高校

センチメンタルな恋は破綻していくものらしいが、始まらない恋に終わりはない。想いを寄せる相手はインペリアル級スター・デストロイヤーと思しきビッグタイトルな上層部員であったため、恋にしても難儀を極めた。器用でもないのにアコギを抱えてみたり、赤点をとってバカにされっ放しで、日陰よりも地殻近辺の地底人に近いカーストにいた。陽の目を見ることのないモグラのようだと自分を呪ったが、モグラにはそもそも太陽光など一片たりとも必要だったことは無いはずなのに気付き、自分の思考力の浅さを恥じた。

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