教育Ⅱ
翌日、暗幕を取り払う。毅然とこちらを見つめる少女の姿がある。
「反省、できたかな?」
尋ね返すと、
「するわけないだろう」
こころなしか、元気がなさそうに応じる。
そうか、と残念に思いつつ、再び布を拾いあげた。
「おい、なにして」
「じゃあ、もう少しだけね」
再び、暗幕をかける。
「おい、やめろよ。殺すぞ」
やや弱々しい罵声に、道徳の不足を感じた海藤は、もう少し反省のための時間を延ばすことを決めた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます