66:気合、入れて!


「えーでは。裏でウチの孫が暴れてますが会議の方始めていきまーす。」


「うぇーい。」


「……あなたたち色々と大丈夫?」



ナディーン率いる天馬騎士団の天幕。その一つで三人の女性たちが集まり、今後の動きについての会議を始めようとしていた。まぁすでに二人ほど壊れかけていたが。



「仮眠取ってようやく回復出来たら元凶がさらにおかわり持ってきたんだぞ? 察しろユリアン。」


「どう考えても戦果あがる上に、部下たちが乗り気な状態で却下など出来るわけないです。」


「……なんだかごめんなさいね?」



何処か虚空を眺めるオリアナに、部下の謎のやる気と積みあがる後始末の面倒さにちょっと泣きそうになってるナディーン、そして先ほどまで自分でおむつを替えられない幼子よりも酷い王国本隊のお守りをしていたユリアンお婆ちゃん。この三人で、密会は進んでいく。



「それにしてもオリアナ。……だいぶ可愛らしい孫を隠してたみたいね。戦果報告を見た時、老眼鏡を買おうか迷ったもの。どこで“拾ってきた”のかしら。」


「……勝手に暴走して殲滅して帰ってくる孫なんか“可愛い”ってもんじゃねぇだろ。あいつ自分の立場理解しているのに、そういうややこしいの全部忘れて殺しまわるヤバい奴だぞ。どっかで拾えるもんじゃねぇわ。」


「? まぁ姉上。愚痴を吐きたい気持ちも理解できますが、そのあたりで……。」



オリアナの“息子夫婦”のことを知るユリアンに、彼女からの追及をうやむやにするオリアナ。ナディからすれば何を話しているのか解らなかったが、このまま愚痴を吐き続ければ日が昇るまでそれが続くのは確か。本題に入る様に促しながら、机の上にある駒を動かしていく。



「我が騎士団の報告を受けるまで、現在行われている夜襲の戦果報告はできませぬが……。今は“夜襲の効果が出なかった場合”、“出た場合”で考えるべきでしょう。」


「そうね。まぁどっちにしても……、目標は“彼女”でしょうけど。」



『空騎士』に少し印をつけ、机の上に置くユリアン。ここに居る全員、そして現在凶悪な笑い声を上げながら爆撃を敢行しているティアラも理解していることだが、帝国の狙いは“ティアラ”のみだ。


現在王国が保有するすべての戦力に匹敵、もしくはそれ以上と考えられるほどの破壊力を持ち、同時にその若さから成長性もある。どこまで帝国側に露見しているかは解らないが、帝国兵2万と十将二人を殺している以上、ティアラを狙って来ることは確実だろう。



「私が考えるに……、あの皇帝の性格的に、自分の守りは考えないでしょうね。『雷切』辺りかしら? 速度と破壊力に優れた“上澄み”と5万ほど。その兵力を対王国本隊として置き、それ以外はティアラ討伐隊。それが今回の夜襲の効果が出なかった場合、でしょうね。夜明け前に攻めてくると思うわ。」


「夜襲の効果が出た場合は?」


「全軍ティアラちゃんに向かって突撃一択。何が何でも殺しに来るでしょうね。というかそれしか残ってないし、できないわ。」



自身の意見を述べながら、机上の駒を動かしていくユリアン。


数的不利と士気の低さという一度衝突すれば崩壊する王国軍をなんとか介護し、ティアラの活躍から使い潰すのではなく生き長らえさせる方向へとシフト。それを完全にやり遂げたのが彼女である。過去の戦争でもオリアナ・ナディ共々彼女の頭脳には助けられたことがあるようで、彼女がいうのならばそうなのだろうと納得する二人。



「まだ、貴女の孫。ティアラちゃんの“今後”がどうなるかは解らないけれど……。正直国を挙げて守るべきの逸材よ。彼女をどう活かし、生かすか。そういう戦いになるでしょうね。と言っても……、ちょっと味方の数が足りないかしら。」



そう言いながら、“王国本隊”の駒を指で弾き飛ばす彼女。


ユリアンお婆ちゃんの介護により何とかその数を5万ほど残すことができた王国本隊だったが、彼らとティアラを天秤にかけた瞬間。ティアラの方に傾くのはゆるぎない事実である。だってこの子放置してるだけでどんどん敵兵殺していくもん。何もしないどころかお荷物の兵士と比べても、ねぇ?


そして残った盤上にある王国兵は、約二万。今日の戦闘によって負傷した兵も多く、王国本隊に『私たち貴族さんチーム裏切ってないですよ~』というポーズを出すためにもいくらか兵を出す必要がある。故に……。



「実働は15000程かしら? けれどまぁ私たちも一枚岩ではないし、相手が一直線にティアラに向かってきた場合、まともな盾になれるのはさらに半分、いえもっと下かしら? 肝心の戦場は平面だし、遮蔽物もない。相手の先頭が『黒騎士』となるとちょっと厳しい戦いになりそうね。……あぁ、そうだ。二人とも黒騎士と戦ったみたいだけどどう? 首は取れそう?」


「……私単身では不可能ですね。空に逃げれるので撤退自体はできますが、挑めば死にます。体を両断された後、気合で打ち込めて一太刀、が限界でしょうか。」


「ま、そんなもんだな。ちょっと“ズル”をすればまだ何とかなるかもしれんが、二人合わせても無理だ。期待すんな。」


「そうなると“どうやって殺すか”よりも“どうやって足止めするか”ね。黒騎士サマの皇帝LOVEは有名だし、ちょっと誘拐してみようかしら?」



そんな風に言葉を交わす三人。ユリアンお婆ちゃんの発言を実行できるか考えるオリアナとナディであったが、すぐに『難しい』という結論を出す。まず相手の戦力的に皇帝を確保しに行くまでの道のりを妨害される可能性が高く、黒騎士本人に妨害される確率が非常に高い。



「後ろからこそこそ、とかもできないだろうしな。」


「そうね、次は皇帝も前に出てくると思うわ。つまり兵に囲まれている以上、正面からその身柄を確保する必要がある。自然と黒騎士やその他の十将に邪魔される可能性が高くなるわね。彼らを足止めできれば話は別だけど……、もうティアラちゃんにやらせてみるとか?」


「……なんやかんや成功しそうだが、『皇帝シールド』とか言いながら皇帝のこと盾にすると思うぞ。それか振り回しまくった後に上から落とすとか。」


「あら、野蛮ね。どういう教育を施したのかしら。」



勝手にアイツが育った、そう言いながら肩をすくめるオリアナ。


今の戦力では、『黒騎士』を撃破することは難しい。故に勝ち筋としては『出来るだけ帝国側の戦力を破壊し戦意を跡形もなく消し飛ばす、その直後に皇帝を確保し撤退しなければ殺すと黒騎士を脅す』というものぐらいしかない。もちろんそれでも黒騎士が止まらぬ可能性もあったが、他帝国十将や兵士たちをことごとく殺し、これ以上戦っても損しかないと思わせれば、まだ頷かせる可能性はあった。



「あとは……、停戦期間とかかしらね? ティアラちゃんをそっちに送り込まない、とかそういうの。約束なんて帝国と王国じゃ破り合うもんだけど、まぁ高潔でまだ“戦”慣れしてない黒騎士サマなら頷くでしょう。……あ、交渉とかは私にやらせてね? 多分貴女たちじゃ恨みの方が強くなると思うから。」


「あいよ。」


「了解しました。」


「まぁ現状どう転ぶか解らないし、“想定”の話でしかないんだけどね。それじゃあ……、どうやって相手を受け止めるか。もっと言えばどうやってティアラちゃんを守るか、について話しましょうか。」



王国側の駒をより細かいものに変え、机上の陣容を整えていくユリアン。しかしやはり帝国軍を受け止めるには数が足りず、強者の数も足りなかった。


空騎士であるティアラをずっと大空に浮かばせ相手の攻撃が届かないところから今日と同じ“射出”をさせておくという手もあったが、地上にいる“強者”が無理矢理空にまで上がるという手段が存在している以上、ただ浮かばせるだけでは意味がない。黒騎士が単体で突っ込み帝国や王国の航空戦力を足場にし、ティアラの首を狙いに行ってしまえば、止められるのは誰もいないのだ。


となるとまだ『黒騎士』を二人掛りで止められる可能性がある地上で戦った方がいいのだが、そうなると敵の兵力が問題になってくる。夜襲といえど暗闇の中では敵に攻撃を当てるのは難しく、これだけで兵力差を覆せるとは考えられない。確実に貴族連合よりも多い兵力を相手取らなければならないのだ。


いい手が出てこないユリアンに、一瞬だけ『影武者かなんか用意してもう全員で子爵領に帰った方がよくね?』とナディが考えていた時。唐突に何か思い出したらしいオリアナが、口を開く。



「あぁ、そうだ。あいつ城出せたな。」


「……城?」


「あぁ。死体を吸い込むのと同じ要領で、城丸ごと回収してたはずだぜ? まぁ城と言ってもデカい防壁だけだったと思うが……。十分に使えるだろ。ちょうどそろそろ……、ティアラー!」



少し“空間”のことを誤魔化しながら、そういうオリアナ。


そろそろ第一回の夜間爆撃から帰って来たであろうティアラを呼びに、外に出て大声を上げる彼女。すると遠くから『はいはーい!』という無駄に元気のいい声が聞こえ、トタトタと走ってくる音が聞こえてくる。



「なになに? 戦況報告? 火の海にしてきたけどー?」


「それは後だ。とりあえず中に入れ。」


「あーい。あ、ナディさんにユリアンお婆ちゃん! こんばんはー! ティアラちゃんだお!!!」



口角を酷く上げ凶悪な笑みを浮かべながら、ティアラが入室する。その齢からは想像できない様な恐怖を感じさせる笑みと、濃厚な死の気配。明らかに夜襲を成功させ、また理外の数を地獄に叩き込んできたのだと察するお婆ちゃんたち。


オリアナとナディはなんやかんや慣れていたが、まだ数回程度しか顔を合わせたことのないユリアンはつい顔を歪めそうになってしまう。



「あ、あら。いいお顔ね。……何してきたのかしら?」


「上から死体落としながら油壷とか火とか溶岩とか降らしてきた! ちょうど火の海になってるけど見る? ここからでも十分真っ赤に燃えてるのが見えたよ! まぁそのせいでちょっと『溶岩弾』の在庫が怪しくなってきたけど……。次は石材にしとこうか。」


「そういうのは後でいい。んでティアラ、そこのユリアンがお前の“城”について話を聞きたいんだと。」


「え? あぁ、なるなる。信用していいのね! んじゃとりま設計図を。」



一瞬切り札の一つである『一秒城』のことを勝手に明かされてびっくりするティアラだったが、まぁ“信仰”以外のことは別にいいかと考え直し、即座に空間から設計図を取り出す彼女。



「大体まぁ……、2000人くらい? が入れるお城。というか防壁の設計図。バリスタ400と、カタパルト100を設置してて、弾はたんまり。出入り口がないから攻城塔か梯子掛けて登るしかない奴だね。まぁ5mの城壁飛び越えられるんなら話は別だけど。あ、もう現物出した方がいい?」


「……出せるの?」



思わずそう問いかけてしまうユリアンに、『え、出来るけど』と不思議そうに返すティアラ。


……王国と帝国は3000年以上この国境地帯で戦い続けている。国境線周辺の地理はお互い把握しているし、両者ともにお互いが橋頭堡を建設されぬように破壊して回って来た。そんなところに、一瞬にして現れる防壁。使えないわけがない。むしろ彼女にとって今一番欲しいモノであった。



「ティアラちゃん、貴女最高ね。ちょっと悪いのだけれど地図の……、ここ。二回目の夜襲の行きか帰りに建てておいてくれないかしら?」


「えーっと? あ、ここね。りょ!」


「ふふふ、明日の朝が楽しみだわ。」









 ◇◆◇◆◇







というわけで朝が来た!


ひゅー! お日様がティアラちゃんを照らすために上がって来たわね! いい子いい子! 褒めてあげる! あと良かったらタイタンの機嫌直すの手伝ってくれない? コイツ夜中に何度も出撃したせいで機嫌が最悪で……。



「ブ!」


「でもなんやかんや戦場ってことでちゃんと言うこと聞いてくれるのは偉いよねお前。」


「ブブブブブ!!!!!」



思いっきり抗議して来るタイタンの口にフルーツを突っ込みながら、帝国陣地を眺める。昨日の深夜に建てた『一秒城』の上からじゃ、あっちの様子が凄く見えるよね。


ほんと、笑っちゃうぐらい。


昨日の夜慌てて消火したのであろう燃え残った天幕や、その支柱たち。昨日一斉にポイした2万弱の死体の山。それに潰されて死んだのであろう帝国兵たちと、そんな死体の山を見て震える敵兵。う~ん。壮観。色んな意味で。……っと、もう日が上がってから十分時間が経ったし、回収しておきますかね。



(仏さま腐らせちゃうと悪いからねぇ。時間停止した空間に安置しておくから許してね♡)



そんな死体の山に大きな“空間”を繋げ、どんどんと死体を回収していく。サイズを大きくすればするほど脳に掛かる負担は大きくなるんだけど……、まぁこういうのはインパクトが重要だ。地面に吸い込まれるように死体が消えて行った方が……、“怖いでしょう”?



「えーっと? 大体追加殺せたのが6000くらい? でも見るからにもっとあっち減ってない? なんか急に兵消えたな。」


「逃げ出したんだろうよ。」


「あ、“お婆ちゃん”!」



私のつぶやきにそう答えてくれたのは、オリアナさん。


今私たちがいる防壁には数多くの人が詰めている。ナディさんの天馬騎士団もそうだし、私のモヒカンズもそう。後はユリアンお婆ちゃんが用意してくれた弓兵とか魔法兵とか剣兵が大量に来てる。ほら防壁の内側見てよ。むっちゃ人いるでしょ? それに城壁には魔法兵や弓兵、そして兵器の前にも人がずらり! 中に入られても剣兵がぶっ殺す! いいねぇ、これ!



「朝起きたら隣の奴が死体になってて、自分たちの前にはいつの間にか城が出来てる。そして目の前で死体が地面に消えて行ったんだぞ? 昨日の所業も合わせて士気なんて残ってるはずがねぇだろ。まともに寝れてないだろうし、訓練された兵でも逃げるのはいるだろうよ。」


「そうなの?」


「そうとも、夜明け前に攻撃してこなかった、攻撃できなかったのが一番の理由だ。それに、誰かひとり逃げ始めたらそれに続いてどんどん逃げていくもんだ。」



面白そうに笑いながら、私の頭を撫でてくれるオリアナさん。


それを受け入れ彼女の顔を覗き込みながら、私も笑みを浮かべる。ティアラちゃん凄いでしょー! 実はレベルお婆ちゃんよりも高くなったんだよ? もう少しでステの方も追い抜けちゃうかも! ……あ、敵将ミッケ。お狙撃ですわ! “空間”! “射出”! 撃破! “収納”!



「容赦ねぇな。まぁそれが正しいんだが。……ほらお前が殺した将の隊見てみろ。ありゃもう使えねぇな。」



おそらく今日の戦いに向けて士気を上げるため、部隊長か何かが演説をしようとしたのだろう。けれど私からすれば視界に入った奴全員が射程圏内。目立つ奴がいればそりゃ殺す。んで目の前で勇ましい行動をしてた奴が後ろから飛んできた鉄の棒に貫かれて地面に消えてったとなれば……。


逃げるしかないよね☆



「お、逃げた。」


「ランドセル撃ちしちゃお~。」



逃げ惑う帝国兵を呷る様に石材や死体を投射しながら、あちらを眺める。着々と攻勢のために準備を進めているようだが、私が常にハラスメント攻撃というか、目立ったところは潰しているのでどんどんと数が減って行っている。けれど流石に昨日見た攻撃は効かないのか、ちらほら盾とかで投射物を防いでいる熟練兵っぽいのも見えたりする。


どうせこっちに攻め込んできたら距離が近くなって見やすくなりより簡単に殺せるようになるから放置してるけど……。



「最終的に熟練兵レベルだけが残りそうだよね。」


「だな。まぁでもそれも警戒には値しない。問題は“上澄み”だ。」


「黒騎士とか?」


「あぁ。」



他の兵は私や城壁にこもった人たちが何とか出来る。けれどそれ以外は別だ。残り……8人だっけ? 黒騎士を含め厄介なのがいっぱい。ユリアンお婆ちゃんが動いてくれるらしいからこの全部を相手取る必要はないみたいだけど、やっぱりちょっと厳しい戦いなのは確かっぽい。


夜襲の効果が大きかったことや、今も断続的に“射出”しているおかげでどんどんと敵の数は減っていく。けれど残ったすべてがこの城目掛けて、いや私めがけて攻めてくるのは確定だそうだ。



(覚悟はしてたけど、みんなから狙われるってのいうのは……。ティアラちゃん愛され過ぎ♡)



まぁちょっとおふざけのキレが悪くなる程度には、恐怖がある。けれど一応ユリアンお婆ちゃんが王国兵の一部と貴族連合軍を連れて残った帝国兵を包囲してくれるって話だし、そう難しい戦いではない。私は相変わらず楽しくポイポイ“射出”しておけばいい話ではあるんだけど……。



(黒騎士を倒せそうなのが誰もいない、ってのがなぁ。)



オリアナさんとナディさんが合わさっても負けそうとのことだったし、そこに私が入ってもまぁあまり役には立たないだろう。私ってクソザコだし。……いくらレベルが上がったとしても、お荷物であることは変わらない。ナディさんみたいに言葉を交わさずともお婆ちゃんと連携できるわけではないからさ。


全力で頑張るのは確かなんだけど、勝てるかどうかかなり不安ってのが本音なんだよね。まぁ戦闘になればそんな不安全部吹き飛んで愉しみながら戦っちゃうんだろうけど。



(ま、昨日私が爆撃してた時に大人たちが色々考えて頑張っててくれたみたいだし。上手く行くと信じて頑張るしかないかな?)



「っと、来たか。……ティアラ、やるぞ。」


「うん!」



っし! 気合入れてくぞ! 頑張ろうね! お婆ちゃん!


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