第2話 本編1/マルセン
ゆい「ディズニー行きたいね〜」
みわ「お金があればなぁ〜、宝くじで10万くらい当たれば行けるんだけどなぁ〜」
ゆいに何気なく言われた言葉に、みわは、脱力気味で、笑って返す
みわ「あっそうだ! 角田のマルセンって知ってる?」
ゆい「あー、座敷わらしが出るので有名な店の事?」
みわ「うん、そうそう、前に宝くじが当たるとかって聞いた事があったよ!」
ゆい「そうなんだ、なんか座敷わらしに出会えたら、幸運になるっていうお店だもんね。詳しく調べてみるか」
みわ「中のお店で1000円以上のものを買うと、お店の蔵に通してもらえるみたい」
ゆい「座敷わらしは3人いて、なにかおもちゃか、お菓子持って行くといいみたいね」
みわ「そうなんだね。会えるかは運しだいなのか? それとも、気に入ってもらえたら会えるのかな」
ゆい「じゃあ今度のクリスマス1週間後丁度休みだから行こう」
みわ「私が運転するから、私のうちに11時に待ち合わせね」
当日。
みわ「ここがマルセンかな」
ゆい「そうかもしれないね、意外と普通のお店なんだね」
みわ「なんか、どきどきするね、今日はわらしちゃんに私は折り紙で紙風船作ってきたよ。3人分で3個作ってきた。ちなみに1人は男の子だから青い折り紙だよ」
ゆい「あ、私はね私の好きなおせんべい持ってきた! この豆の入ったの、美味しいんだよね」
みわ「あー、そのお菓子私も好き! 美味しいよね。きっと喜んでくれるね」
ゆい「じゃ入ろうか」
みわ「なんか、海外のおやつとかも売ってて面白いお店だね!」
ゆい「子供も買えるくらいの、2、30円のお菓子も売ってるね」
みわ「梅干しマイスターの梅干しも売ってるから私はそれも買う」
レジ店主「もしかして、蔵見学の方ですか?」
みわ「あっそうなんです。見学させてもらえますか?」
レジ店主「県外やさっきも海外の方もいらしてたんですよ。良かったら買った荷物預かりますので」
みわ「あっありがとうございます。宜しくお願いします」
レジ店主「こちらにどうぞ、どちらからいらしたのですか? 〇〇町です。あっ近いですね、こちらは初めてですか?」
そこで後からゆいも合流した。
みわ、ゆい「初めてなんです」
店主「ここは昔蔵とは別に、店がたっていたんですよ。駐車場が狭くて入れないお客様の為になんとかしようと、改築して思いきって蔵を囲むように立てたのがきっかけでした」
ゆい「そうなんですね、思いきった感じでしたね」
店主「そうなんですよ、そしたらある日お客様から、座敷わらしが蔵にいるって教えてもらって、ある有名なお坊さまにも見ていただいたんですけどね。やはりいるらしいことが分かって、お客様にも幸せをお裾分けしたらどうかねって言われて、はじめたんですよ」
みわ「凄いですね」
店主「いろんな所から著名人の方が来てくださっていて、その他にもマンガ家、サッカー選手、最近では、宝塚歌劇団の方が来てますね」
ゆい「なんか凄いですね」
店主「じゃあ早速ですが、携帯のライトをつけて、フラッシュを付けて、階段が急になってますので、気を付けてお登り下さいね」
2人はドキドキして、緊張しながら息を飲んで2階へとあがる
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