現代文学について。

 現代、日本人の読解力が薄れてきていると同時に、考え方も浅くなって来ている様に感じる。決して広くもなっていない。小説として、児童文学、随筆、純文学、海外文学、ミステリーなどがある。この中でもフォーカスしたいのは児童文学。日本人が紙の本を読むことが無くなったのは、児童文学のせいであろうか。幼い頃に本が興味深いと思った人間は今も変わらず読んでいるに違いない。その逆、面白いと思わない人間は多くいる。幼稚園や養護施設で本の読み聞かせなどがあると思うが、その時に大半が将来本を取るか否か、決まってくる。児童文学が悪い様な気がする。児童文学程度は誰にでも描ける内容。

 その中で、分かりやすさかつ、ファンタジーを用いた文学。この様な文学は明らかに児童を喜ばせると思う。だが文字でファンタジーを表現するのは決して簡単な事ではない。本を読んだからと言って、書けるかと言ったら違う。書き手は自身の想像力、思想を理解していないと書けない。読むことは馬鹿でもできる。意味を理解することだって、言葉の意味さえ分かれば。

 要するに中途半端でマジョリティな思想の人間は小説を書くに向いていない。マイノリティで自己顕示欲がないと、書けないものがある。動体や、面で表現するのではなく、文字でしか出来ない表現をする。児童文学はこれに欠けているに尽きる。小説の美学を最大限に発揮してこそ、作家という立場になれるであろう。

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