第185話 冒険者ギルド会議 後編
王都の冒険者ギルド会議室内は、一旦会議が中断されていた。その原因は――
「おうおう。モーフィス、いい加減に教えろや」
「教える? なにをじゃ?」
会議中にもかかわらず、モーフィスの周りを一部のギルド長が取り囲む。自分たちがなにについて尋ねているかわかっているのに、惚けた態度を取り続けるモーフィスにギルド長たちの機嫌が悪くなっていく。
「いつまで惚けるつもりだっ! お前、俺らと同じハ……髪が薄かっただろうが」
「はて? 俺らと同じなんじゃ? まるで儂の頭髪が薄かったかのような、誤解を招く発言はよしてくれんか」
「こっ、こんにゃろ!」
「儂らを裏切って自分だけ……」
モーフィスと各都市のギルド長たちの諍いを、煩わしそうに耳を塞いで我慢していた都市シラサクサのギルド長を務めるエルフの男性が、とうとう我慢できずに口を出してしまう。
「いつまで
エルフの男性の言葉に、モーフィスに絡んでいたギルド長たちの視線がエルフの男性へと集まる。
「下らぬ……だと?」
「そうだ。たかが髪のことでいつまで無駄な時間を消費するのだ。時は有限。無駄に消費すべきではない」
「たかが……髪じゃと?」
「お、お前に俺たちの気持ちがわかってたまるか!」
「やれやれ。どうしようもない者たちだな」
エルフの男性は大きく溜息をつきながら顔を左右へ振る。そして肩にかかった髪を手で払うと、人族とはまた違ったエルフ族の金色に輝く髪がふわりと舞い上がり背に流れていく。その様子をモーフィスに絡んでいたギルド長たちは、瞬きもせずに凝視していた。
「せ……戦……争だな」
「こんにゃろ……自慢気に見せつけやがってっ」
「儂らに対する当てつけか? 当てつけだな! よし、そのケンカ買った!!」
「ここまでバカだったとは……。歳を取ると、いや髪が少なくなると心まで狭くなるのか」
「あ゛あ゛ん? お前の方が歳は上だろうがっ!」
「私は精神年齢のことを言っているのだ。そんなこともわからぬとは……。お前たちにギルド長の責務は荷が重いのではないか?」
「こんのクソ耳長がっ! 吐いた唾は飲めんぞ!!」
エルフの男性の行為を長髪……ではなく挑発と受け取ったギルド長たちが憤り、取り囲む対象をモーフィスからエルフの男性へと変える。
「やめてください。会議中ですよ! ああ、もうっ! 一旦休憩を挟みます!」
ドワーフの女性が注意しても言うことを聞かないギルド長たちに、一旦休憩を挟むことで仕切り直すことになる。
「ヌハハッ。それにしても『巌壁』のフーゴは、Aランクに上がるまで思ったより時間がかかったな」
「そうだな。当時はわずか半年でCランクにまで昇格して麒麟児とまで言われておったからな。それにほら、あの、名前が出てこんな……思い出した! アールネ、そう! アールネ・フォーマ、天才と言われていたアールネと腕比べをして勝っておったしの」
「アールネか……。天才魔術師と期待されてたんだがな。子供ができた途端に冒険者を引退して、あのときはハレモンドのギルド長が必死に引き止めてたっけ」
休憩に入ると、各ギルド長が思い思いに談笑する。だが、会議室の隅の方では、先ほどモーフィスに絡んでいたギルド長たちがなおも喰い下がっていた。
「それでは会議を再開します。
氷爆竜討伐後のウルミー鉱山ですが、当初は主がいなくなったことにより、魔物たちの縄張り争いが起きていましたが、新たな主が決まったようで徐々に落ち着きを取り戻しています。続きましてウッド・ペインの山で木竜の目撃情報がありましたが、木竜は温厚な竜です。こちらから手を出さなければ問題はないと判断し、冒険者ギルドとしては現状特になにかする必要はないと判断しました。続きまして――」
レーム大陸で起こっている問題の情報をドワーフの女性が読み上げていく。事前に共有していた情報に関しては特に質問がでることもなく、淡々と会議は進行していく。
「デリム帝国北部で暴れている魔人族ですが、角がないことと両手に盾を装備していることからおそらく」
「間違いねえ死徒だ。あの変態マゾ野郎……今はデリム帝国の方に行ってやがるのかっ」
ギルド長の一人が忌々しげに呟く。
「はい。第十一死徒『金剛石のルーディー』で間違いないかと。デリム帝国は軍を差し向けたようですが、返り討ちに遭っています。同時に冒険者ギルドに討伐依頼が来ていましたが、向かわせた冒険者の消息は不明です」
「ボンクラをいくら差し向けたって一緒だ!」
「あまり興奮しないでください。続きまして、マンドーゴァ王国黒羊騎士団と交戦中の、第三死徒『赤手空拳のメリット』が率いる不死の傭兵団ですが、マンドーゴァ王国黒羊騎士団率いる二万の兵に対して、不死の傭兵団は団長であるメリットが先陣を切り黒羊騎士団はたった一人のメリットを止めることができずに、軍は真っ二つにわかれ混乱しているところを各個撃破されています。慌てたマンドーゴァ王国軍は持久戦に持ち込み、周辺国家に援軍を要請しました。現在は自由国家ハーメルンを始め複数の国から援軍が参戦し、兵の数は七万にまで膨れ上がりカノムネート王国からは『カノムネートの英雄』『暴風の勇者』、バハラグット王国からは『バラキオムの大魔女』『炎雷の賢者』、ハーメルンからは『ハーメルン八闘士』の一人が参戦しています」
「精々千しかいない不死の傭兵団相手に豪勢なメンツだのぅ。じゃが、それだけの名立たる者が参戦しても……」
「贔屓目に見て五分と報告がありました。今は膠着状態が続いているようで、まだまだ終わる気配は見えないとのことです」
「ヌハハッ。武器や防具はおろか装飾すら身に着けず、己の肉体のみを武器に戦うことから『赤手空拳のメリット』、これほど二つ名どおりの化け物も珍しいわな」
「自由国家ハーメルンを中心に、第八死徒『漆黒兵団』による被害が増大しています。ウードン王国内にいた第四死徒『迅雷風烈』、第七死徒『戦鎚の翁』はウードン王国からすでに姿を消し、セット共和国内に入ったとの情報があります」
「おいおい……。死徒の活動がかつてないほど活発になってるじゃねえか。あいつら、なにを企んでやがる」
「わからんな。昔からあいつらの行動は無計画で、各々が好き勝手に暴れていたからな」
「ん? 死徒の情報が更新されておるな」
ギルド長の一人が、資料に記載されている死徒の項目で目が止まる。他のギルド長たちも続くように資料を食い入りながら目を通す。
「教主がついに現れたかっ」
「待て、第十三死徒? 十三人目がいたのか」
「新たに増えた第十二死徒がすでに死亡しているのは聞いていたが、第十死徒の欄が消されているぞ」
各国で共有されている死徒の情報だが、それでも半分ほどしかわかっていない。しかし、レーム大陸中に支部を持つ冒険者ギルドに入ってくる情報量は国の比ではなかった。冒険者ギルドはイモータリッティー教団に所属する死徒のほぼ全てを把握していた。
「資料に記載されているとおり、長年正体が不明であった教主かもしれない人物が都市カマーにて姿を見せています。その際、第十三死徒を名乗る狐面を被った人族の男性の姿も確認されています。こちらはカマー所属の冒険者ジョゼフ・ヨルムからもたらされた情報によるものです」
「ジョゼフだとっ! 『槍天のジョゼフ』と死徒が殺り合ったのか!?」
「落ち着いてください。ジョゼフに関しては、皆さんも御存知のように気難しい方なので、モーフィスギルド長より説明していただいてもよろしいでしょうか?」
ドワーフの女性から説明を促されると、モーフィスは手元の木のコップに注がれた水で喉を潤す。二度三度咳払いすると、説明を始める。
「うむ。まず前もって言っておくが、確定の情報ではないぞ? あくまで相手がそう名乗っただけじゃからの」
「それでも今まで種族すらわからなかった、正体不明だった教主の存在の手がかりになるかもしれない情報だ」
「教主だが、九尾の姿から狐人ではなく魔物じゃろう。狐面の第十三死徒を名乗る男は、おそらく人族で間違いないとジョゼフが言っておったわ。まあ、あの男の勘が外れることは滅多にないから、間違いないじゃろう」
「殺り合ってないのか?」
「攻撃はしたみたいじゃが、防がれたようじゃ」
「チッ、そこで倒してくれてりゃ、手間が省けたのによ」
「第十死徒の項目が消されているのは?」
「そちらは私の方から説明させていただきます。
第十死徒『震天動地のピッチ』ですが、死亡しているのが確認されています」
「なんだとっ!? 誰の仕業だ? あいつはAランク冒険者五人がかりでも返り討ちに遭うような奴なんだぞ」
「ギルドに情報を売りに来た冒険者からの話になりますが、死亡した場所はセット共和国内北東部、相手は四人で激しい戦闘から近づくことすらかなわなかったそうです。のちほど冒険者ギルドから識別班を派遣していますが、現場は激しい戦闘の痕跡のみで遺体の確認は取れていません。セット共和国内、四人の姿形から――」
「『十二魔屠』か?」
「お察しのとおりです」
エルフ族の男性の問いかけに、ドワーフの女性は頷く。その後も死徒に関連する情報が共有されていく。
「それでは最後に三匹のゴブリンについてですが――」
「はあ? ゴブリン?」
「最後の議題がゴブリンとは、どういうつもりだ?」
「バカにしてんのか!」
「し、静かにしてください」
「これが黙ってられるかよ」
ドワーフの女性のゴブリンという言葉に、待ったをかけるかのように各都市のギルド長たちが騒ぎ始める。ドワーフの女性が静かにするよう注意するが、その声も頭に血が上ったのか語気が強くなっていくギルド長たちの声に掻き消される。ドワーフの女性がついには涙目になり、隣に座るカールハインツに再度助けを求めようとしたそのとき――
「静かにせんかっ!」
モーフィスの怒声が会議室内に響き渡る。その声に驚き、また萎縮したギルド長たちは静まり返った。
「今からそれを説明するんじゃろうが、お主らそれでも冒険者ギルドの長を任された者たちか? ピーチクパーチク煩くてかなわんわ」
ムスッ、としたモーフィスは静まり返った会議室内を見渡すと、ドワーフの女性に話を続けるよう目で促した。ドワーフの女性は涙目から笑顔になると、モーフィスに軽く会釈し話を進める。
「そ、それではAランク迷宮『悪魔の牢獄』で度々目撃されている黒いゴブリンですが、最初に目撃したのは第三十二層でグレーターデーモンを狩っていた冒険者たちです。このパーティーの後衛がグレーターデーモンの『恐慌』を受け、撤退もままならない状況のなか、助けに入ったのが黒いゴブリンです。最初はゴブリンと気づかなかったようですが、去り際に『解析』で確認したところゴブリンと判明。その後も多数の冒険者から目撃情報が寄せられています。こちらの黒いゴブリンは、冒険者を幾度も助けていると報告が寄せられるものの、現在ではランクが6にまで上がっており、グレーターデーモンを容易く屠る戦闘力の高さから危険視されております」
「待て」
「なんでしょうか?」
「現在ではランク6って、最初に目撃した冒険者を助けたときはランク5以下だってのか?」
「最初に目撃した冒険者からの情報によると、ランクは5、種族はダークゴブリンです」
「ダークゴブリン? 聞いたことねえぞ。それにグレーターデーモンはランク6の中でも上位の魔物だぞ。どうやってランク5のゴブリンが倒すんだよ」
「そもそもランク6のゴブリンなんぞ、聞いたことがない」
「見間違いじゃないのか?」
ギルド長たちがとてもではないが、信じられないという表情を浮かべる。
「資料の二百三十二ページ目をご覧ください」
「うおっ!? なんだこりゃ……ゴブリンのステータスじゃねえぞ……。それに種族がダークネスゴブリン?」
「装備も呪われた物ばかりじゃないか……」
「最後に目撃されたのが第三十九層です。今ではもっとレベルが上がっているか、下手をすればランクが7になっている可能性もあります」
「どういうことだ? こいつに監視はつけているんだろうな?」
「監視はつけておりません。正確には尾行していた冒険者は見つかり、今後は発見次第排除すると警告を受けています。『解析』や『鑑定』を使用した際も敵対行為と見なすと言っていることから、こちらが調べていたことに気づいていた可能性は非常に高いです」
「言葉を喋るのかっ」
「通常のゴブリンが持つ、『繁殖』スキルがないのが不幸中の幸いだな。これだけの戦闘力にゴブリンやオークが持っている繁殖力まであったら、大変なことになっていたぞ」
「後天的に『繁殖』スキルを覚えてもおかしくないぞ。それどころかゴブリンキングのように『眷属従属』を覚えたら手がつけられんようになる!」
「これほどのゴブリンがどっから湧いてきたんだ?」
「今はそんなことより、どうやってこのゴブリンを倒すかだ」
「Aランクパーティーなら一組、Bランクパーティーなら三組も派遣すれば倒せるだろう」
最初はたかがゴブリンとバカにしていたギルド長たちが、今ではどう対応するかを真剣に議論していた。その中でただ一人、申し訳なさそうに手を挙げる男がいた――モーフィスである。
「モーフィスギルド長、どうかされましたか?」
「う、うむ。あー、なんだ。あれじゃな……。儂はな?」
「おい。モーフィス、なにを言いたいのかさっぱりわからんぞ?」
「言いたいことがあるのなら、ハッキリ喋らんか」
「そうじゃな。儂はこのゴブリンに関しては、放っておいて大丈夫と思うぞ?」
「なにを言ってんだ! どうかしちまったのか?」
「あー、そんな大声を出すな。大体、このゴブリンに殺された冒険者はいるのか?」
「います! わかっているだけで十名の冒険者が犠牲になっています」
「ゴブリンの方から手を出したのか?」
「い、いえ。いずれも冒険者の方から攻撃を仕掛けています」
「モーフィス、お前このゴブリンのことを知っているな?」
モーフィスの態度から、なにか知っていると感づいた都市サマンサのギルド長が問いかける。
「うむ。そのゴブリンは従魔じゃ。それもユウ・サトウのな。カマーにいる冒険者ならほとんどの者が知っとるぞ」
「「「従魔だとっ」」」
「なるほど。それならランク5でグレーターデーモンを倒せたのも頷ける」
「バカ野郎、資料にちゃんと目を通したのか? グレーターデーモンの数は九匹だぞ! 例え強化された従魔だとしても異常だろうが」
「なんと言われようが、従魔じゃな。こちらから手を出すことがなければ、無駄な犠牲を出すこともあるまい。ギルドは冒険者も討伐にかかる費用も失うことはないんじゃから、放っておけばいいじゃろうが」
モーフィスの言葉に反論する者はいなかった。唯でさえ死徒たちの活動が活発になり対応に追われているなか、無駄な労力を使わずに済むのであればそれに越したことはなかったからだ。
「では黒いゴブリンに関しては、ひとまず静観しておくでよろしいでしょうか?」
ドワーフの女性はギルド長たちの顔を見渡し、最後にカールハインツに視線を向けると、カールハインツは無言で頷いた。それを是と受け取ったドワーフの女性は、次のゴブリンについて話し始める。
「続きまして二匹目のゴブリンですが、こちらは三匹目とセットになります」
「セット? どういうこった?」
「最初はバラバラに行動していたので繋がりのない個体同士と思われていましたが、最近になって同じ目的で行動していることが確認されました。この二匹のゴブリンはジャーダルク内を暴れ回っていますが、一般の市民などを襲うことはありません。砦や城など軍に関連する施設を壊しながら西から東へと移動しています」
「はは。この資料見ろよ? 銀色のゴブリンだってよ」
「もう一匹は金色か……」
「ジャーダルク支部の冒険者ギルドより、Bランクパーティー二組、Cランクパーティー三組を討伐で派遣しましたが、全て返り討ちに遭っています」
「マジかよ……。魔物の中でも最弱の魔物がゴブリンだろうが。死徒といい、ゴブリンといい、なにか起こる前触れか?」
「生き残った冒険者がゴブリンの情報を持ち帰っています。正確には生かされたですが……」
「生かされた?」
「メッセンジャーです。銀色のゴブリンはシルンティーガ、金色のゴブリンはゴールディンと名乗っています」
「おいおい。そりゃずーっと昔、デリム帝国とハーメルンで暴れ回ったゴブリンキングの名前だろうが」
「お伽噺のゴブリンキングが出てくるとはな」
「ヌハハッ! 笑かすな」
ギルド長たちから抑え切れぬ笑い声が漏れる。
「そちらの個体で間違いないかと」
冷静に事実を述べるドワーフの女性に、ギルド長たちの笑いが止まる。
「生きておったんか。こりゃ驚きじゃわい」
「いやいや。驚いてる場合じゃないぞ。記録ではハーメルンのゴブリンキングは一万のゴブリンを従えたんじゃ。拙いぞ……。いやいや、拙いなんてもんじゃない」
「メッセンジャーということは、なにか伝言を預かっていたんだろう? 生き残った冒険者はなんと言っているんだ?」
「自分達は罪人を捜しているそうです」
「罪人? それだけじゃわからんぞ」
「私もこの話を聞いたときは信じられませんでしたが、ゴブリンたちが言うには今から数ヶ月前に、事もあろうにグリム城の外壁に火を放った者がいるそうです」
会議室内は波が引くかのように静まり返った。その後、爆発するかのようにギルド長たちが慌てふためく。
「は……はああああああっ!? グリム城ってあのグリム城か? さ、ささ、三大魔王覇王ドリムのいるグリム城かっ!?」
「どこのどいつじゃ! その大馬鹿者はっ!! 三大魔王には決して手出ししてはならんと、レーム連合国並びに冒険者ギルドから通告しておるじゃろうがっ!!」
「ぶはっ。本当にこちら側が火を放ったんだろうな? てことはその二匹のゴブリンは覇王ドリムの下僕か? どうすんだよ!」
「静かに、静かにしてくださーいっ! グリム城の外壁に誰が火を放ったのかは確認が取れていません。あの人族至上主義のジャーダルクですら、覇王ドリムには手を出しません。それにグリム城の外壁は数万キロに渡って、領土を主張するかのように張り巡らされている上に、周囲はレッサーデーモン、グレーターデーモン、アークデーモンなどが巡回しています。そんな環境で数万キロにも及ぶ外壁を全て調べるなんて、冒険者ギルドの力を以てしても不可能です」
いまだざわつくギルド長たちであったが、ドワーフの女性が資料を机に叩きつけると、大きな音にギルド長たちの視線がドワーフの女性へと集まった。ドワーフの女性はざわつきが治まったのを確認すると、ゴブリンたちが残した言葉を伝える。
我々は罪人を見つけるまで止まることはない。
必ず罪人を見つけて自分の犯した罪を償わせる。
どう対応すればいいのかと頭を抱えるギルド長たちであったが、ただ一人モーフィスだけが青い顔をして脂汗を流していた。
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