第10話 ダンジョン11階層 撤退
「あ、採掘ポイントありますね」
それから進んでいくとグラスウルフの襲撃があったが、問題なく倒した。そして岩がポツンと置いてあるのを見つけたが、そこで採掘できそうだ。
「この階層では採掘できないと思っていましたが、できるんですね」
草原だから壁がないから採掘できないと思っていたが、こんな風にポイントが出るのか。まああんまり鉄鉱石取れないだろうが、採掘していくか。
とりあえずカンッカンッとピッケルで採掘していくが、音に釣られたのかグラスウルフが襲い掛かってきた。少し数が多くて手間取ったが、それらを倒し終わってから採掘してもグラスウルフは襲ってこなかった。
「ここら一帯のグラスウルフを倒したのかもしれないですね。それなら今のうちに獲得したアイテムを見れますね」
採掘ポイントが無くなった岩に腰かけて、アイテムボックスを開く。そういえばアイテムボックスには、どのくらいの素材の種類を入れることができるのだろうか。そんなことをふと思ったが、まあ満杯になればわかるかと放置。
「グラスウルフの素材は、魔石、血、皮、牙、爪の5種類ですか。」
名称は草狼の○○と表示された。まあ普通かな。そういえばアイテムの説明を見ることはできるのだろうか? たいていのゲームだと説明文見ることができるんだけどな。まあこのスキルは違うと言われればそれまでだが。
「まあ見れないのは仕方ないです。もしかしたらアバターカスタマイズの方になにかしらあるのかもしれませんし」
ポイントが足りないと思って、ざっと流し読みしかしてないからな。後でよく見てみるか。そしてどのくらい鉱石が採れたかなっと。
「鉄鉱石が10個になってますね。てことは8個増えたと。やっぱり上の階層に行くほど増えるんですかね」
見る限り、くず石の取得数が減って鉄鉱石が増えている。それになにやら新しい鉱石も獲得している。
「ええっと、風鉱石ですか。たしか武器の魔道具に使われてるやつですよね」
武器や防具に使うと風属性を付与した魔道具になるはずだ。それ以外にも車や電車にも使われて、スピードが飛躍的に上がったとか。
そんなわけでいろんなところに使われているが、あまり数が採れなくて研究中のはずだ。
「これが採れる階層ももっと上ですからね」
それがこんな低階層で採れるとは。といっても1個しか採れないんじゃ、装備には使えないか。
「さて先に進みますか。もう少しで着きますから、頑張っていきましょう」
それから少しして、木々のところに到着した。見た感じ林っぽい。実物は見たことないが、なんどなくイメージ的にそんな感じがする。
「さて、ここにモンスターはいるのでっ!」
林に足を踏み入れようとしたら、木の上から何かが飛んできた。しっかりバックステップで避けれたが、なかなかの速さだった。少なくとも初心者シリーズ装備だと避けれなかっただろう。
「これはドングリでしょうか?」
その後警戒していたが、攻撃されることはなかったので飛んできたものを見てみる。それは一見するとドングリっぽいが、触ってみると硬い。試しにアイテムボックスに入れてみると、鉄硬団栗と表示された。
「読み方はてっこうどんぐりですかね。鉄のように硬いドングリと。わかりやすい」
ドングリだとすると、投げてきたモンスターに心当たりがある。ここに来る途中に見たリスだ。逃げていたし、ドングリを投げてくるとは聞いていないが。まあネットに載ってる情報は一部だけだと言われている。
理由は事前情報ありきだと新しい階層で通用しないからと言われてる。最近はどこも60階層を突破できていない。だから突破できる人材を育てるための一環ではないかとなっている。
「どうしましょうかね……」
とりあえずそんなことは置いておくとして、この推定リスのモンスターをどうするか。木の上にいるから手出しができないんだよな。木を登ろうにも、登ってる間に鉄硬団栗が飛んできそうだし。
「諦めますか」
どうしても倒したいわけじゃないし、後回しにするか。弓や杖を作ってみて、それが使えるか。使えたうえで通じるかだな。
「とりあえず他の場所も見に行って、どこに何があるか把握しますか」
そうして林を後にした。いつかリベンジしてやる。
霞
武器
小鬼の剣 剣術lv1 二刀流
防具
小鬼の革鎧 鉱石探知lv1、回避lv1、防御lv1
HP 100
MP 100
STR 10(+30)(+1)
VIT 10(+30)(+2)
AGI 10(+30)
INT 10
MIN 10(+30)
保有ポイント 1550
アイテムボックス
装備制作
アイテムショップ
アバターカスタマイズ
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