第8話
入浴などを済ませて自室へ戻りLINEを開くと鮎坂さんからな通知が入っている。
メッセージを開くと「土曜日どこでやるー?」と連絡がある。
「どこでもいいよ」
「そしたら、私のバイト先は?割と静かだし安くできるよ!」
「いいね、そうしよう」
そんな連絡を取り合い土曜日の予定が決まる。
土曜日になって、昼過ぎに学校の隣駅で集合してからバイト先だというカフェに入る。
「優香ちゃん彼氏かな?」
「違いますよ〜」
店員の方が鮎坂さんに声をかけて、先へと案内をしてくれる。
鮎坂さんがメロンソーダを頼んだのを見て僕も同じものをお願いする。
広めの席に案内してくれた事もあってお互いに教材を広げて勉強に取り組む、30分ほど経つと「疲れたー」と言って鮎坂さんが伸びをする。
「そういえばしずくくんは大学に行くの?」
聞かれた僕は「行きたいなって思ってるよそんなに難しいところには行けないけど」と伝える。
「いいなー私まだ迷ってるんだよねー」
「なんで?」
「親からは働いて欲しいって言われててそれもありかなとも思うし、でも大学生やってみたいじゃんーあとね本当はやりたい仕事もあるの!多分無理だけど!」
「なんの仕事?」
「カウンセラー!心理学勉強したいけど大学院まで行かなきゃだしそんなお金も頭もないしさ!でも大学生はやりたいなー」
「大学生って良いよね、姉ちゃん見ててもそう思う」
「お姉ちゃんいたんだ!確かにしずくくんお姉ちゃんいそうだわ!」
「そうかな」
「まあでもまずは定期試験だよねー」
そう言って再びノートに目をやったタイミングでお互いに勉強を再開する。
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