弐章 ゴミの宝山③
「話すとなるとあの山のことも話さないといけませんな」
「山ですか?」
「あの山は(ゴミの宝山)と呼ばれているんです」
「....ゴミの...宝山」
「最初にその山に入ると様々なものが不法投棄されてたゴミは冷蔵庫だったりテスト用紙だったりと幅広いくて何度か不法投棄対策を練ったり除末をしんですけど、しばらくするとまたゴミが捨てられているんです」
「奇妙なことに捨てられている物が前回と同じ物だったり当時では最新の物も拾ててあることがあって最初は村の人達は恐れ気味が悪いと感じていたんですけど時々こぞってその山に入り物を持ち去っていく輩が出たんです」
「ですが、持ち去った者は不運な事故に見舞われてそのことが噂となり聞きつけた村人達は山の祟りと恐れその後はその山のゴミを持ち帰ることを頑なに禁止にしたが、時々若者がその山の中に入り物を持ち帰り数日後に学校で飛び降り自殺をしたという40年前に事件が起きました」
「最近では、小供が近づがないようにそのあたりに
「その事件知ってる!この前やってた!!」
「そうなんです、あの事件はあそこで起きましたのでくれぐれも近づきすぎないように」
話が終わると強い眼差しで訴えてきた
「は、はい!!」
「もう外は暗いので私が皆さんのご自宅まで送ります」
「ありがとうございます」
こうして各自宅まで送られた
玄関を開けると食卓の準備をしている音色が聞こえてきた
「もう晩御飯か、そういや昼から何も食べてなかったな」
その瞬間にお腹の怪物が鳴き食欲が急に沸いてきた
すると、祖父が居間から出てきた
「おぉ千夏か、何玄関でボッサっとしとる飯食べんか」
「あ...じいちゃん!あの山で起きた事件のこと知ってる?」
「お〜あぁゴミ山の話か、知っとるよぉ〜」
すると居間ではなく書斎の方向に移動しその後ろについていった
「あの山にある話は一人ひとり違う話で噛み合わないのだそうだ」
「どういうこと?」
「それはな、人によって見ている物が違ったり、その者が昔持っていた物だったり欲しかった物があの山に捨ててあるらしいのじゃ」
「不気味なのがここからでな、山に拾てある”物”は人も”モノ”として入っていると言われてな山の中で人の「手」やどこかの「部位」を見つけた人がいるからの」
「人の...手...」
「ある一部の所でそれは、過去に死んでいったのか、自分自身がこれから起きることへの暗示という噂があるんよ」
「......」
「まぁもうこの話はわしが子供の頃に大人が怖がらすためのものらしいから間に受けんでもええでな」
「う、うん...」
後ろの方から母親からの晩御飯のアラームが聞こえてきた
「そろそろ飯か...いくかのぅ」
「そうだね」
「あぁ後、結構前やけどあそこ付近で工事した跡があるから気をつけぃ」
「...それって何が...」
「コラー!!二人してそこで何してるの!!早く食べるわよ!!」
母親の雷が書斎に響き渡り強制的に終了した
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