奈良ひさぎ作品を当てるためのヒント
さて、前回までで参加作はすべて紹介したので、今回はちょっとだけ余談です。2024/5/10時点では第21回が開催中で、次の22回には参加しようと思っていますが、その際に作者当てをするためのヒントが出せればいいなあと考えています。
個人的には、「文章がやたら硬いわりに読みやすい」くらいの印象しかない自分の文章なのですが、参加すると毎回当ててくる方もいるので、たぶんそれなりに癖があるということなのだろうと思います。思いつく限り、癖っぽいものを挙げておきます。
①会話文と地の文の間に必ず1行空白がある
これはかれこれ7、8年前から守っているマイルールで、地の文だけで構成されているとか、モノローグ的な会話文のみで構成されているといった特殊な作品でない限り、基本的にこの法則に従っています。なぜこれをやっているかという理由は明確ではないのですが、書籍と違ってWebだと「ここから地の文」「ここから会話文」というふうに区切られていた方が読みやすいのでは、と結論付けたからという説が有力です。今でこそWebでほとんど他人の作品を読まない私ですが、最初になろうで連載をスタートさせた時はさすがにいくつか作品を読んで、いいと思ったところを真似したので。
今この法則があるとバラしましたが、カムフラージュするためにあえて崩すみたいなことはしませんのでご安心を。そこまで気にして他人の作品を読んだことはありませんが、これくらいならみんなやってるんじゃないの?これで作者を当てるところまではいかなくない?と思っています。
②独白(モノローグ)は「(セリフ)」の形で表記する
「(……こんなことやっちゃ、まずいんじゃないかな)」
「(大丈夫だよね、バレないよね)」
「(それは君の偏見なのでは?)」
こんな感じで語り手が一人で考えていることを表現する時、カギカッコと丸カッコの重ね掛けがされていたら、大ヒントです。これをやる人はどうやら少ないらしい。たとえモノローグであっても、語り手が心の中で考えているセリフであることに変わりはない、というのが私の持論なので、カギカッコをつけています。ただし丸カッコを付さないと口に出して言っているのと区別がつかなくなりますので、重ね技にしているというわけです。
③女主人公がかっこいい/女の子の一人称が「僕」「ぼく」
これは必ずそうというわけではありませんが、奈良ひさぎ作品の癖が前面に出た作品は女主人公であることが多いです。また男主人公でも、ヒロイン枠がやたらしっかり者というか、凛とした物言いの子が多い傾向にあります。ウマ娘でいうとアグネスタキオンみたいな子がヒロイン枠に据えられていたら要警戒ですね。
④女の子の名前にこだわりがありそう
相対比較になりますが、男の名前がそこまでこだわってなさそうなのに、女の子の名前にじっくり考えてつけたんだろうなあ、という雰囲気があれば、奈良ひさぎ作品の可能性があります。男の名前は「きょうすけ」「ゆうや」「ゆうすけ」みたいにワンパターンなのに、女の子の方は漢字までこだわってそうだったら注意してみてください。
⑤苗字が出てきた場合、駅名が由来になっている
苗字をばばんと書き出し祭りの作品で出すことは少ないですが、出てきた場合にどこかしらの駅名だと注意が必要です。特に「綾瀬」「渋谷」くらいの「ありそうである」ラインではなく、「仁方」「上月」「七道」「塩町」くらいの「なさそうである」「ありそうでない」ラインの苗字を出します(挙げた4つはいずれも過去作で採用実績あり)。全国の駅名に詳しい人なら有利かも?なお、関東圏の駅名には私があまり詳しくないので、採用実績に乏しいです。
⑥流行りものを皮肉ってそうな雰囲気がある
私が書き出し祭りに作品を出すのは「この新しい試みがどれくらい支持されるか」実験する目的あってのことなので、「こうすれば書き出し祭りで票が取れる」みたいなノウハウは一切生かされていません。むしろそれらに逆行して、鼻で笑ってるような雰囲気の作品であることも。「なんかこの作品浮いてんな」と思ったら、奈良ひさぎ作品かもしれません。
以上、思いついた特徴を並べてみました。他にもお前の作品こういうところあるぞ、というのがあればぜひ教えてください。
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