第3話 メッセージアプリにて
メッセージアプリにて。
「次いつ会える?」
「ライブがない日でしたらいつでも空いてます」
「学校とか仕事とかの都合は?」
「大学生なので授業は休めます。バイトはしていません」
「バイトしてないの?」
➡5秒後 メッセージを取り消しました。
「ううん、なんでもない」
「実家が比較的お金を持っていて。脛をかじっています」
「聞きたくなかった……」
「じゃあ、大学へ遊びに行っても良い?」
「え。叶野さんって経済学に興味があるんですか」
「私はねむり(推し)じゃないんだから、サボるまでしてもらうのは悪い」と打ち込んだが、なんだか虚しくなり×のマークを押して文字を消していく。
「学費を払ってもらってるなら、きちんとしなさい」
これも本心である。本音を隠したわけではない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます