生死不定、ミリグラム

 死にたくなるほど苦しい夜には、これは次に楽しいことがある時までのフリなのだと信じるようにしている。のどが渇いてる時の方が、水は美味い。忙しい時の方が、休日が嬉しい。苦しい人生の方が、たとえ一瞬だとしても、誰よりも重みのある幸福を感受できると信じている。

 死にたくても死にきれない、もしくは一歩が踏み出せない。この様な人は今すぐ考え直すべきだと思う。「覚悟がないから」。否、生きたいからだと思う。人間は瞬間の幸福よりも長きに渡って幸福を追求するべきだ。こんな考え方に辿り着いたなら、死ななくていい。

 人間と関わるのが辛い、人間が怖い。これは誰しもある事で、豪も軽蔑すべき点ではない。人間関係に差異がある事もあり、考え方や思想、価値観に世間一般と誤謬がある可能性もある。

 生きている内に人を悲しませた事がない人間は死ななくても良い。「無罪モラトリアム」この言葉が胸に刺さるはず。「悪行はしていないが、社会の輪廻から外れたい。だが、生きる情熱は微塵ばかりではあるが、有る。」一言でまとめたら、 椎名林檎のアルバム、「無罪モラトリアム」これは、世間に報われない人、その様な人たちのアンセムになるはずであろう。

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