原作開始前:相棒編

29:神楽で始まり


話をしよう、アレは今から36万……、いや1万4000年前だったか? まぁいい、私にとっては、昨日の出来事……。あ、すみません真面目にやります。


セルザっちが用意した馬車にドナドナされた私たちはそのまま迷宮都市の外へ。ほとぼりが冷めるまで姿をくらますために、逃げ出すこととなった。最初は『うへぇ、せっかく手に入れた基盤全部なくなっちった。』って感じで意気消沈してたんだけど……。さっきまで滞在していた町に、セルザっちの手紙を持った早馬が到着。その人が教えてくれた情報で、ある程度の現状把握ができたのだ。



(なんで伯爵が何も行動を起こしてないのか、っていう疑問はあるけど……。とりあえず良かった。)



オリアナさん。私の師匠とも、お婆ちゃんとも呼べるあの人のスイングは、確実に伯爵の伯爵にクリティカルヒットをかましていた。確実にアレはぺちゃんこだろう。普通ならキレる。というか滞在してた宿ぶっ壊された上に、兵士は死んでないとはいえ全滅。そこに本人の一番大事なところを破壊されたわけだから……。普通ならブチキレてないとおかしい。


けどセルザっちがいうには、なんか上機嫌で自分の領地に帰って行ったみたい。やっぱ変態の考えてることはマジでわからんわ……。あ、もしかしてアレか? オリアナさんにやられたことでそっち方面に鞍替えしたとか? Mとかお婆ちゃん専とか。……いやそれならそれでこっちのこと追いかけてこないとおかしいな。やっぱわからん。



(まぁとりあえず、時間さえ経てば迷宮都市に戻れるってことが解ってよかったよ。)



伯爵が何も動きを見せなかった以上。私がやらかしたことが人々から忘れ去られる、もしくは情報の価値が薄くなるまで町から離れていれば、私が迷宮都市に戻ったとしても問題はないと思われる。つまりちょっとした旅行をして帰ってくればそれでOKというわけだ。


ペガサスの問題もあったし、レベリングは一時中断して先にそっちを片付けるって感じだね~。


ま、目的地に着くまではのんびり馬車の旅ってやつですかね!



「……っと、この辺か。」


「およ? どしたのオリアナさん。」



そんなことを考えていると、急に馬たちに指示を出して馬車を止めるオリアナさん。どしたの? ここ道の真ん中ぞ?



「あぁ、だが人の目はないだろう? さっきまでいた町からも距離はある。ちょうどいい場所だ。ほら降りろ。」


「へーい。」



なんだかわからないが、とりあえず馬車から降りる私。なんだろね~? んお? あぁ馬ちゃんが私の顔舐めたんか。お~よちよち、二代目ちゃんと三代目ちゃんは元気ですか? 二頭引きの良い馬車だからねぇ。一気にペット枠が増えちゃったよ。


にしても休憩ですって。ほら“空間”からご飯出してあげるかんな。初代馬ちゃんの時は飼育方法どころか餌何あげればいいってことも解らなかったからなぁ。当時は道草食べてて♡ って感じだったし。


けど今は違う。オリアナさんあんまり馬には乗らないみたいなんだけど、王国兵時代に世話とかはしてたみたいで、この子たちの飼育方法を教えてもらった。最適なご飯とかブラッシングのやり方とか、装備の付け方とか。蹄鉄は道具がないから無理って言ってたけど、そういうのもできるんだって。


さすがに覚えることが多すぎてまだ全部は覚えてないけど、そのたびにオリアナさんに聞いて少しずつ覚えていければいいかな、って感じだ。



「んで師匠、何すんのってこれ……。シャベル?」



そんなことを考えていると、急に馬車の中に放り込んでいたシャベルを手渡される。なに? もしかして今からこれがシャベルなのかスコップなのか論争でもするの? 確か地域によって呼び方変わるんだよね。ほらどっちが大きい方の名前なのか、みたいな感じに。ちな今持たされたのは柄の長くて大きいやつね?



「なんの話だ? とりあえずそれで穴を掘れ。埋めるぞ。」


「…………私を?」


「何言ってんだお前? ……お前の“空間”、だったか? その中に余計なものかなり入ってるだろ。その処分だ。」



あぁ、なんだ。よかった……。いやティアラちゃん要らなくなったから埋められるのかと。え、埋めても戻ってくるだろって? それはそう。正直前の戦いでオリアナさん強すぎてビビっちゃったからね。そんなに強い人が師匠になってくれてるんだから、一生離さないぞ♡


というかなんで埋めるんですか? いやまぁ確かにかなりゴミ入ってますけど……。別に今でなくてもよくない? アユティナ様からもらった“空間”ってほぼ無限のようなもんだし。別にいいんじゃ……?



「……お前、部屋の掃除放置してゴミ屋敷にするタイプだろ。」


「…………。」


「あぁ、うん。もう反応で解った。図星か。……あのロリコン野郎との戦いのとき、“空間”の中を全部ぶちまけただろう?」



うん、確かにやった。あの戦いは、確実に私個人の能力だけじゃ勝てない戦いだった。だからこそ少しでもその勝率を上げるために色々足掻いたのだ、んでその過程でたどり着いたのが、『全ブッパ』ってわけね。ほんとは色々選別して分けた後に放出した方が良かったんだろうけど、急いでたからねぇ。ほんとに全部出しちゃった♡ ……まぁ怖いのはなんであれ喰らっても伯爵がピンピンしてたってことだけど。



「『受け流し』の流用だろうな。あと単純な身体能力。あの小僧は“上澄み”にちと手が届かない程度だが、能力はあった。あぁいうの相手にするときは、“繋ぎ”程度に考えとけ。決め技じゃねぇ。」


「はーい。」


「にしても、周囲に散らばってたもん見てわかったが……。お前大量の死体抱え込んでただろ。まぁ身なりからして盗賊だろうが……。覚えてるだろ? 後々の片づけ面倒だったの。」


「あ~。」



オリアナさんが伯爵をぶっ飛ばした後、セルザっちが助けに来るまで撤収作業をしてたんだけど……。アレはまぁ酷かった。伯爵の気を引くためとはいえ私死体に火を付けちゃったし、その後濁流にして押し流しちゃった。そのせいで周囲に水死体らしきものが大量に散らばっちゃったし、私が溜め込んだ物資もいたるところに散らばっていた。


逃げるまでの時間がなかったからとりあえず視界に入ったもの全部“空間”にぶち込んだんだけど……。確かに面倒だったよね。数多くてまだ“空間”内での分別とかしてないし。



「“水”ってのは戦争に於いてかなり使いどころの多い物資だ。補給としてはもちろんだが、量を用意すれば軍を押し流せるし、城も落とせる。確かに上澄み単体相手にはちと厳しいが、それ以外は別だ。今後も使っていくべきだろうよ。……だが、毎回後始末するの嫌だろ?」


「確かに。」


「だから掃除するのさ。それに人の死体なんて溜め込んで置いていいことはねぇ。さっさと墓作ってやって、軽く祈りでも捧げてやれ。どうせほっといたら野垂れ死ぬような奴らだ。それだけしたら満足してくれるだろうよ。ほら、私も手伝ってやるから穴掘れ穴。」


「へいへーい!」



そういいながら、地面にシャベルを突き刺していく。ついでに“空間”から昨日火起こししておいた焚火をポンと隣におきまして、上からポイポイと要らないものを放り込んでいく。破材とかぶっ壊れた家具とかそういうの。たぶんあの宿にあったんだろうけど、水で押し流して壊しちゃったから全部持ってきた感じのゴミ、ここで全部燃やしちゃうって寸法だ。


んじゃま、真面目に穴掘りしまーす!





【幼女穴掘り中】



『ティアラ! こんなもんかー!』

『まだたりないですー! 数めっちゃあるんでー!』

『どれだけ溜め込んでるんだ!?』

『わかんないー!』



【幼女穴掘り中】





「……ふぅ、こんなもんか。かなり深く掘っちまったが。さすがに足りるよな?」


「多分。んじゃぶち込みますね~。」



そういいながら今から地下何階まで作るんです? という穴に死体をぶち込んでいく。ついでに隙間を埋めるように、さっきゴミを燃やした時に出来た灰も。


ドタドタという音を立てながら穴の中に消えていく盗賊さんたち。故郷でとんでもない数やっちゃってるし、迷宮都市でもちょっとやっちゃった。ちゃんと数えてないけど、最初期の死体放置してたのも含めたら、三桁ぐらいやっちゃってる気がする。……まぁね? ここで成仏してくれたらね。ダイジョブなんで。


にしてもオリアナさんの怪力で作業自体は重機要らずだったけど、流石に日も暮れて来たなぁ。これ埋めたら今日はもう野営の準備しなきゃ。



「あ、そうだ。この絶対に余る土とかどうします?」


「“空間”に入れとけ。何かと役に立つ。」



あ~、確かに。ペガサスとかに乗って上から土降らせたら凄い攻撃になりそう。土砂がどしゃっと……、あ。何でもないです。そんな変なことを考えながら、作業を進めていく。数えきれないほど多いと思っていた死体の山もいずれ終わりは来るもので、全部埋め終わった後は埋め立ての作業だ。


上からさっき燃やした燃えカスの残り。灰をドーンと乗せまして、上から土をドカンと追加。後はオリアナさんの怪力でプレスすれば元通りの地面、って感じっすね。



「あとは……。あ、そだ。アユティナ様~、アユティナ様の宗派? でいいのかな? そっちのお墓ってなんかあったりします? 普通の十字架で大丈夫なかんじですか?」


【ん? あぁお墓ね。あ~、一応昔の子たちがやってたのもなくはないけど、ちょっと特殊だからなぁ。ちょっと待ってね。】



私はアユティナ様の使徒だ。さすがに前世のノリで祈りを捧げたり、墓を作っちゃダメだろうということで一応聞いてみると少し待てとのご神託。数秒後“空間”に新しいものが入って来た感覚があり、覗いてみれば真っ白な石っぽい普通の十字架がそこに。……大理石じゃね?



【ごめんね、石材それしかなくって。とりあえずそれ刺しておけば“私の管理下にある墓地”って認識されると思うよ。十字架の形はこの世界でもある汎用的なものにしといた。昔のはちょっと凝ってて今の時代じゃ珍しいだろうからねぇ……。ま、内部に私の神秘込めてるから十分それでいけるはずだよ!】


「……神秘って、ほんとに大丈夫です?」


【大丈夫、大丈夫!】



ちょっと色々不安だが、我が神が大丈夫というのなら大丈夫なのだろう。ちょっと重いのでオリアナさんに手伝ってもらって、地面に突き刺してみる。するとその瞬間十字架から暖かい風が吹き、私たちを包み込んでいく。この感覚、確実にアユティナ様の神秘だ。


……というかなんですけど、これこの一帯“聖域”になっちゃってない? なんとなく解るんだけど……。



【後はティアラちゃんなりの祈りをしてくれれば完璧だね。あ、ちなその“聖域”っぽいのはティアラちゃんに反応して起動してるから、お祈り終わったら十字架触ってオフにしといてね? クソ女神の関係者にバレるとちょっと面倒。】


「あ、はい。」



言われた通りちょっと十字架に手を触れてみると、確かにオンオフが出来るような感じだ。ボタンとかはついてないんだけど、管理者権限を持ってる人の意思でどうにかできるみたいな感じ? 感覚的なものだからちょっと説明が難しいや。



「あ、じゃあちょっと祈ってみますね。」



……そうは言ったものの、どうすべ。これたぶん普通に手を合わせて『お祈りー』じゃだめだよね。私もちょっとそれだけじゃ物足りないし、面白くない。せや! ちょうどアユティナ様が私のこと見てるし、神楽っぽいもの踊っちゃうとするか! えっとね、【オリンディクス】ちゃん出すでしょ、背中の紋章に魔力込めて光らせるでしょ、後は前世神社とかで見た神楽を参考に~~、レッツダンス! ひゃっはー!







 ◇◆◇◆◇






(“使徒”、ねぇ。)



ずっと戦場にいた私は、教会の奴らがやっている神事には詳しくない。だがそれでも確実に目の前で行われているのは、違う文化圏のものであることがわかる。5歳の子供がやる踊りにしては無駄に洗練されていて、神秘的とも呼べるそれを眺めながら、私はそんなことを考えていた。


あの“アユティナ”と名乗った神、信仰はしていないが、私が信者となった神は、今のところ問題はない。むしろ人にとって好意的な神と言えるだろう。王国の神は信仰したとしても何か利益があるわけではなく、救いがもたらされるわけでもない。信仰することによって得られる利益って言えば、その地域の教会の人間に顔を覚えられるって言うのと、何かあったときに教会に余裕があれば、手を伸ばしてくれるっていうものぐらいだ。


神がその手を使い手を伸ばすのがアユティナで、自身は何もせず人に任しているのがミサガナ、王国の女神。


どっちがいいかと言われれば圧倒的に前者である。とんでもない槍を何でもないように投げ渡してくるしな。



(信用も信頼もできない、神に対する私のスタンスすらも受け入れる神、ねぇ。)



神ってもんは人とは違う視点を持っている。同じ種族である人同士でも貴族と市民っていう身分の差があって、視点の差があるんだ。まったく違う存在である神を、そうそう信用できるはずがない。どこかで必ず私たちにとって“裏切り”に見えるような行為をしでかす、そう感じたからこそ、私はあの子のそばにいることに決めた。



(神に捧げる踊り、“使徒”っていう役職に見合った、神秘的なもの。……まぁ楽しそうにしてるし、いいか。)



ティアラ、あの子自体にも秘密が多い。周囲に他の者がいるときにその口が緩んでいるのは見たことがないが、私だけだと本人が意図していないようなことまでぽろぽろと零れ落ちている。……あの子の精神には、おそらく出身地であろうぺブル村と、アユティナから流された知識、そしてそれ以外の三つ目。明らかに異質な知識が紛れ込んでいる。


年相応な姿を見せながら、年不相応な知識や思考を持つのは、その三つめが原因なのだろう。



(……ま、そんなものどうでもいいが。)



私から見ればただの子供だ。……どうせ一人でいても、酒に溺れるだけ。それを続ければいずれこの体は壊れてしまうだろう。今から7年後に復讐の機会があって? 10年後に大戦争? そんなのが控えているのなら、衰えないためにも、走り続けなきゃなんねぇ。……あいつらもそう、望んでいるはずだ。


だからこそ、あの子は“ちょうどいい”。孫ってもんは可愛がるだけの存在って聞いてたが、それじゃぁ面白くねぇ。ちとお痛たが過ぎることもあるが、退屈することはないだろうよ。



(っと、終わりか。)



そんなことを考えていると、ティアラの“神前の舞”とやらが終わったのだろう。神器の槍の石突を地面へと突き刺し、祈りを捧げている。私もそれに倣い、黙祷。私も、こいつも、これから多くの命を殺めることになるだろう。死者はものを言わないが、残された生者は違う。


死者の魂を治めるって名目で、私たちの心を正す。こういう儀式ってもんは、案外馬鹿に出来ねぇ。


そうこうしているうちに。ティアラの祈りも終わった。十字架にゆっくりと頭を下げたのち、それに触れることで先ほどまで広がっていた“神秘”とやらを止める。体を包み込んでいた暖かいものが消えていき、何もない元通りの世界に。


それを確認した彼女は、普段通りの笑顔を浮かべながら、こちらを向いた。



「おわり! どうオリアナさん! 初めてだったけど案外よかったんじゃない!?」


「あぁ、確かにな。……さ、そろそろ日も沈む。野営の準備始めるぞ。」


「え~! もうちょっと感想ないの~!!!」



普段通りの戯言を聞き流しながら、馬車の中においてある物資を取りに行く。


基本あいつの“空間”の中に入れているのだが、ずっとそのままだと少々不便だ。わざわざ毎回『○○を出してくれ』というのも面倒だろう? なので町の中に入る時や、こういった野営をするときは基本馬車の中に物を戻すように頼んでいる。



「晩飯は何がいい。」


「おにく!」


「はいよ。」



こいつの目的地、ペガサスの群生地までは結構な距離がある。こういう旅だとどうしても保存食ばかりに偏ってしまうのだが、誰かさんのおかげでいつでも新鮮な肉や野菜を使い放題だ。物資自体も馬車で運べない量を持って行けるし……、ほんと便利だなぁおい。



(金自体は伯爵からパクった金貨300、セルザの奴に渡したから残り200枚があるんだが……。)



大きな出費が必要な時が来るかもしれない、それを考えればあまり手を付けるのは憚られる。んでちょっと中継地点の町で色々仕入れて、他の町で売って路銀を稼ぐっていう交易の真似事みたいなのもしてるんだが……。こいつのおかげで色々と馬鹿になっちまいそうだ。無制限で、時間経過による劣化なし。町に行くたびに金が増えていきやがる。


……こいつ商人として生きた方が大成しないか? 計算できるみたいだし。



「全部終わったらそういうのもいいかもね~。ティアラちゃんがこの世界の物流を破壊してやるのだ……!」


「ほどほどにしとけよ。」


「あーい。……まぁ多分ちょっちぼったくられてるとこもあると思うんだけどね~。でも私商人じゃないから気にしなーい。利益が出ればいいかな、って。もし本気でするならもうちょっと勉強するか、本職雇うかだね。」



そうかい、ま、お前の人生だ。やる事やった後は好きに生きればいいさ。



「あ、もちろんオリアナさんも来るよね? “師匠”だし? “お婆ちゃん”だし!」


「はいはい、生きてたらな。」



ったく、ほんと退屈しないガキだな。飯の後の鍛錬もう少し強度上げてやろ。


ま、目的地まで結構な距離あるんだ。あっち着くのは大体……、冬が明けて春になるぐらいか。旅の途中で年が終わって、新しい年が始まる。そのタイミングでどっかの町に寄って置かねぇとな。新年祭は参加しておいた方がいい。あぁいうイベントごとは参加しない方が損だ。


まぁこの辺りはそこまで寒くならない気候だし、雪も降らないと聞くから道中問題はないだろう。ま、ゆっくり扱いてやりながら、進むとしましょうかね。



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