(二)-13
「俺の娘はどこだ」
撃ってきた男は銃口を男に向けながら日本語でそう尋ねてきた。しかも手にしている拳銃は、銃身の短いリボルバー式だった。日本の警察官が所持している、ニューナンブという拳銃だった。こいつは警察関係者なのか。
「知らない、何の話だ。お前の娘どころか、お前を知らない」
男が日本語で短く答える。
「ウソをつけ」
「嘘じゃない。俺、何も知らない」
「ではお前らのボスはどこだ?」
男がそう言うと、相手はさっき撃たれた仲間の首根っこを左手で掴み、無理矢理立ち上がらせた。そしてその額に銃口を当て、撃鉄を起こした。
「言え! お前らのボスはどこにいる!」
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます