第19話 新装開店!

-セロ商会 ルーン工房1号店-


タクティカ国の大通りの中央部分に噴水のある広場が存在する。

そこに面した一等地に大きな白い幕で仕切られた建物が昨日無事工事を終えた。


セロ社長に連れられて、僕とカルディナ先輩とリアナ先輩はその建物の前に立っていた。

広場にもその幕が下ろされるのを心待ちにしている人々が大勢集まっており、普段待合せに使われている噴水前はいつも以上に賑わっていた。

そう、今日はセロ商会ルーン工房1号店の竣工式しゅんこうしきだった。

正式なオープン日は3日後の予定だけれど、今日は外観のお披露目と店舗・工房内のチェックと開店準備をする予定だ。


「なんかドキドキするね。」

「ええ、ええ!いよいよですね。」


先輩達は今にも踊り出しそうな感じで体を揺らし、期待に満ちた瞳で話していた。

かくゆう僕もこの白い幕の下が早く見たいという気持ちで一杯だった。


その時、幕の最上部にあたる建物2階の屋上部分から現場監督が顔を出した。

屋上には数人の作業員も登っており、広場に集まっている人数を見て驚いている様子だった。

現場監督が下に向けて何かの合図を送ると、セロ社長はそれに返すように親指を立てて合図をする。

その瞬間、建物を覆っていた白い幕が「バサッ」と音を立てて自由落下した。


上品な赤レンガ造りに大きな窓ガラスが嵌め込まれ、開放的な雰囲気の2階建ての店舗が姿を現した。

濃い色の木製の扉の入口の上には、1枚板の大きな看板が取り付けられていた。

そこには「セロ商会中央広場ルーン工房」と明記されていた。


「おおおー!」「綺麗!」

「素敵ね。」「おしゃれだなぁ!」


お店の外観が披露されると同時に、周囲の人々から歓声が上がる。

そして何故か拍手の嵐が巻き起こった。

拍手が巻き起こる中、立派な造りのお店を見上げて見とれていた僕達にセロ社長が軽く肩を叩く。


「ひとまず、未来のお客様に御挨拶しておきましょうか。」


セロ社長は小声でそう言うと、僕等をお客様の方に向かせる。

そして1歩前へ出たセロ社長はお客様に向かい、お店が無事建設できた事を報告した。


「皆さま、商会代表取締役社長を務めておりますセロと申します。この度は我社の新店舗となるルーン工房の竣工式しゅんこうしきにお立合いいただき、真にありがとうございます。正式なオープンは3日後となりますので、その際は是非足を運んでいただけると幸いです。」


そう言って、大袈裟に頭を下げる。


「よ、よろしくお願いします!」

「お願いします!」「お、お願いします!」


それを見た僕達も遅れて挨拶と同時に頭を下げた。

その後、セロ社長が鍵を開けて僕達は店内へと足を踏み入れた。


出来立ての為か優しい木の香りが漂い、全ての家具や内装が新築の輝きを放っていた。

先輩達は「わあぁぁ!」とつい口に出してしまう程感激し、僕も新築の店内に胸の高鳴りが止まらなかった。


「・・・これが、僕達のお店!」

「ええ、素晴らしい出来ですね。奮発した甲斐がありました!」


僕達は監督と作業員の方々にお礼を言い、事前に作成していたルーン武器を展示する作業へと移った。

値段設定は予め決めていたので、木製の値札に価格を書き込み取り付けていく。

目玉商品は4文字刻みのルーングラディウスを5本用意して有る。

5文字刻みの武器を作製しようとしたけど、レヴィンに止められた。

「一撃しか耐えれない剣を売ったら苦情がくると思いますよ?」と言われた。

・・・確かにそうか、粗悪品を売る店だと悪評がたつレベルだ。


ミスリル鉱のグラディウスですら5文字刻みの威力に耐える事が出来なかった。

その為、現状は4文字刻みで留めておいた。

価格はルーングラディウス4文字刻みで1本250万ゴールド。

それぞれ刻んだ文字が異なる為、それぞれが一品物になる。


価格設定は最終的にセロ社長とカルディナ先輩が決定した。

開店記念の特売価格は以下の通りに設定して有る。


■駆け出し冒険者向けお買い得品

●ロングソード

1文字:5万ゴールド

2文字:10万ゴールド

特殊2文字:20万ゴールド


■一般冒険者向け商品

●ファルシオン

1文字:10万ゴールド

2文字:20万ゴールド

特種2文字:40万ゴールド

3文字:80万~130万ゴールド


■中級~上級冒険者向け商品

●鋼鉄鉱グラディウス

1文字:15万ゴールド

2文字:30万ゴールド

特種2文字:80万ゴールド

3文字:120~180万ゴールド

●ミスリル鉱グラディウス

4文字:250万ゴールド


このような感じになった。

更に当店で武器を購入された冒険者の方には、商会系列店の鍛冶屋で使えるオープン記念割引券が特典として付いて来るサービス付き!

記念割引券をサービスと言って配り、系列店の売上に繋げる2段構えの作戦・・・。

無料券じゃないって所がポイントで強い商売人魂を感じる。


ロングソードに関しては、開店セールとして割と大盤振る舞い価格だと思う。

防具やアクセサリーも随時品揃えを行うが、開店時は品質の良い武器のみで揃えようとセロ社長の言葉で決定した。

なるべく品質の良い素体を用意して貰ったので多少利益率は低い。


粗悪品でも超低価格で薄利販売すれば数多く売る事が可能だ。

しかし、その商品を購入した大半のお客様は固定客にはなり得ない。

どんな商売でも店の売上を支える要因の大半が固定客の売上で、そこから生まれた評判を聞いて派生する新規顧客が昨年売上対比向上に影響を与えると義理の父から教わった。


「ルーンという特殊な武器を販売するにあたって、その商売論が通用するのでしょうか?」


「もちろん通用します。経験上、外的要因でも無い限り例外はありませんね。やはり商売において信用に勝るモノはありません。」


セロ社長はそう言った後「良いお父上をお持ちですね。」と微笑んだ。

僕はその言葉を受けて少し誇らしい気分になった。


皆でお店の開店準備を進めていると、店の正面入口から王国騎士団の人が訪ねてきた。

騎士団の人は一頻り会話を終えると書状を受け渡し、店を退出して行った。

セロ社長は書状を開封し内容を確認すると、それをカルディナ先輩に受け渡した。

カルディナ先輩は書状に目を通し、明らかに驚いた表情を浮かべた。


「社長、これって。例の依頼書ですよね?」

「ええ。以前、口頭ではお話があった案件の正式依頼書面ですね。」


カルディナ先輩が僕達にもその書状を見せてくれた。

その書状には以前見かけたモノと同じ国璽こくじが押されていた。

これは国王直轄の書状だ。


内容を確認すると、王国騎士団専用武器の作製依頼だった。


■ミスリル鉱石製グラディウス×30本

 刻む文字:シゲル・ティール・ウル

■ミスリル鉱石製ワンド×30本

 刻む文字:ケン・イス・ラーグ


上記、指定の3文字刻みのルーン武器を作成し納品をする事。

期日は翌月1日より60日を目安にする。

僕とリアナ先輩は依頼内容と納品数を見て少し考える。


えーと・・・一般的な作成時間数で計算すると3文字刻みは1個8時間。

1日8時間労働として計算すると1日1個作れるとして、失敗しなければ60日で全て完成する。

これは1人で作成した時の最低時間だ、2人ならこの半分の時間で完成できる。

通常の営業時間も加味したとして、それでも交代制で造れば問題無いと思う。


「うん、いけそうですね。」「余裕っしょ!」


僕とリアナ先輩は経験上、期日内に作業が終わる自信があった。

今の僕なら3文字刻みを2時間半~3時間で作成できる。

むしろ、僕が全部受け持っても良いくらいだ。


そう考えていた矢先、カルディナ先輩が僕の方を極上の笑顔で見つめていた。

・・・あの表情は確実に何かを企んでいる顔だ、間違いない。


「これは、稀代の天才ルーン技師ラルク様にお願いしましょう!」


――言うと思った。

あの表情を見たら、なんとなく想像はついちゃいました。


「だね!私が参加すると15回に1回は魔力マナ残量をミスって失敗しちゃいそうで怖いし、ラルク様に任せた方が安全かも。」


「分かりました、そのかわり工房からは動けませんからね。」


ここぞとばかりに持ち上げるように「様」付けで呼ばれて笑える。

えーっと、1日3個造るとして約9時間か・・・って事は単純計算で20日間あれば完成するのか。

休日を考慮して1ヶ月以内で終わらせる事を目標にしよう。


「ではラルク君、君に一任しますのでよろしくお願いしますね。」


セロ社長がにこやかに僕の肩をポンポンと叩く。

しかしその笑顔の奥に「1本も失敗するなよ」と言う強い意思を感じた気がした。

この仕事は新店舗出店にあたり補助金を出した国王様からの挑戦だ。

セロ商会の威信が掛かっていると言っても過言では無い。

・・・思ったよりも責任重大だ。


「分かりました、頑張ります!」


僕は堂々と胸を張り、絶対に成功させるという強い意思を表明した。


――3日後


全ての開店準備が整い、セロ商会中央広場ルーン工房が開店の日を迎えた。

この日ばかりは研修参加者の皆も開店の手伝いに来てくれた。


「凄いな!羨ましいぜ!」

「カルディナ、オーナー就任おめでとう!」

「いやぁ、良い店だな!」


応援に駆け付けてくれた皆は口々に賞賛してくれた。

研修の中で1番成果の高かったルーン部門の店舗を優先して建てたけれど、日用品部門と兵器部門もいずれ店舗化する予定らしい。

この店は新事業の実験店舗のような位置付けだとセロ社長が話していた。

その為、手伝いに来てくれた皆も自分達の事のように気合が入っていた。


「おいおい!結構人だかりが出来てるぞ。」

「朝10時オープンだよな?なっ!?あと30分か。やば!緊張して来た。」

「ロジェ、落ち着いて。深呼吸するのよ。」


工房でジャン先輩とロジェ先輩がアーシェ先輩に進められて、てのひらに「人」と言う文字を書いて飲み込んでいた。

一体何をしているんだろうか?おまじない?


かくゆう僕は国に依頼された武器を造る為に工房に籠っていた。

昨日、セロ商会御用達の鍛冶屋から大量の荷物が工房に納品された。

中身を確認すると、それは国から依頼されていたグラディウスとワンドの完成品が各35本ずつ収納されていた。

「素体の完成がやけに早くないですか?」とカルディナ先輩に聞くと、セロ社長と国から派遣された使者が口頭で商談をした次の日には素体となる武器の作成に取り掛かっていたと話していた。

あの社長どれだけフットワークが軽いんだ。


・・・と言う訳で、昨日から少しずつルーン文字を刻んでいる。

昨日の午後から作成を始めて、現在6本目のグラディウスが完成した所だ。

想定した通り、1本作製するのに平均で約3時間弱だった。


「ラルク大丈夫か?眠く無いか?」


緊張の為か少し顔色の悪いジャン先輩が話しかけてきた。

先輩の方が大丈夫じゃなさそうなんですが・・・。


「はい、大丈夫です。実はこの部屋に凄い仕掛けがあるんですよ。」

「仕掛け?何だそれ、聞きたい!」


凄い仕掛けという言葉に好奇心が湧いたのか、ジャン先輩は急に元気になった。

ジャン先輩の声を聞いて「どうした?」とロジェ先輩とアーシェ先輩もやって来た。

丁度、武器が1本完成したタイミングだったので、先輩達に工房内の説明をする事となった。


この工房は直径8メートル高さ4メートルの円筒形になっており、鍛冶屋や魔道具等の工房と比べて小さい造りとなっている。

しかし先輩達とスピカを交えて様々な案を出し合った結果、この工房が1番建築費がかかっている場所になった。


「聞いて驚けよ?この部屋の大半を監督したのは俺様だからな!」


スピカがフフンと鼻を鳴らし、いつも以上にドヤ顔をする。

確かにスピカの案は先進的で独創性のある新たな工房の可能性を見出したモノだった。


まず、床一面に敷き詰められているのは「睡眠無効の魔石」である。

側面の壁には「精神安定の魔石」、そして天井には照明として「発光の魔石」が使用されている。

更に屋根には外部から少量ずつ魔力マナを吸収し部屋内に還元する吸魔岩が使われている。

当然トイレや食料保管庫も完備しており、部屋の一角には寝そべって作業できるよう綿花を圧縮して造られた高反発素材が敷かれた場所もある。


「そりゃ凄いな、って事はこの部屋にいれば寝なくても作業できるのか。」


「う~ん。魔力マナが尽きたら強制的に気絶するし、何日も連続で籠っていたら神経が衰弱して倒れると思います。」


健康状態の場合、睡眠欲が湧かなくなるけれど気絶時の意識消失は別問題らしい。


「ああ、それで入口に使用者の名前を記入するようになっていたのか。」

「ロジェ、それってどういう事?」

「つまり、なんらかの原因で倒れたりした時に発見が遅れない為だよ。」

魔力マナ不足で倒れて、発見時に白骨化したりしないようにって事ね!」


白骨化って・・・何ヶ月放置されたらなるんだろう?

アーシェ先輩って可愛い顔して微妙に発言がズレているというか、発想が恐い。


「おおい!そろそろ開店するぞ!」


店舗の方からクレイン先輩の声が聞こえた。

いよいよ開店時間だ、僕も開店時の客足が落ち着くまで手伝うとしよう。


「いきましょう、先輩!」

「おう!」「おっけ!」「うん!」

「俺様も行くぜ!」


入口の扉がカルディナ先輩の手で開かれる。

早朝10時を迎え、セロ商会ルーン工房がオープンした。

店先でセロ社長とカルディナ先輩が来店の挨拶を行っていた。

しばらくすると開店を待っていた人々が雪崩れ込み、お店は満員御礼な状況になっていた。


「おいおい、すげー客だな!」


お客様の入りを見てカウンターに座したスピカが驚く。

馴染みの冒険者や顔見知りの街の人々が多く、店内はあっという間に満員になった。


「オーナーお客様の対応をお願いします!」

「分かりましたわ!」


オーナーとして接客をするカルディナ先輩は関係各所の重鎮の相手もしていた。

あまりの混みようから皆は接客に大忙しで、店の入口ではレヴィンの口利きで応援に来てくれた街の衛兵数人が入店待ちの行列を整理していた。


慌ただしい時間はあっという間に過ぎて、閉店時刻の午後18時に営業を終えた。

結局僕も途中で接客を抜ける事ができなかったので閉店まで店内で働いていた。


閉店後は男性陣の皆で店内の清掃業務を行い、その間女性陣は夕食の準備を行った。

カルディナ先輩は別室で売上集計や帳簿整理をしているらしい。


「いやぁ、売れたね~!」

「ええ、ビックリです。」


リアナ先輩と一緒に作成し、在庫にはそこそこ余裕を持っていたつもりだったけれど、見た目で分かるほど在庫が少なくなっていた。

自分達が造った商品が目の前で売れるのは、やはり嬉しい。

僕は先輩と勝利のフィスト・バンプをした。


そして全ての作業を終えて、休憩所の大型のテーブルを囲むように座る。

休憩を取れないくらい忙しく、疲労から皆はぐったりとイスにしな垂れ掛かっていた。

店舗は特種武器屋というカテゴリーに入ると思うけど、新装開店でこれだけお客様が来たのは凄い事だと思った。

テーブルには御馳走が並び、皆にお酒と果実飲料が配られる。

「開店日お疲れ様会」の準備が整った所でセロ社長の挨拶が始まった。


「コホン、今日は皆さんお疲れさまでした。お客様もかなり多くて喜ばしい限りです。え~長々と話しても皆の疲労が更に溜まってしまうと思うのでこの辺りで止めておきます。では、これからも商売繁盛を祝って・・・乾杯!!」


「乾杯!」「かんぱ~い!」「乾杯!!」

「かんぱい♪」「かんぱ~い!」「乾杯!」

「かんぱーい!」「乾杯っ!!」「カンパイ!」

「にゃんぱい!」


皆はそれぞれ互いの疲れを労い、共に夕食を囲んだ。


「私は本社の方に戻ります。明日は所用で来れませんが、よろしくお願いしますね。」


社長は簡単に挨拶を済ませると早々に本社へと戻って行った。

役職上忙しいのも有るが、多分僕らが気兼ね無く騒げるように配慮してくれたんだと思う。

その後、カルディナ先輩が今日の売上の計算を終え、その発表をすると言う。


「初日の売上は・・・・!!ボルグ君、ゴニョゴニョ」


カルディナ先輩が何か思いついたようにボルグ先輩に小声で耳打ちをしていた。


「じゃ・・・・よろしく!」


そう言ってパチン!っと指を鳴らす。

いつになく先輩がノリノリなのが伝わってきた。


「マジっすか!?・・・・ジャカジャカジャカジャカジャカジャカ・・・・」


ボルク先輩は少し躊躇したが、諦めたように口頭でドラムロールを始めた。

・・・やらされてる感が満載で少し笑える。


「本日の売上は、なんと1960万ゴールドでした!!!」


「うおおぉぉぉぉ!!」「すごーーーい!!」

「すっげぇな!」「マジで凄いよ!」


休憩室全体に大拍手が巻き起こる。

僕らの給料が1ヶ月で大体15万~20万ゴールド。

それを基準に考えると、恐ろしい金額が動いたものだ。

この工房の金庫にその現金が保管されていると思うとドキドキするな。


この国で初の新事業とは言え、ここまで上手くいくとは思わなかった。

初日の売上を聞いた皆は疲れを忘れて盛り上がった。

その後、楽しい夕食を終えて片付けを済ます。

そして手伝いに来てくれた先輩達は自分達の家や会社の寮へと戻って行った。


ジャン先輩達がお店の手伝いに来てくれるのは3日間の予定だ。

セロ社長が言うには明日からは落ち着くんじゃないかと話していた。

なんでも武器屋は毎日足を運ぶ所ではないからだと言う。

確かに使用頻度に応じて鍛冶屋で修繕する事はあっても、そう何度も武器を買い替える事は少ない。

店頭で商品を販売という仕事に関しては落ち着いたら交代で休みが取れるだろう。


その後、リアナ先輩が簡単な在庫チェックを行い、カルディナ先輩が在庫数の少ない商品を素体仕入れ計画に記入していく。

残っている素体は、明朝から僕がルーンを刻んで補充するという感じだ。

今日は僕と先輩達は、この建物の2階に造られた従業員宿舎に泊まる事にした。


「どうよ?今日の俺様の接客は!」


ベッドに横たわる僕の胸で丸くなって寝そべるスピカが半目で話しかけてきた。

スピカもお店のマスコットとして接客に参加して、女性冒険者に可愛がられていた。


「お前、人気者だったな。・・・明日もがんばろうな、スピカ。」

「ふぁぁ~あふ。任せとけって・・・」


スピカは自信あり気な笑顔をして、そのまま寝てしまった。

何はともあれ、幸先の良いスタートを切れて僕はホッと胸を撫で下ろし眠りに付いた。

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