マジレスすると、シュレディンガーは量子力学的な振る舞いを現実的なマクロの世界に持ち込むことは出来ない。ということを表現するためにこの猫箱を持ち出したんですよ。
世界中の猫好きから、いわれなき怨恨を集めている彼が可哀想になる逸話なんです。
晩年の彼が量子力学から足を洗い、生物の世界に飛び込んだことも付け加えたい。
作者からの返信
いろいろとご教示くださりありがとうございました。
たしかに、量子力学的な振る舞いをマクロの世界に持ち込もうとすると、どうしても無理が出て来てしまいますよね。しかも、数学が苦手な私には、量子力学はどうしても巨視的な描像頼りでしか理解できず…いつかは何とかしたいとは思っています。
猫好きから恨みも買っていますが、量子力学の啓蒙書や啓蒙番組で猫が使われるなど、猫の要素があるおかげで少なくとも「量子力学というものがある」という啓蒙にも役立っていると感じています。
最後のほうで書いたように、それがまた俗流の誤解を生むのでしょうけど。
シュレディンガーの経歴も(ウィキペディアでですが)かんたんに調べてみました。
たんに生物の世界に専門を移した、というだけではなく、物理学で自分が学んだことを背景に生命の解明に取り組んだのですね。
浩瀚な知的背景を持った人物だとあらためて感じました。
ありがとうございました。
確かに、猫だからこそですね。
理系じゃないけど、科学好きには、たまらない響きですよね。
『フェルマーの最終定理』とか『マクスウェルの悪魔』とかも、
詳しくは解らないけど、好きです。
作者からの返信
ありがとうございます。
こういう、印象的な名まえをつけるセンスは、理系の人、すごいと思います。
原子核を作る基本粒子「クォーク」も、超難解な小説『フィネガンズ・ウェイク』に出て来ることばから取られていますし。「クォークは三つでひと組」だからなのですが、それに「三つであるという以外は謎のことば」である「クォーク」をあてるセンスはすばらしいと思います。
またよろしくお願いします。