性別という勿れ

 人間にはいつにか、精通や初潮は来る。精通や初潮が来た時の、否応なく性に向き合わされるあの時期特有の感じや、それを考えている時、社会の輪廻から外れている孤独とそれにしがみついている醜さがどちらも不器用で辛い。

 次に、顔立ち。コンプレックスがあって鏡を見る度に悲しくなってたから、整形したい気持ちはよくわかる。温泉いっても周りの容姿に目がいったり、あの人の顔や腹筋や陰部はどうなんだろうって羨ましくなったり。自分のからだを好きになりたくても、こんなの綺麗じゃないって認められない辛さがある。

 こう考える時間もまた奇妙であり、愛おしく感じる側面もある。

 

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