第9話

しばらくして今度は同じタイミングでペンを置き休憩をする。

「そういえば、暑くないの?」今度は僕から言葉を発した。

「あーなんか昔からなんだよねこっちの方が落ち着くんだよ。それと肌を見られるのがあまり好きじゃなくてさ!」

「そうなんだ。なんか頼む?」

「アイス食べたい!」

2人でアイスを頼み少しの休憩をまたする。

勉強と休憩を繰り返しながら気付けば夕方になっていたため、お会計をしてお店を出る。


「今日はありがとう」

「こちらこそ!今度は和馬も誘お!」

そう言いながら駅へと戻りそれぞれが帰路に着く。


定期考査の最終日という事もあって今日はいつもより早く学校が終わった。

たまたま部活の休みだった和馬も来れる事になり3人で先日のカフェに行き定期考査の出来をそれぞれが話ながら何気なく過ごす。

「そういえば和馬大会いつ?」

「7月には始まるよ!」

僕が聞いて和馬が答える。

「じゃあ応援行こうよ!!」

当然の如く張り切って優香が答える。

僕の高校は県大会でベスト8に入るくらいのそれなりの強豪校で部員数も多く、その中でレギュラーだというから和馬はすごいなと思う。


その後も3人で学校での話などをテストからの解放もあってのびのびと話す。

「三年生になってから久しぶりに友達と仲良く過ごせてて楽しい!」急に優香が言い出す。

「そういえば何で喧嘩しちゃったの?」

「いや毎日私コンビニ弁当食べてるじゃん?それとか服装見て貧乏なんじゃないかとか、虐待受けてるんじゃないかって言ってきたの!悪気なくふざけて言ってただけだと思うけど、怒っちゃってさー」

「それは怒っても仕方ないね俺なら怒る」と和馬が言う。

「ほら私、勝手にあれこれ言われて楽しい事とか幸せな事を壊されたり、傷を抉られたりそういうのが許せないんだって言ったじゃん。それが悪い形で出ちゃってさー。でも今が楽しいからいいんだけどね!」

そして、夕方になり今日もそれぞれが帰路に着く。

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