欲がないな」
「ワハハッ、そりゃ間違ってるぞ。俺ほど貪欲な鍛冶職人もいないだろうな。そんな俺を満足させられるのはユウくらいのもんだ!
ところで、さっきから気になっていたんだがあれはなんだ?」
「あれって?」
「あれだ、あれ!」
ウッズが指差す方向には、優に万を超える群衆が見えた。
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