第3話 本編2/わらしちゃん?
カメラを回す。じ〜。
――終始無言。
ある程度動き回って撮る。
ゆい「みわさん撮れた?」
みわ「うーん、どうなんだろう? 目に見えて何か映った感じはしなかったけど……」
ゆい「私もう少し撮ってみるよ」
みわ「うん、私ももう少しだけ」
おもちゃ1つ1つを眺める。
部屋はエアコンの風が吹く。
蔵に天窓の明かりが入る。
みわ「そろそろ行こうか」
ゆい「お腹も空いてきたね」
下からお客さんが登って来る。
降りると先程とは別の女性の店員さんがいる。
店員「どうでしたか?」
みわ「会えたかは分かりませんが、いい体験をさせてもらいました。」
店員「ここは、震災の時崩れなかったんですよ。でもわらしちゃんたちが、心配で、迎えに来たんです。名前は住職の方から聞いて知ってたので、読んだら1人ずつ来てくれて、携帯にもちゃんとオーブとして映ってくれてて。安心して連れて帰りました。」
ゆい「そうだったんですね」
店員「今日自宅に帰ってたら、寝る前に部屋まっ暗にすると思うのですけど、フラッシュにして動画にして部屋映して見て下さい。座敷わらしちゃんが気に入ると、ついて行きますので」
みわ「えっ、そうなんですか?」
ゆい「分かりました、やってみます」
2人「ありがとうございました」
店を出る。
2人は、近くの角田ブラックラーメン屋、光華飯店に向かう。
混んでいる店内を眺める。
外にあった、長椅子に座って待つ。
ゆみ「あーなんか、雰囲気凄かったね何ていうか、空気感っていうか」
みわ「うん、分かるなんか、息もまともにしてなかった、ふっふ。で出来たら緊張がほぐれたのか一気にお腹空いた〜」
ゆみ「さっきの、動画見直そうよ、何か映ってるかもしれないよ」
みわ「そうだね、観てみる」
2人じ〜10分間見つめている。
ゆみ「みわさん、みわさん、これなんだと思う?」
みわ「あっこれ、なんか可愛い白いやつ、小さいけどふよふよ映ってるね、これオーブかもしれないね」
みわ「うーん私のまだ分からないなぁ」
ゆみ「お待たせしました。中へどうぞ」
2人は、早速店の中に入る。
みわ「私らーめんと、チャーハンゆいさんは?」
ゆい「私はワンタン麺にしようかな」
みわ「すいませ〜ん、おねがいしま〜す」
注文する。品物が届く。ゆいが頼んだのは、少し大きいサイズ。
みわ「チャーハンも食べてみない? 美味しいよ?」
ゆい「うん、少し頂戴」
店内はにんにくの匂いがする。
みわ「うーん、美味しい、一気に食べちゃったよ」
ゆい「私はちょっと無理そうだから残す…子供でもいたら分けてあげたんだけど…」
みわ「ん?」
ゆいの様子が変。なんとなくぼっーとしているようす。
みわは心配してる。
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