(二)-16
*** *** ***
正司はレインボーブリッジが見える倉庫街へと車を入れた。ヘッドライトを消し、徐行していった。
深夜にもかかわらず、シャッターが開いたまま光が漏れている区画があった。
正司は少し離れたところに車を停めると、拳銃のシリンダーをスライドして空になった薬莢を運転席の床に捨てた。そしてポケットから弾を取り出して全弾装填した。
シリンダーを戻すと、正司は拳銃を手にしたまま運転席のドアを開けて車を降りた。灯りのついている倉庫の壁際に駆け寄ると、壁沿いに入口の方へと小走りに駆けていく。
入口周辺は幸い誰もいなかった。そしてシャッターの開いている倉庫の中を、外から覗きこむ。
中には荷物の箱類などが高く積まれており、奥の方は見えなかった。
そして正司は、倉庫の中へと足を踏み入れた。
(続く)
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