第二部の残りかす(いわゆる博士編)
第50話 新生恩呼知真
一段落付いて、皆々各自行動へ。私はここにあるもので護符を強化してもらったよ。
なんだっけ、九時? をしっかり書いたってさ。九時をしっかり書くってなんだろうね。
あと、魔電池の接続端子を強化したらしい。
こういうのは占い師では出来ない技だね。これで少しは持つかな。
それで、こーぞーが帰るとき。
「では、あっしはこれで。皆さんお気をつけてください」
「え、こーぞー一人で帰るの」
「もちろん。あっしが邪魔しちゃいけねえ」
「控えめすぎるぞ公造。彼女くらい連れて帰れ。ボクたち3人でもなんとかなる。
え、でも……とミカさん。
「占星術師から聞いたがパオーンゾウは角で突進してくることがあるらしい。アンドロイドのお二人は大丈夫だろうが、我々人間組は致命傷を負うかもしれない。婚前前の女性を巻き込むわけにはいかねえ。ここで旅行して帰れ」
「ルカ……」
「初めて家系を使うけどさ、千載家の命令だ、旅行してからミカを安全な場所まで送り届けろ。わかったな」
「……わかりやした!」
「ここは観光名所が多いと聞いたよ。実はメディスンの別荘も借り受けてあるんだ。もうちょっと一緒に行動すると思ってたからね。ミカさんのことよろしく頼むよ」
ということで、ミカはここで脱退。恩呼知真は3人メンバーに。
「ミカさん、今までありがとね」
「ありがとうあずきちゃん。あなたは無理しがちだからね、無理しちゃ駄目よ」
「ミカ、ありがとうな」
「ここあ、ありがとう。冷静すぎると判断を間違えるわ、少しは奮起することも必要よ」
「ミカさん、59敗1勝のゴールイン、ホールインワンのようでした。お見事です」
「ありがとう、ルカさん。ルカさんに誘ってもらわなければ今頃どうなっていたか。本当にありがとうございました」
みんなで抱きしめたり握手しながら最後の最後までミカを味わって、ミカはSUVに乗って旅行へ行ったのでした。
「あのSUVは相当な防弾仕様ですからね、そう簡単に中世領地に負けることはないでしょう」
「トランクの亜空間も相当大きかったよね。ミカさんの私物と燃料缶が全部入った。パワーアーマーは着ていったけど」
「M101ガラルドも弾薬も持って行ったからな。野党くらいじゃ返り討ちだ」
出会って二年とちょっとくらいかな。あー本当に楽しかった。
ありがとうミカさん、幸せになってね。
「少し寂しくなるね。フィーの主力砲も30ミリ機関砲も命中率が下がるか」
「ほぼ恩呼知真を取り仕切っていたからな。寂しくなる。フィーは所長さえ外に出せれば修正できると聞いた。今脳が露出しているからな、さすがに出せない。顔を探そう」
「リーダーは一時的にあずきさんですね。私は創設者で礼儀を知っているだけで、引っ張るのは出来ません」
「私がやるの!?」
「ボクが出来ると思うか?」
「無理だわ出来ないわ。早めに引っ張れる人探そうね。インプラントの購入権限だけはルカさんが持ってください、自制が出来ません」
というわけで、新生恩呼知真、出立です。
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