52:戦いの前に




「は? アイツ来るの?」



ようやく色々軌道に乗って来たと思えば急にセルザさんからのお呼び出し。何事かと雇ったみんなを連れて一回ぶっ壊したギルドの会議室に来てみれば、すごい顔のギルド長ことセルザっちと、多数の職員さんが待っていた。


頭を抱えながら少し唸っている彼女から聞かされたのは、なんとあの伯爵がこっちに向かって動き始めたという報告。


まだアイツ個人だけなら良かったのだけれど……、最悪なことに軍を引き連れてこっちに向かってるそうな。



「まだ数百レベルなら個人の護衛として見逃すこともできるんです。それを3000ですよ3000! あたまとち狂ってんかあのロリコン! 戦争でもおっぱじめるんか!」


「せ、せるざっち?」


「しかももうこっちに手回し終えてる上に、完全に迷宮都市と“戦争”に成らない限界ぎりぎりの数! 挙句の果てには”あえて”こっちに情報流して様子見てやがる! これだから優秀な変態は嫌いなんだよ!!!」



途中から完全に口調が素に戻って叫ぶセルザっち。と、とりあえず落ち着こう? まだアイツが到着するまで二週間ぐらいあるんでしょう? それだけあれば一旦お茶飲んで深呼吸するぐらいできるさ、じゃないとセルザさん憤死レベルでブチキレちゃう。ほ、ほら! シスターズ? お茶用意しちゃって!



「「かしこまりました。」」


「ほらセルザさん? ひっひっふーですよ、ひっひっふー!」


「私は妊婦じゃねぇ! そもまだ処女だ!!! ……あ。」



わぉ。熱烈な告白。ティアラちゃんじゃなきゃ見逃しちゃうね。


ソーレちゃんとルーナちゃんに用意してもらったお茶を飲みながら、ギルド職員や私の傘下の人たちの前で叫んじゃったお叱りとして私にラッシュを叩き込むセルザっち。顔がボコボコになっちゃったけど大丈夫! 傷薬で何とかなるよ! え、DEF低すぎて痕残りそう? ……アユティナ様ぁ! 奇跡の前借でなんかいい感じに治してくださぁい!



「……すみません、取り乱しました。」


「ほんとにね。」


「うるせぇクソガキ。……とりあえず、現状を再確認しましょう。」



そう言いながら職員さんに指示をだし、この世界の黒板みたいなものに情報を纏めていくセルザっち。


話としてはこうだ。


私のことが大好き過ぎて『ロリコン兼白髪碧眼フェチ』になっちゃったロリコンは、私と再戦するために軍を動かした。前回の敗戦を鑑み、自身の大幅パワーアップ行い、さらに3000の兵を連れてくることに。あとなんか私があっちに捕まったとき用の侍女団みたなのも用意しているっぽい。


んでそれだけならまだいいんだけど……。変態だから有能なのか、有能だから変態なのか。まぁすでに各方面に手が回されている。それだけの軍を動かせば国がなんか言ってきそうだけど、それを政治力で黙らせ、戦場になりそうな迷宮都市からの反発も同様に対処済み。セルザさんの上は戦闘が起きることを知ったうえで、“見なかった”ことにする方針のようだ。



「3000という数もそうですが、練度も非常に高く精鋭と言っていいでしょう。本来そのようなもの迷宮都市に近づけるだけで敵対行為とみなされるのですが……。」



迷宮都市側が『ギリギリだけど普通に防衛しきれるか?』という絶妙な数での移動と、前々からの準備が功を期してしまったのか、もう丸め込まれちゃってる都市長。迷宮都市と連携しての戦闘ならまだとれる選択肢も多いのに……。こっち50程度しかいないんだよ? 60倍じゃん。一人で60人くらいやればいけるか……?


んでまぁ3000という大軍のため移動は遅いが、それでも到着まで残り2週間。あんま時間ないね。



「オリアナさん。これさ、逃げても無駄な奴だよね。」


「そう、だな。お前の“階位上げ”もそうだが、私たちには迷宮がいる。ここでしかできないことが多すぎるんだ。……だが、あっちもそれは理解してるだろう。伯爵のことだ、年単位で居座るのは確定。……セルザ、さっき“あえて”情報が流されたって言ってたが、やっぱりか?」


「…………えぇ、情報戦ではこっちが後手に回ってます。おそらくですが完全にこちらの動きは筒抜けでしょうよ。貴女たちが逃げても、どこまでも追いかけてくるはずです。」



眉間を揉みながらそういう彼女。私も頭を悩ませてるし、オリアナさんの顔もよろしくはない。


前みたいにぶん殴って逃げるという手が取れないわけではない。だが相手の諜報力、セルザっちが伸ばしていた手にわざわざ情報をプレゼントしたってことは、『ティアラちゃんの行動は全部筒抜けですよ』って意思表示なのだろう。逃げても逃げても追ってくる。最悪な追跡者だし、ほとぼりが収まったから迷宮都市に戻るってのもできそうにない。



「めんどいな……。あの時に殺しておけばよかったか?」



私のつぶやきに、顔を顰めるセルザさん。立場的に控えるようにいうべきなのだろうが、個人的にはやっちまえと言ってしまいたい。そんな感じだろうか。


すでに彼女は受付嬢ではなく、ギルド長だ。個人の想いよりも、組織としての行動を求められている人になってしまっている。……まぁ成りたくてなった職ではないだろうけど、今雇ってる人たちの職とか、他冒険者たちの面倒も見ないといけないだろうからね。その口から出てくる言葉はある程度予測できる。



「ギルドとしては、可能な限り冒険者を保護するのが義務です。……ですが上からの圧力もありますし、他の者たちと比べ大きく優遇することも難しい。それこそ組織ごと味方につく、みたいなことはできません。情報は流しますし、逃げ道の用意ぐらいはできますが……。ギルドとしての支援は難しいです。」


「うん、知ってた。」


「……悪いな、クソガキ。」



いいって! そも情報教えてくれただけで大助かりだよ! あとはこっちで出来るだけするけど……、頭ぐらいは課してくれるよね? もちろんギルド長としてじゃなくて、一個人として。



「あぁ、何かと付き合いがあるしな。……あとはこちらで対処します。皆さんは席を外してください。」



そう言いながら集まっていたギルド職員さんたちを退出させ、おそらく諜報関連の人にこの部屋の防諜を任せたセルザさん。こっから先は、オリアナさんや雇った子たちと一緒に頭を悩ませる時間だね。



「さて。相手は3000と、パワーアップした伯爵って話だけど……。どう思うオリアナさん。」


「……“殺し合い”ならまぁ何とかなるな。お前の“力”は一対多に強い。用意さえしてしまえば楽に行けるだろうし、射程も空から落とすのなら弓よりも長い。タイタンもいれば安全圏から蹂躙もできるだろ。」


「だねぇ。2週間あれば確実に葬れるだけの準備は出来るよ。むしろ余るくらい。」



素材買い集めて、“空間”の中で落下させながら加速するだけだもんね。3000人分くらいすぐよ。



「ならいい。んで余った伯爵は、お前が殲滅してる間に私が抑える。幾分か強くなっているって話だが……、抑えられねぇことはないだろ。殺し切れなかったら殲滅し終わったお前も入れて、隙を突いてぐさり、だ。」


「なるなる。『お前ティアラちゃんのこと殺せないだろ』作戦ね! 盾に私括りつけてそれで防御するっていう!」


「私そんな非道に見えてるのか?」



いや冗談ですよ? でも前世でネッコ盾に括りつけて防御したっていう話聞いたことありますし。アレ最初冗談か何かと思ってたけど、マジだったんだよね……。まぁそんなわけで勝手に攻撃もしてくれるティアラちゃん盾はかなり有用。マジでヤバく成れば実行してもいいでしょ。



(まぁ真面目に考えるとすれば……。オリアナさんが言ったこれを、実現することは可能だろう。わざわざオリアナさんは口にしなかったけど、傭兵団の子たちに全く被害が出ないということもあり、良い作戦だ。)



私の“射出”は、対象物を選ばない。つまり疑似メテオに使う石も発射できるし、今日の朝とって来たオーガの生首も発射できる。石を振らせれば投石に、水を流せば洪水に、火を放てば一面焼け野原。戦場というフィールドを書き換えることが出来るのが、私の強みでもある。


脳に負荷が掛かるからあの金ぴか鎧の王様みたいに、大量にたくさんのものを発射できるわけではないけれど……。相手がオリアナさんレベルじゃない限り、10分もかからずに殲滅が可能だ。



(以前の私が手も足も出なかった伯爵ですら、“直撃を避ける”攻撃が“射出”だ。一発で殺し切れないとしても、大ダメージを狙える。怯んだ隙にもう一発ぶち込めばいい。)



つまり、やろうと思えば勝てるのだ。けれど……。



「流石に3000やっちゃうのは……。」


「あぁ、確実に目を付けられるだろうな。国に働きかけられる政治力のあるやつを殺した上に、軍を殲滅。明らかに注目は集まるだろうし、お前の力も徐々に広まるだろう。……王国に、教会勢力、帝国辺りが来てもおかしくねぇ。それにはちと、早いだろ?」


「そうなんだよねぇ。」



オリアナさんが挙げた3つの勢力。五大臣たちを中心とした王国中枢、王国の女神を信仰する教会勢力、そして虎視眈々と王国崩壊を狙う帝国。この3つに目を付けられる可能性が非常にたかい。いずれ、帝国の教会も含めて全部ぶっ壊した後に、更地にしてアユティナ様の神殿を立てるつもりの相手ではあるが、今戦える相手じゃない。


組織力も、相手すべき上澄みの強さも、段違いな奴らだ。繋がりのあるエレナのとこよりも何倍も大きな集団相手に狙われた場合、どうなるか解ったもんじゃない。



(迷宮都市はこの大陸唯一のダンジョン、帝国の間者も入り込んでいるだろうし、暴れればそっちにも情報が行く。一人で3000をどうにかしてしまえば、確実にどこかが動くだろう。この大陸は、常に戦力を求めているのだから。)



「逃げても勝っても迷宮都市にいられない可能性が高いってことだな。……あのロリコン、ここまで考えて動いてるな? 面倒な野郎だよ。」


「う~ん、どうしよ。まだシスターズもモヒカンズも、私もレベリングしたいしなぁ。」



あのロリコン伯爵がM、ド級のM! ドMだ! とかだったら無茶苦茶我慢して“飼ってあげる”こともやぶさかではなかったんだけど、あいつ多分Sの方なんだよな……。自分が上に乗りたいタイプ? まぁ確実に“喰われる”から敢えて捕まって篭絡してやるルート、とかはナシだよね。暗殺ルートなら話は別だけど。



「子爵領、エレナのとこに戻るのもアリではあるけど……。あっちじゃレベル上がらないし、まともな金策もない。この子たち雇えなくなっちゃう。」



まだお金は残ってるけど、収入がなけりゃいずれ0。私のチームの収入は全てダンジョンから得てるものだし、ここから離れればずっと減る一方だ。探せば仕事を取ってくることもできるだろうけど……、全部ダンジョンより効率悪いだろうしねぇ。


そんなことを考えていると、妹の方のルーナちゃんが私に話しかけてくれる。



「あ、あの。私たち鍛えてもらってる身ですし……、ティアラ様がお気になさらずとも……。」


「流石にそれは、ね? 後ろのモヒカンズも『お給金が欲しいって顔してるし。』」



ほら見てよあの顔。おちんぎんちょうだいって顔してるだろ? アレが傭兵の普通なの。というか傭兵じゃなくともお給料は出してあげないとダメでしょ。生活あるんだから。


まぁ結局、依然と同じように私は迷宮都市から離れたくない、ってのが本音だ。いずれここから出て拠点を国境線の戦場だったり、王都だったりに移す必要が出てくるだろうけれど……、今じゃない。せめて私が最上級職に上がって各種ステータス向上の宝玉を手に入れるまでは、ここでレベリングをしたいのだ。



(となると、あのロリコンには……。)



何かしらの契約を持ちかけてこっちに近づかないようにするか、


全身ボコボコにしてMに目覚めさせて管理下に置くか、


こちらの勝利条件に当てはまりそうなのはこの二つか?



「そのぐらいしか思いつかないな。……まぁ逃げるの癪だし。ぶん殴る方向性で行きたいんだけど、いいかなオリアナさん? どっちみち契約させようにもボコボコにした方がいい条件付けやすいだろうし。」


「私は別にいいが……。」


「最初模擬戦か演習か、死人が出ないけどパワーバランスがはっきりする何かしよって言って、勝ったら『もう一生近づくな』。拒否されたら殲滅戦スタートで、もう経験値とかは実戦で行く感じ? 後々面倒になるだろうけど、ロリコンに追いかけられるストレスと比べたら……、うん……。」


「そう、か。ならとりあえず迎え撃つ方針で行くか。…………いざとなったら助けてやるよ。」



うし! 了解!


そうと決まれば話は早い! お前ら地獄のレベリング&ブートキャンプ行くぞー!


とりあえずモヒカンズは周回の強度高めるとして、シスターズにはあのボールギャグ……。じゃなかった。『成長の宝玉』つけて私と一緒にパワーレベリングしよ。最低でも下級職まで進んどかないと危なさそうだし。……あ、口に嵌めなくていいからね、ほんと。


首からかけただけで効果あったから。たぶん。







 ◇◆◇◆◇






んで、そんなわけで2週間たったわけだけど……。



「アイツガチで3000連れてきやがった。」



目の前にずらりと並ぶ完全武装の兵士たち、故郷で見た装備だけ一級品のならず者ではなく。中身も一級品な精鋭たち。そんな彼らがゆっくりとだが、この迷宮都市に歩いてくるのが見える。無理言って町の防壁の上に登らしてもらって眺めてるけど……、あれが私を狙ってやってきていなければ壮観だねぇと茶をしばきながら眺めることもできたのに。


感覚的なものにはなるが、視界に入るやつらのステが大体20ぐらい。精鋭兵に分類される奴らである事が理解できる。私個人の力でギリギリ、モヒカンズやシスターズでも絶対に無理な相手たちだ。


そんな奴らが3000、対してこちらは50ちょっと。あはは。すごーい。



「笑えて来ちゃう。」



“空間”を操作し、貯めに貯めた物資をいつでも発射できるように努めながら、思考を回す。


二週間という短い時間ではあったが……。思いつく限りの状況に対応できるよう、準備を進めて来た。


まず、戦力だ。


モヒカンズには割く時間がなかったためこれまで通りダンジョン内部を周回させていたのだが、私と姉妹は違う。『成長の宝珠』を回し使いし、効率的に魔物を狩りまくった。私がいい感じに削り、二人のどちらかにラストアタックを譲るパワーレベリングだね。



(オリアナさん的には技術が伴わない戦闘はあんまり、って感じみたいだったけど……。今回は仕方ない。)



ソーレちゃんもルーナちゃんも『村人』Lv9まで上げて、私も『空騎兵』Lv19まで上げた。ほんとはクラスチェンジまで伸ばしたかったんだけど、時間が足りなくてね? なのでそのあたりは今後ダンジョンで上げるか、この目の前に広がるやつらで補うつもりだ。


ちなステはこんな感じ。



ティアラ 空騎兵 Lv16→19


HP (体力)20→21

MP (魔力)13→15

ATK(攻撃)12→14

DEF(防御)9 →10

INT(魔攻)16→17

RES(魔防)13→14

AGI(素早)16→18

LUK(幸運)0


MOV(移動)4(7)



一度だけだったが、すべて(LUK除く)のステータスが上がったときがあった。これのおかげで短期間で良い感じに成長できたと思う。ここに装備とタイタンをくっつければ、まぁ伯爵相手にも戦えるはずだ。“空間”も使えばより勝率も上がるってもんよ。



(次、お金と物資ー。)



最悪迷宮都市から逃げないといけなくなる。そのことも考えて持っていた素材や“空間”の中にあった要らないものなどを全て売却することにした。今後どれだけの人数を連れ歩くのかは不明だが、金はあるだけある方がいい。故にアユティナ様にもご許可を頂き、奉納品だったものも全部売っぱらったのだ。


そして手に入れた金の一部を今後のためにタンス貯金ならぬ、“空間貯金”をした後。大量の物資を買い込んだ。射出用の素材もあれば、私たちの食料や水。また伯爵との交渉が上手くいったときに使う“非殺傷兵器”などもたくさんだ。ギルドを通じて買いまくったおかげで安く手に入れることが出来たから良かったよね。



(ま、市場の動きは顕著に出る。変に優秀なあいつ。ロリコンにも私が何を買ったのかバレててもおかしくないが……。まぁいい。)



「っと、ここにいたかティアラ。」


「あ、オリアナさん~。見てよアレ、すごい人だよねぇ。」


「うん? あぁそうだな。国境線の戦場に居すぎたせいかこの程度の数じゃ何にも感じなくなっちまってたが……。普通に考えれば3000も相当な数か。」



なんかオリアナさんから凄い感想出てきてるけど……。まぁいいや。


わざわざ探しに来てくれたってことは、あっちからの早馬でも来たんでしょう? あちらさんは私をお呼びですかい?



「あぁ、あたりだ。迷宮都市に迷惑を掛けないようにちょっと離れた平原で待つ、だとよ。……どうする? 今ならまだ逃げれるぞ。」


「解ってて聞いてるでしょ。最上に持ち込むには模擬戦とか演習を仕掛けるのが最適だって。オリアナさんも頷いてくれたじゃん。『私たちが勝ったら一生近づくな、負けたら私の身柄を好きにしていいよ』って。」


「まぁ、な。」



心配しなくても大丈夫だって! だって勝てばいいんだもん! それに勝者の特権として伯爵に、『私の情報全部消せ』って言うのもできるかもしれないし。戦うのがちょうどいいんだってさ~。



(それに、別に約束を“守らなくても”いいしね。)



社会的責任とかがあればそうも言ってられないだろうけど、私にはそんなもんないし、プライドもない。アユティナ様が『ちょっとそれは……』と仰らない限り、私は契約を反故にするだろう。ま、現代法に則ればロリに手を出せば豚箱行きだからね。たぶんセーフ!



「んじゃ、ちょっくら行って来るよ。タイターン!」





  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る