肆話 「謎のリベンジ」
謎に誓い合った二度目のリベンジパーティーは、男女共に三十名近くずつおり、前回とは比べ物にならないほど賑わっていました。
前回同様、回転寿司の様に、殿方が回ってくるスタイル。
人数も多いので、意外にも話が盛り上がり、ええ?もう五分経ったの?と、思う方もいらっしゃいました。
初めての日の様な失敗を繰り返さぬよう、紙の隅に番号をメモしてみましたが、これがですよ。
もう、何人かと話す頃には、顔も番号も一致しなくなり、覚えていないんですね。
その内、「ランチ、何食べようかな?」と、脳が記憶する能力を放棄しました。
リベンジ終了のゴングは鳴り、マッチングの為に、メモした番号を適当に記入して提出。
何組か、カップル成立の光景を見ることができました。
私達はマッチングはしませんでしたが、出口では、この後お茶でもと声を掛けて頂いたり、LINEや電話番号の書いたメモを渡されましたが、お茶は丁重にお断りし、またもやランチへ向かいました。
ステーキ食べ放題。美味しかった。
学びました。
私達に、「婚活パーティー」は、向いていない。
知りたがりで行くものでは無いのです。
本気度が違うのです。
だからこそ、お相手の顔も覚えていられないのです。
大変、申し訳在りませんでした。
何事も、本気度が重要。
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