第17話 ダンジョン13階層 ダチョウ 狐

「さて他のモンスターはなんでしょうね?」


 草原を進むが、これまでと比べて足取りが軽い。AGIが上がってる影響だろうか? 少しではあるが進む速度が上がっている。これならすぐにモンスターそ遭遇しそうだ。


「思ってるそばから来ましたね」


 これまたさっきの馬のように、速いのが走ってくる。シルエットからしてダチョウだろうか? 細長い首に丸々と太った胴体、長そうな足をしている。色はこれまた緑色をしている。


「11階層からいままでのモンスターで蟻以外は緑色してますね」


 そんなことをふと思ったが、何か共通点がありそうだな。まあ考えるのは後だ。今はこのモンスターに集中しないと。

 ダチョウはこれまた馬と同じように、速度を緩めない。突進してくる気か? それなら好都合だ、そのまま串刺しにしてやる。

 そう思い槍を突き出すが、ダチョウは頭を少し後ろに反らしてから思いっきり突き出してきた。


「くっ!」


 ガキイイイィィィン! と甲高い音が響く。ダチョウの嘴が槍とぶつかった音だが、普通こんな音はしないだろう。さすがモンスター。

 とりあえずぶつかった衝撃を利用して槍を引くが、ダチョウも頭を引いている。そしてまたガキイイイィィィン! と甲高い音が響いた。


「はぁっ!」


 それから連続で槍が嘴とぶつかり合う。これじゃあ埒が明かないな。そう思い下がろうとしたが、ダチョウもついてきて下がれない。


「それなら!」


 下がれないのなら前に出るしかないと、思いっきり前に踏み出す。ダチョウは慌てたように嘴を突き出すが、その前に通り過ぎる。そして反転してからダチョウの後ろを槍で突き刺す。

 もちろんダチョウも振り返ろうとするが、後ろにぴったり張り付く。こうすれば攻撃されない。そしてそのまま倒しきった。


「はぁ、なんとか倒せました。槍で攻撃速度上がったと思いましたが、互角とは」


 だが槍で嘴と連続でぶつかり合ったところは、とてもかっこよかったのではないだろうか。外から見れないのが残念だ。

 それにしてもこの分だと、この階層のモンスターとはまともにぶつからない方が良さそうだ。馬にしてもダチョウにしても、正面からぶつかって勝てそうにない。


 それからも馬とダチョウが襲い掛かってきては倒し続けた。どうやら感知範囲が広いが、その分個体数は少ないみたいだ。


「それにしても今までの階層で一番厄介なのでは? 逆にパーティーだと楽そうですが」


 馬やダチョウには弓矢や魔法で足止めして、その間に囲んで倒す方法とかが出来そうだ。報酬は山分けになるが、その分安全に狩れるだろう。

 そんなことを思ってると、丁度良く3種類目のモンスターを見つけた。あれは狐か? 普通の狐は知らないが、たぶん大きい方なのだろう。それでも馬やダチョウに比べると小さいが。

 とりあえず何もさせないように走って近づくとこちらに気づいた。だが気づいたところで遅い、これなら槍を突き刺せる。そう思ったらいきなり視界が緑に染まって突風が吹いた。


「くっ!」


 いきなりのことで驚いたが、なんとか吹き飛ばされずに済んだ。たぶん今の風はこの狐がやったのだろう。一気に仕留めると思ったが、それからは風を使わず逃げるそぶりしか見せないで簡単に倒せてしまった。


「えぇ……、簡単すぎませんか?」


 結局わかったのは突風を吹かせるくらいしかわからなかった。まあ一応これで一通り倒したし、帰るか。

 だが帰り道で狐と遭遇したが、これが面倒だった。狐の方が先に気づくと風魔法を使ってくる。たぶんウインドボールだろう。それを何発も撃ってきて、たぶん魔力が無くなると一目散に逃げる。

 最初の時のように近づいても突風を吹かすことはなかったから、あれも魔法なのだろう。魔法を使うとその属性の色が付くから、視界が緑色に染まったのもそのせいだろう。


 そうして考えながらも入り口に着いた。


「さて、頑張って12階層と11階層を行きますか」




武器 

小鬼の槍 槍術lv1 疾走lv1

防具

小鬼の革鎧 鉱石探知lv1、回避lv1、気配察知lv1

HP 100

MP 100

STR 10(+10)(+1)

VIT 10(+30)(+1)

AGI 10(+50)(+1)

INT 10

MIN 10(+30)

保有ポイント 14,650

アイテムボックス

装備制作

アイテムショップ

アバターカスタマイズ

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ゲームアバタースキルでダンジョンソロ攻略 天星 水星 @suiren012

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