第11話 ダンジョン11階層 探索
「それじゃあこの階層を探索しますか」
とりあえずオープンフィールド型でも端はあるから、そこを目指してみるか。林の周りを進むと早く着きそうだな。そうして思った通り、いやそれ以上に早く階層の端に着いた。
「聞いてた通りに透明な壁ですね。でも不思議と進めないことがわかります」
動画を漁っていた時に見たことあるが、その時は壁が見えなくてまだまだ草原が続いていると思ったな。しかしこうして直で見ると、壁があるのがわかる。肉眼では壁など見えないのに、不思議だ。
「とりあえずは壁と少し離れながら沿って行きましょうか。壁に近いと避けずらそうですからね」
林と壁が隣接してるのと逆の方に向かって進む。とりあえずは進んでみるが、あまりグラスウルフに襲われない。もしかして壁付近はモンスターも少ないのか?
ちょっと残念に思いつつも進んでいくと、ポツンと草が剥げてるところがあった。
「……もしかしてこれが罠でしょうか?」
まさかそんなわけないと思いつつも、剣の先で押してみる。すると草が剥げてた部分が消失して穴ができた。……本当に罠だった。しかも落とし穴。
「普通なら罠に引っかかるわけないとあったのは、これが理由ですか。確かにこれには普通だと引っかからないですね」
苦笑いをしつつ先に進む。そうしたら今度は宝箱がポツンと置いてあった。
「今度は宝箱ですか。確か横から開けると罠をくらわないみたいですね」
動画で見た通り宝箱の横に立って開けると、宝箱の正面に向かって矢が飛んでいった。場合によってはこんな感じで、回避できるんだよな。あ、中身はポーション類だ。
「この先を考えれば、できれば罠を解錠できるスキルが欲しいですね」
そのためにもたくさんのモンスターを狩って、装備を作らないとな。とりあえずは逃げるウサギやリスを倒してみるか。
そうして11階層を探索しながら、ウサギやリスとの追いかけっこが始まった。なぜ追いかけっこかというと、どちらもすばしっこくて簡単には倒せないからだ。
ウサギは単純に速い。それでも俺の方が速いがそれでも面倒だし、一撃加えると額の角で反撃してくる。まあ一撃加えるまでが面倒なだけだ。
リスはウサギほどは速くない。しかしその分小さいから剣を振っても避けられることが多い。それに逃げ一辺倒で倒しにくい。
しかもウサギとリスは一撃は耐えてくる。そのせいでグラスウルフに比べると倒しにくい。
一応1匹ずつは倒すことができた。それぞれアイテムボックスで確認できた名称は、角兎と投栗鼠だ。まあこれで林で鉄硬団栗を投げてきたのは投栗鼠の可能性が高まった。
「とりあえず面倒なので呼び方は角ウサギと投げリスでいいでしょう。そしてこの階層での狩りは無しですね」
少なくとも今は。角ウサギも投げリスもかなり走らされるし、それで何回もグラスウルフに襲われた。まあグラスウルフを狩るならいいが、角ウサギと投げリスを狩るなら今のままではだめだ。
「とりあえず案としては、今以上のAGIにするか遠距離から倒すか……」
ようするにAGIが上がりそうなグラスウルフの装備を作るか、ゴブリンを狩って弓を作るかだ。まあゴブリン素材の弓を作った方がいいか。
グラスウルフ装備でAGIが上がるのは予想でしかないし、それならゴブリン素材の弓を作った方がいいだろう。
「それに魔石もデイリークエストのために欲しいですからね。とりあえず今日はこのまま11階層を探索して、明日からの4日間は10階層でゴブリンを狩りますか」
そうと決まれば角ウサギと投げリスは無視して探索だ。なにかあればいいんだが。
結局宝箱を数個見つけたが、必要なさそうだったので売り払って今日は終わった。
霞
武器
小鬼の剣 剣術lv1 二刀流
防具
小鬼の革鎧 鉱石探知lv1、回避lv1、防御lv1
HP 100
MP 100
STR 10(+30)(+1)
VIT 10(+30)(+2)
AGI 10(+30)
INT 10
MIN 10(+30)
保有ポイント 1550
アイテムボックス
装備制作
アイテムショップ
アバターカスタマイズ
デイリークエスト
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