飛び地でGO!
第44話 日本銀河帝国飛び地に行くとわかればあとは閑話。
酒場でみんなとびぃぃぃる飲んで騒いで、物価が安いということで食べ放題の生活を送って3日。お城に呼ばれました。報酬が決まったかな。
みんな和服を着てお殿様のところへ。なにもしなくてもルカさんがやってくるので一切聞かずに退席。ルカさんいないとまわらないな、
「で、報酬はこの大量の米か。ボクは何でも良いけどな」
「大俵20個くらいあるねー飯には困らないね、おかずには困るけど」
「あと、溶かせない鉱石を山ほどいただきました。物々交換的な感じで良いんじゃないでしょうか」
「大俵を一つ解放してある程度ここあのバックパックに詰め込んでおきましょう。あとは保管庫で良いんじゃないかしら。伝説の炊飯器あるから当分美味しいお米が食べられるわねぇ」
溶かせない鉱石、プラチナとかハバベルかな。どっちにしろ置換効率はよさそうだ。岩の回収は出来た。
コボルトの装甲は溶けるか溶けないかだなーと思うけど、一番大きいコボルトの巣にある炉を使えば溶けるはずよ。あいつらが溶かしたから板金出来たわけだからね。なにか入ってる鋼鉄ではなかったと思うので、溶かす……だろう。
技術革新頑張ってくださいね。というわけで例の村へ行き約束は果たしたことを伝え、紫色のインプラントをもらいましたとさ。
「そういうわけで紫色がきたよピンクちゃん。バージョンアップだね」
「そうだねえ! 今まで脳だったけど、体のバージョンが上がる場合もあるんじゃないかな!?!?!?!?!?!!? (*´﹃`*) 」
「装甲刷新の代わりに体重増加だったら嫌だな……。やってみますか」
ピンクちゃんが虚無から生み出してくる手術台に乗り、うつ伏せになる。麻酔マスクをかぶぐー。
「ここらへんかなあ」
「ウルフコボルトも倒されちゃったしなあ」
「アズキチャン成長しすぎだよ」
「でもそれを食べるのが良いってもんだよね、はじめてはいただくよ」
「あー! アズキチャン。あー! アズキチャン。あー! アズキチャン。あー! アズキチャン。あっあっあー!」
「おきてえええええええええええええええええええええええ 。゚(゚´ω‘゚)゚。」
「起きた起きた。飛び地へ速攻行くか迷いが出てきちゃったよ」
「なんでなんでなんで? (´・ω・`) 」
「なんでも。ログ見ようか」
――――――――――
手術ログ
インプラントタイプ 紫色
・アンドロイドとしてのバージョンアップ:バージョン1.2.015α
・装甲素材刷新。
・融合脳の強化。
・神経網強度強化。
・電撃防護全体改良:6個まで防護。電撃そのものへの耐性。
・エーテル生産量の増加。
・エーテル保存量の増加:保管庫の新設。場所は魔力コアの上部。
・保管庫周辺の装甲大幅強化。
・反射行動および行動移行の高速化。
・1細胞が出すエネルギーの上昇。
・レーダーセンサー無線を強化。
・生体ナノマシン利用の試験α版。
・身長増加。156センチメートル。
以上
――――――――――――
「このインプラントすごくね?」
「いや、まさに世代交代した瞬間だよ! たぶんね、数日痛みが出るから休んだ方が良いよ。ルカさんにいっておくね (๑╹ᆺ╹)(๑╹ᆺ╹) 」
そういって手術室から出て行くピンクちゃん。やっぱりどうでも良いときはおかーさんの電池抜いておくに限るな。
再利用できて効率も出力も良いリチャージャブル電池使っているとはいえ、結構電池食うんだ。うちにそんな大量の電池はない。
「うーん、痛い。キリキリする」
40時間後、本当に痛みが来た。成長痛に似てるのでは? とルカさん。成長痛は知らないけど人間もこんな感じなのかなぁ。
脳みそから足先まで全身が痛いんだけど、人間もそうなの? つらいね人間も。
ここあちゃんがお風呂に入るので私も入る。今痛いので出来れば回避したいが、ここあちゃんが泣くので……。このあずきが泣かせる訳にはいかない!
今はお風呂の中。いやー気持ちよいねここあちゃん。
「うーむ、あずき、気をつけ!」
「え、はいっ!」
直立した私をジロジロと見るここあちゃん。
すると、ぐずり始めた。なんぞ!?
「身長はしょうがないが、ボクを置いてまた大きくなりやがったー!! うわーん!」
「ど、どこが?」
「胸と腰だよ馬鹿野郎! 粛清してやる! エネルギー速射砲乱射! ばばばばばーん!」
「ばか、やめろ! いてえ! 水脹れおこしてる! あほ! いてえ!」
逃げ回るガキを追い回し、やっとの思いで捕まえて頭突き。ノックダウンしたここあを抱えて風呂から出るのであった。
天才最強ここあちゃんだけあって、お風呂場に傷はいっさいなかったけどさ。
……いっさい回避できなかったってことだよ、くそっ。
二人ともパジャマに着替えてラウンジに。
「お風呂もらいましたー」
「はーい。じゃあ、ふぃーちゃん、よろしくね」
「ばうばう」
みんながお風呂に入るとフィーが浴室全てを洗浄してくれるのだ。便利すぎて普通の生活を忘れるね。
「洗濯もしたし、もう寝るだけやね」
「フィーのご飯あげないと。再配置で食料庫や資源庫、フィーの専用食料庫にラウンジから手が届くようになったの便利ですね」
「出撃場ゴミ箱でフィーが大きくなったのが理由としておおきいなあ。配置しても違和感ないわあ」
「ああいうゴミ箱もうちょっとだけほしいですよね。ありすぎるとフィーが小さくなれなくなるのでちょっとだけ。はいフィー、ご飯。お肉だぞー」
「へえ、お胸が成長したのかしら。パジャマが少し立ってるわね。ジャストサイズに裁縫し直すわ」
「ばうーん」ぱくぱく
「フィーのお口が隣にあるのも最高です。肉が重いってのはないですけど、冷凍されてない奴はヌルヌルしてるんで」
「巨大肉挟みあるわよ、こんなこともあろうか「いらねえ「 。゚(゚´ω‘゚)゚。 」」」
「おかーさんで思い出したけどここら辺の遺跡にはもうおかーさんのチップはないんだよね?」
「ないわよ。ここあちゃんに遺跡の場所を教えてもらってあるわ。遺跡は特殊な信号を出しているんだけど、それをレーダーでJUNAの裏側までサーチしてもらったの。この地図よ」
https://kakuyomu.jp/users/nekononanika/news/16818093076064474854
うちらこの先端の突起にいんの? なにこれ井の中のドリツじゃん。ドリツって飛べない鳥なんだけど肉が美味しいんだよねえ。
「世界ひっろ」
「あずきさん、冒険しきれないくらいあるでしょう? 私やミカさんが
「ルカちゃん、寂しいこといわないで。私がサイボーグにしてあげ「本題行くぞババア」はい。西に飛んでいくと取り切れるのよ。私のために動く必要はないけど、少しは考えてくれると嬉しいわ」
おかーさんのために動くってのも少し個人的な理由過ぎるかなあ。うーん。
「あずきさんはよだれ垂らしながら寝ていたんで知らないと思うんですが、大きな使命もないし西飛びで取っていこうということになってますよ。今日本銀河帝国飛び地に向かっているのもそこから日本銀河帝国植民地支部へ飛ぶためです」
「あらーそうなの! おかーさん嬉しいわ! もっともっといっぱい役立つものをつくる「あずきさん、お願いします「ほい」」」電池をかすめ取る。
「っぷはー! 所長さー僕からエネルギーかすめ取っていて、僕がぼーっとしてると電池を入れようとするんだよね。もー困っちゃうなあ ٩*(゚∀。)و 」
電池を作るコアがあまりないんだよね。魔力コアにもまわしたいし。あんまり出てこなくて良いのだよ。履帯は作らんし。
とりあえず方向性は決まったかな? まずは飛び地だ! この城下町には……あと少しだけお世話になるけど。
抜刀隊へのお礼じゃないぞ。それは既に行った。私の力を学び、さらに向上したい人しかおらず、私と数日打ち合いしてたからな。刀や棒という、両手持ちのすごい良い訓練になった。
ごついなあと思っていた太刀は本当にごつくてシンプルで、ちょっとした2辺が薄い棒に刃をつけたようなもの。それを
ここあちゃんと射撃訓練してる人も大勢いた。今回の武功筆頭はここあちゃんだからね。一人や複数でここあちゃんと撃ち合いしてたなあ。ここあダンスをしているここあちゃんを当てられる人はいなかったけど、訓練した人は終わったあとすっきりしていた。
いやーいい人しかおらんな、この城下町は。
あ、奉行。あいつは首を切られる名誉も与えられず、吊るし首で放置されてるね。埋葬もされず腐敗し、トゲパパという鳥に屍肉を食われてる。完全に骨になったら川にでも流すのだろう。
不正はするもんじゃないなあ……。
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