ザ・シューナン黙示録

第〇八鍵:ハギシからシン・ヤマへ

第〇八鍵:ハギシからシン・ヤマへ


「ハギシから次の目的地にいくにはどうすればいいの?」

キユスの率直な疑問に

「一旦、オ・ゴーリのシン・ヤマに戻りましょう」

アルベルトが反応。続けて

「オーアザ・チントウからスーパーハギに乗りましょう」

「チントウって歴史学で習う中華大陸の地名に似ているね」

またもやキユスの発言。

「ううん、ハギシには倭人も居たような……」

「タイビーさんだろ? あの人、リップン大陸のことを

 何か知っているのかな?」


『リップン大陸』……度重なる震災で沈没したとされる大陸。

かつて倭人と呼ばれる人種が住んでいたという。

「スーパーハギはいわゆる原付四輪ですじゃ。

「シン・ヤマ」-「オ・ゴーリ」方面を目指すために

 原付四輪の乗り口へ向かいましょうぞ!」


「ハギシ」→「シン・ヤマ」→「ザ・シューナン」


原付四輪に70分乗って、シン・ヤマに到着。

ガントクセンに乗り換えて

マハラジャンテ住みのザ・シューナンに向かう。

今度はトロッコ列車に全員で乗る。

(安心安定のディーゼルエンジン)。


トロッコ列車はレイルという鉄の轍に沿って走る。

「カツマ」-「オーカワチ」-「スオークボ」

と、列車は続く。

ザ・シューナンの最寄り三駅である。

ガントクセンに揺られて76分……


揺られている間に作戦会議。

名目上は味方(チョウシュウFIVE)であるが

何を企んでいるかは図り知れず……。


向かう先に、目指す黄鍵持ちのLOCKERが居る。

マハラジャンテ(ビューティー・ロック)

【光属性】を担う三体のモンスター。


【チャイルドシート:TOROL・THE・GAGA】

生肉でしつらえたドレスをまとう。

ビューティーポイント:肉の霜降り

(赤と白のコントラストが何とも妖艶)


【チャイルドシート  :SLIMY☆ADAMAS】

流動質な赤いダイヤモンド。

ビューティーポイント:崩れない硬度

(ドロドロのようでカチカチな生命体)


【チャイルドシート   :ghostWRITER】

表舞台から背を向けた姿勢。

ビューティーポイント:我が名を売らない

(名声なんて不要。自分はWRITE出来ればいい!)


用意周到のアルベルトが

CHILDLOCK状態のモンスターの

写真を持参して皆の気持ちを盛り上げる。

特に彼等の目を惹いたのが

硬質スライムのSLIMY☆ADAMASだ。

妖しく光り輝く赤き流動体は

どんな攻撃でLOCKER達を苦しめるのだろう?


「登壇」希望のオネエ、マハラジャンテ。

「登壇」は儀式や演説のために用いられる用語。

彼奴=マハラジャンテにとっては

お立ち台めいたものを意識しての発言。


【光属性】と【闇属性】は反発し合う。

TEAM最強のアルベルト温存で

CHILDLOCK 五体持ちの

イエク少年の火力増強に注目か?

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る