第27話 新世代の出現
~~~~京都府某所~~~~
ここは京都府某所にある異能者の組織「ホワイトガード」
ボディガード等の警護を主に請け負う異能者の集団であり「白夜」とも繋がりがあり時には共同で任務をこなす時もある。
守るというのは、攻撃以上に色々な知識や技術を必要とする、
その都度の状況や敵の能力に対応しなくてはならないのはもちろんだが、たった一つの見逃しや、ミスが任務失敗へと誘う。
翔矢が「白夜」で猛特訓に明け暮れてる傍ら、ここにも超期待の新星が特訓に明け暮れて・・・いた?。
その眼は一キロ先のターゲットを見抜き、人のわずかな筋肉の動きや仕草から
その者の思考や行動を先読みできる、まさに千里眼のもちぬしであり
パワーアクセルの持ち主で、古武道にも精通しているという。
得意な武器は弓と薙刀で、
その弓術の腕前は、持ち前の剛力で常人では引けないような強弓で
千里眼をもって、凄腕の狙撃手すら顔負けの技術だという。
「あ、龍はん、おはようさん」
「あ、葵ちゃん今日も綺麗だね~」
「そないなおべんちゃらより、稽古いかがどすか~」
葵は容姿端麗で物腰柔らかそうな印象を持たれるが
稽古に関しては男性でも退くくらいの本気だ。
「あ・・・今日はちょっと依頼で・・・」
「どこ行かはるの?」
「ごめん。またこんどー」
「ほなな~・・・いけずやわぁ~」
そうして葵は今日も稽古の相手探しに翻弄されるのであったが。
組織内ではすでにトップクラスの戦闘力の持ち主なので、
稽古は必要ないだろうというのが皆の総意であった。
「虎ちゃんも朝から見いひんね・・・」
ようやく世間も異能者の存在を認めはじめ。その力の有用さをもってヒーローの様に扱われる者が出る一方で、異能者による犯罪も多くなってきて一部では異能を危険視する動きもある。
~~~~~九州地方~~~~
そしてここにもまた・・
炎を操るサイキッカーであり超再生の肉体の持ち主であった。
人呼んで不死鳥の英生。その性格は負けん気が強く曲がったことは大嫌い。
まるで青竹をパカンと縦に割ったような正確な持ち主で
その三白眼から放たれる眼光は見るものを威圧する。
そしてもう一人。英生の最大のライバルでありよき友。
冷気を操るサイキッカーであり超スピードの持ち主。
性格はクールでどんな時も冷静沈着。
正確無比な攻撃と超スピードが最大の武器でもある。
この二人が所属する組織が「百獣会」こちらのマスターも「白夜」のマスターと面識があり、お互いを認める存在だ。
「百獣会」の主な任務は賞金稼ぎ。九州地方では、特に荒くれ者が多く、極悪極まりない犯罪者やその組織には懸賞金がかけられており、それら警察でも手に負えない者達への対応を
「百獣会」では主な任務として請け負っていた。
そこのマスターはパワー、スピード、高質化の能力向上という
三拍子そろったオールマイティーな力をもち人望も厚かった。
そのマスターへ勝負を挑んだ英生とレオも
コテンパにノされその強さに憧れ「百獣会」入りした。
「レオ、なんばしよっと?」
「別になんも?」
「んじゃ一勝負するたい。」
「嫌たい。英生はしつこかたい。」
「なんばいいよっと、敵がそげんか奴やったらどげんすっとか!」
「そん時は、そん時たい。」
そう、レオがいくら正確無比で最速で攻撃を叩き込もうと
不死身の肉体で何度でも起き上がってくる・・・
だがしかし、英生もレオの超スピードを捉えることはできず
いつも勝負は時間切れになるのだった。
お互いに最大のライバルで力を認め合う仲で、
また幼き時より二人でどんな強敵も倒してきた。
この九州の博多にも超ド級の最強コンビが組織に加わった。
この世はまさに異能者による群雄割拠の時代になろうとしていた。
~~~~~~・~~~~・~~~~
「白夜」のアジトでも連合を組んでる組織での新人加入の知らせは受けていた。
翔矢の祖父でもあり「白夜」のマスターでもある、
その一方を受け、楽しそうな笑みを浮かべていた。
「はてさて、逞しくも楽しみな若い芽がたくさん出てきちょるみたいやのぅ。ガイ」
「そうですね、翔矢君もメキメキ力をつけてきてますし。」
「これからは、そういった新しい者達によって道は切り開かれていくかのぅ」
「そうかもしれませんねぇ・・・」
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