白ワインを立て続けに三杯飲んだ愛美は、目元をトロンとさせてベッドに仰向けになった。

「ん~なんか、すごくふわふわする……? きもちぃー」

彼女は潤んだ瞳で天井を見つめ、てらてらと艶めく桃色の唇をぱくぱくさせている。

「愛美はそんなに酒弱かったかな?」

俺はとぼけながら「熱くて窮屈でしょ? 服弛めたら?」と言って、彼女の部屋着の前身頃に手をかける。


白く柔らかな曲線を描く、豊かな膨らみに対面した。

桜色のレースブラに縁どられたそれは、愛美が呼吸するたびにゆさゆさと悩ましく上下して、俺の食指がそそられる。

「愛美は今日誕生日だし、身体の凝りをほぐしてあげるよ」

ブラの上から持ち上げるように乳房を覆うと、柔肉の凝りをほぐすよう、じっくりマッサージした。

「ん……くすぐったい」

「静かに。マッサージだから」

もみもみと感触を確かめるように揉み込んでいく。

俺の動きに合わせて、愛美の桃色の唇から乱れた吐息が漏れる。

「ん……ふぅ、もっと……強めに揉んでくれてもいいかも? 凝りをほぐして」

俺は彼女の左耳を甘噛みする。

愛美の胸はひときわ大きく打ち震えた。

「だいぶ馴染んできたみたいだね」

耳元で囁くと、彼女はブルっと背中を震わせた。

「もっと欲しい?」

彼女は顔を赤らめながら、俺の手に胸を押し付けてきた。

ブラの上から触るだけでは、彼女の乳房を最大限気持ちよく刺激できない。

彼女の胸を覆う桜色の拘束に手をかけた。


――ぶるんっ


目の前で白くまろやかな乳房が解放された。

俺はこの二週間待ちわびていた光景に、思わず生唾を飲む。


指先で彼女のぴんと立った先端に触れる。

興奮でぷっくり膨れた濃いピンクのまわりを、円を描くようにぐるぐる指でなぞった。

「ふ……うっ」

俺の指から一方的に与えられる刺激に、彼女は足の付け根をもじもじと擦り合わせた。

指先で丹念に刺激すると、中央でそそり立った赤い先端を摘まむ。

摘まれた愛美は肩をびくりと震わせながら、俺の手のひらで白い乳房を弄ばれる。

先端の硬さを確かめるように、くにくにと捏ね、爪の先で軽く擦って愛美の快感を高め始めた。


――ちゅ……

尖った先端に啄むようなキスをする。


――ちゅっ……ちゅっ……ちゅっ……ちゅっ……

俺の唇が乳房の先端を交互に挨拶し続ける。

「……もっ…なにこれぇ」

愛美が焦れたように言う。


――ちゅぱ……ちゅぱ……ちゅぱ……ちゅぱ……

唇で左の先端を柔らかく包むと舌先で突き、浅く扱く。

「ふ……ふうぅ……ん……もっと……」

愛美は腰を震わせながら、もっと強くと懇願する。


左の乳房をしゃぶられているあいだ、空いている右の突端は指先で無防備に弄られている。

快感でしこった先端を指で弾いては引っ張り、指の腹で軽く擦ってやると、愛美は口元を弛めて情けない声を上げる。

俺は右の乳房に舌を這わせると、下乳から硬くしこった先端まで、乳全体を唾液まみれにして、簡易なマーキングをする。

室内灯の明かりでてらてらと妖しく輝く愛美の乳房は、俺の舌に服従した証に見えた。


俺はそのまま彼女の太ももに手をかけた。

驚いて首を上げた愛美に「リンパのマッサージだ」ともっともらしい言い方をして、腿の間に自分の頭を滑り込ませる。

先ほどから乳房を丹念にほぐされた身体は、ショーツ越しに触ると湿っていた。割れ目に指を添わせる。

「や、だぁ! そこだめ!」

触られた彼女は抗議の声を上げる。

俺は構わず下着をずりおろし、指を突っ込んだ。

「……っ、勝手に、触らないでっ」

愛美の抗議を無視してズボンを弛める。

興奮で肥大した分身を取り出すと、先端から透明な粘液が垂れる。

彼女のぬかるみに欲望の先端をピタリと付ると、ぬちぬちと押し付けた。

「や、だめェ……っ」

彼女は首を大きく上げたが、薬の効果で身体が思うように動けず、口で言うほど抵抗する力もなかった。


――ぬちっ ぬち……ぬち……ぬちゅ……

生れてはじめての行為に俺は全身に鳥肌が立ち、我を忘れた。

彼女の最奥に到達するとゆっくり腰を引き、大きく摩擦を始める。


――とちゅん とちゅん とちゅん とちゅん……

愛美の最奥に自身の先端を擦りつけるように突く。

俺の一突きに呼応するように、彼女の身体は跳ねる。

「ふあああっ」

愛美は目を白黒させて口をパクパクさせる。

しばらくすると、彼女の中が俺のモノに絡みつくようにぎゅうぅと締め付けた。

仰向けに転がる愛美の腰をがっちり掴んで、勢いよく突き上げると「ひぅんっ」と情けない声を上げた。

ビクビクと身体が痙攣し始めたので、終わりが近いことを察知する。

俺は目の前で揺れる乳房にくらいつくと、もう一度を強く吸い上げた。

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