第3話 俺とテスト

 今日から本格的に高校生活が始まる。俺は昨日の反省を踏まえて、少し早めに家を出た。登校中は、イヤホンをつけてアニメを見ながら、行った。少し早い時間という事で、

教室の中の生徒は少ない。そんな中、机で勉強をしている赤坂さんがいる。俺も彼女を参考にして、HRまで勉強をしよう。予鈴がなり、綾瀬先生が教壇に登り、今日の予定を伝えた。HRが終わり、10分後から国語のテストが始まる。ほとんどの生徒は勉強をしてきていないのか、この残り時間で一生懸命勉強をしている。

「もうそろそろ座れよー。」

先生が生徒に座るよう呼びかけた。みんな教科書を急いでバックに詰め込んで、自分の席に座った。

 国語のテストが始まった。まずは漢字か。

第一問 出口のない世界にユウヘイされる。

ユウヘイか、うーん分からないな。次だ。

第二問 しばらくの間ジタイを静観する。

これはわかるぞ。『事態』こんな感じかな。

俺は現代文、古文、漢文と次々と問題を解いていく。時計を見ると残り10分だった。記述問題での日本語のミスがないかを確認して、腕を組んで、テストが終わるまで目を閉じた。一教科目が終わった。

 数学のテストが始まった。俺は数学、どちらかといったら、得意な方である。いい点数を取れるように頑張ろう。

一問目 3x=6

まずは計算問題か、x=2だな。計算問題、一次方程式、図形、確率と解いていく。合っているかという自信はないが、全ての問題を解き終えた。残り時間は20分。得意ということもあり、結構余ってしまった。計算ミスがないかを確認して、また眠りについた。二教科目が終わった。

 英語のテストは昼食後だ。昼食はクラスメイトと一緒に食べたいところだが、まだクラスに友達はいないから一人で食べようと思う。そう思っていた時に、廊下から俺を呼ぶ声が聞こえた。俺を呼んだ奴は、俺と中学校時代共にした月山楓雅つきやまふうがだった。こいつは俺と一緒で高校での青春を夢見て、離れたこの高校にやって来た奴だ。

「なんだよ。」

「お前もぼっちだろ。」

「お前と違って、俺は女の子の連絡先を待っている。」

「どうせ、妹だろ。」

「いや、ちゃんとした同級生だ。」

「なにーーー!」

俺は結局、楓雅と一緒に昼食を食べた。

 英語のテストが始まった。まずはリスニングだ。昼食後というのもあって、眠たくて英語が呪文のように聞こえる。文法問題、長文、英作文と、難しく解くのは難しかったが、残り時間3分で解き終えた。

「うわーやっと終わった。」

教室でそう言う声が聞こえてくる。これから、放課後だ。今日から一週間放課後、各々部活動の見学をすることになっている。しかし、俺は赤坂さんとの予定があることに気づいた。

「じゃあいいかしら。」

赤坂さんに話しかけられた。部活動の見学をしたいところだが昨日、良いと言ったので付き合おう。何をするのだろうか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

アニメで見たようなラブコメが俺にもあるのだろうか? イロハ @Iroha_k

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ