第7話 未来からの訪問者
この場所は、県内でもトップクラスと
特に春は、雲ひとつない青空が広がるため、清々しく
すると――、突然にも空から大地へ向けて、勢い良く突き進む光。この微弱な静電気を帯びた輝きは、校舎の屋上めがけて駆け落ちた――。
「ちゅ、いてて! ここは……?」
転送装置の起動から、どれくらいの時間が経過したのだろう。
「ちゅぅ…………はぁ⁉ これって、どういうことだ!」
啞然と佇み、思わず言葉を失う
「ちゅぅ? もしかして、座標が違ったのか。いや、そんな事はない。全てのプログラムを正確に入力したはず……」
ネズミの体に同化してしまった
「ちゅぅ……じゃあ、何がいけなかったんだ? ――って、そんなことよりも、これからどうするかだ」
けれど、幾ら考えても状況は変わることはない。従って、現状を受け入れる
「ちゅぅ、それにしても、なんて動きづらい体なんだよ。っていうか、どうにかならないのか、このおかしな話し方は?」
思うように体を動かすことが出来ず、苦戦した様子で何度も取り組む
「ちゅぅ、まさかネズミの体に憑依するとは、思ってもみなかったよ……。いや待てよ。もしかしたら、逆にこっちの方が好都合じゃないのか?」
暫くして冷静さを取り戻すと、
まず、目的を達成するためには、自らの事情を伏せておく必要がある。加えて、人の言葉を話すネズミが現れたら、真っ青な顔で驚くに違いない。その辺を上手く信じさせるにはどうすればいいかだ。
とはいうものの、こればっかりは直接会ってみないと判断はできないだろう。ゆえに、
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