弐章 ゴミの宝山①
叔父が語った”守り巫女”と千夏が出会った”守り巫女”が一致しないというおかしな出来事が起きそのことを再度、叔父に千夏のいう容姿の少女がいたのか聞いたが何も知らないの一点張りでお手上げ状態になってしまい4人は、どうしたらいいのか話し合って帰り道を歩いていると秋斗が一角の山に目が入り覗き込んだら小さな不法投棄の山が出来上がっていた
「うわぁ 酷いなぁ、なんでこんな所に捨てるんだろ」
「秋斗〜どうした?あ〜不法投棄か」
立ち尽くす秋斗が気になり千夏は寄りかかり同じ目線で不法投棄の現場を確認し続けて秋菜と冬花が続けて会話に混ざりにきた
「なんでここに捨てるんだろうね」
「それはね秋菜ちゃん、ルールに従わないクズや知識のない馬鹿な人達がいるのよ」
「秋菜ちゃんは、こんな人間にはなったらダメよ?」
「?うん!わかった」
淡々と不法投棄をした人達への罵倒などを吐き捨てていた
「はは...冬花ちゃんいいすぎだよ...でもこれは本当に酷いね」
もう一度秋斗が不法投棄の方向に目線を向けるとボソッとしゃべりだし山の中に入りこんでいく
「誰か....いる...行かなきゃ...助けなきゃ」
「おい!秋斗!どうした急に!おい!」
千夏は急に喋り変な言葉を呟く秋斗を静止させようと抗っている所を目撃した女子二人もさすがにその異常さを感知し二人の方へ走った
「ねぇ!二人で何してるの!」
「俺にもどうなってるのかさっぱり...急にこいつがボソボソと喋りながら山の中に入ろうとしてるんだよ」
「秋斗くん!どうしたの!!奥に何かあるの?」
心配そうに秋斗に冬花は語りかけるが秋斗は聞こえていない感じだった
そして...
「うるさい!離せ!!」
いつも温厚で優しい性格の秋斗が荒々しく叫び千夏の拘束を振り解き山の
中へ進み徐々に姿が消えていった
「どうしたんだよクソ!!」
「....どうしちゃったんだろ」
「...俺は秋斗を追うから秋菜たちは大人を呼んで来てくれ!」
千夏を指示を出すと戸惑いながら理解した
「わ、わかったわ...消えないでよ...もう」
「ん?あ、あぁ」
冬花の最後の言葉が少し引っかかったが今は秋斗が最優先なのでそこまで気にはしなかった
山の中に入ると草木で生い茂り腰辺りまで伸びて生身の人間が入るような場所ではなく秋斗が通ったであろう道ができていた
「あいつ...どこまで進んでんだ?しかもあの(助けなきゃ)って誰のことを言ってたんだ?」
考えながら進むにつれて前方が見えなくなっていきスマホのライトを照らして進むと秋斗らしき姿が見えた少しホッとした千夏は秋斗の肩を叩きひっぱりだし振り向かせた
秋斗ではなかった
ソレは極限まで痩せ細りウジのような物まででて異臭まで匂ってくる
でも、服装や身長は秋斗のものだった
「え、う、わ、、ああ、あああ」
言葉が出ない
叫びたいのに叫べない言葉より今、目の前にいる秋斗のような”ソレ”に意識が行きすぎてるからだ
「あ、秋斗はどこに...本当の秋斗はどこにいるんだ!!」
心の中で叫び周りを見渡すと”ソレ”の後ろに倒れている秋斗がいた
安心と安堵が舞い上がり秋斗の場所まで駆けた
「おい!秋斗!!起きろ!!おい!」
「う...ううううん.....あ、あれ?千夏?どうしたの?ここどこ?」
「はぁ?お前が自分で来たんだろが!それよりここから逃げるぞ!!」
「え、なんで、どうしたの」
「変なのがこっちきてるんだよ!!」
「え...誰もいないよ?」
「...え」
勢いよく振り向くと先ほどまで
すると奥から冬花と秋菜の声が聞こえてきた
「千夏〜!!!どこにいるの〜!!」
「おーい!!ここにいる〜!!」
声を出すと来る気配がして合流できた
「千夏!!大丈夫!!」
「俺はいいけど秋斗が」
「秋斗くんなら違う場所で倒れていたけど...」
「え......」
どういうことだ?
なんでだ?
思考がおかしくなる
じゃあ今、隣にいるのは”誰なんだ”
ゆっくりと振り向いた
「ひっっっ...」
息を呑んだ、そこにいるのは秋斗と思い込んでいた”ソレ”だったそれも『白骨化した遺体』となって横たわっていた
「な、なんで!!さっきまで一緒に秋斗と...」
「秋斗くんは、ここから200m戻った所で知らない女性と倒れてたわ」
冷静に説明した冬花だが少し振動していることが目に見えた
「200m...後ろの方にいたって...じゃあここまできたのは俺一人だけなのか?!」
「ええそうよ、ここまできた時には誰もいなかったもの」
本当にわからない、秋斗の件もあるが千夏にまでこの山に呼び寄せられたとでもいうのだろおうか
数分後、大人と警察が到着し保護と事情聴取が行われ家に帰れたのが次の日でもう陽が真上まで登っていた
4人とも前回の件もあり精神と疲労が限界を超えていた
あの山には何かがあるかがあるとういことでもう今は寝たいと切実に願うばかりしかなく部屋に着くとベットが体を包み込むかのような不思議な感覚に襲われ4人は熟睡した
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