第2話 俺の高校生活スタート2

 俺は入学式を終えて、家に帰ってきた。初寧は中学2年生で、今日もいつも通り学校なので昼時の今、家には俺しかいない。いつも食事は初寧が作ってくれているので、昼ご飯がない。どこか行って買ってくるかと思い、俺は家の近くのコンビニに行った。カップラーメンとお茶を買い、家に帰る。カップラーメンにお湯を入れた。このカップラーメンは5分待たないといけないらしい。この待ち時間も貴重だ。録画していたアニメを少しでも見よう。

 昼食を食べ終えて、自分の部屋に戻る。まだ宿題などは出されていないので、そのままアニメを見ることにした。すると、スマホに電話が掛かってきた。せっかくアニメを見ていたのに、電話してくるのは誰だと思い、画面を見ると赤坂凛という名前が書いてあった。俺は寝転んでいた身体をハッと起こし、電話に出る。

「もしもし。」

「もしもし、ちょっといいかしら。」

「はい。」

「明日の放課後、付き合ってくれない?」

「わかりました。」

「じゃあ、それだけだから。」

「あ....。」

最後に一言言おうと思っていたが、即切られてしまった。これから、アニメの続きを見ようと思ったが、明日は新入生テストがあるので、少し勉強をしようと思う。俺は中学生の時は勉強は得意でも不得意でもなかった。しかし、英語が苦手なので、中学生の時の復習をした。

 いつのまにか机の時計を見ると、19時30分になっていた。もうそろそろご飯かなと思っていたところ、初寧の声が聞こえた。

「お兄ちゃん、もうご飯だから、降りてきて。」

「わかった。もうそろそろ行くよ。」

勉強をして、お腹が空いているのでより今日の夜ご飯は楽しみだ。

「今日はお兄ちゃんの大好きなハンバーグだよ。」

「まじ?美味しそう。」

「私がお兄ちゃんのハンバーグにケチャップをかけてあげる!」

初寧は俺のハンバーグにケチャップで可愛らしいハートを描いてくれた。俺は箸でケチャップを広げた。

「なんでそんなことするの!」

「ごめんごめん、ケチャップは均等にされている方がうまいだろ。」

「もう...。」

初寧は少し怒った顔で、頬を膨らませる。俺は大好物のハンバーグを食べて、口の中にご飯をかき込む。

「そういえば、お兄ちゃん学校どうだったの?」

「まあ、普通だったよ。お前はどうだったんだ?」

「今日はお友達とたくさんお話をしたの。」

「楽しかったか?」

「うん!」

俺は夜ご飯を食べ終えて、皿洗いをする。初寧は今日のテレビに夢中のようだ。俺はその後風呂に入り、部屋に戻る。今日は疲れた。明日は新入生テストがあるので、早めに寝よう。電気を消し、ベットに入る。明日は何があるのだろうと考えながら、目を閉じた。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る