拾壱話 「家族、揉める」
突然のプロポーズ砲撃を受け、幾度も話合った末、私は、布袋先輩と結婚する事を決めました。
後日――
私は、両親に切り出しました。
付き合ってもいないなんて言えず、真実に、ほんの少しの嘘を混ぜながら、結婚したい相手がいる旨を説明しますが、両親は激昂。
はい、当たり前の反応だと思います。
ですが、付き合い始めてすぐに転勤してしまったので、など、少しずつ説得の日々。
母に至っては、彩緒は結婚しないって言ってたのに…、ずっと一緒に居ると思ってたのに…と、泣く始末。
はい、そうです、溺愛です。
かと思えば明くる日には、「あなたが料理なんてできる訳が無いでしょう!」と、キレ始める始末。
十年以上、地元を離れて独り暮らしをしていたのでできる筈ですが、実家に住んでから料理はせずに過ごして居たので、反論はしません。
という訳で、連日、両親、私も情緒不安定に陥りました。
そんな中、布袋先輩は毎日私の話を聞き、励ましてくれました。
でも、何故か、この人に任せれば、きっと大丈夫という安心感が、溢れ出て居たのです。
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