それは割のいい単発バイトだった。だが、目の前には気が遠くなるような空間。先が見えないほど伸びる長い廊下。等間隔に並ぶドア。番号順に並ぶわけではない部屋。そして、家具も何も無い、まるで箱のような白い部屋。果たして、ここは――侵食してくる恐怖をご覧あれ。