第一章 破壊の音色・希望の旋律

第26話 異世界の学校

「アラン君!そっちに行ったよ!」


「OK、任せな」


 今、俺と師匠はゴブリンの討伐を行っている。仮冒険者なため一人で受けれる依頼は限られているため討伐依頼は正式冒険者の動向が必須になっている。

 それに師匠の助手というのと推薦でやっと仮登録ができた、なら楽むしかない


 ゴブリンはジャンプし俺の頭めがけてこん棒を振ってくる


 あれから四年の修行で魔法の技術も上がった今ならゴブリンの体が発火するのを

イメージして魔法を使うだけで

 ゴブリンの体が発火し炎に包まれる。そのまま這いずり回りもがき、黒くなっていく、そして完全に動かなくなり人肉BBQならるゴブリンBBQができあがった


「アラン君…その魔法、絶対に人に使わないでよ」


「それは俺の今後の人生次第」


 師匠は顔をしかめる。さすがに人に対しては使う気はない、相手が俺を殺そうとしない限り。いや違う殺されないように人生を楽しむんだ


「とりあえずゴブリンの右耳を持って帰って換金して何か飯でもおごってよ師匠」


「あはは…そうだね」


 まさかアラン君がここまで成長するなんて、さっきも魔法使う動作どころか魔法が発動する前兆である魔力の集束の流れすらも出さずに…まさに卓越した魔力操作技術


「アラン君もそろそろ九歳だね」


「そうか、もう九歳になったのか…行きたくない」


「その反応的に王都の学校への入学が決まったの、魔力測定Dだったのに」


 師匠も驚くのは当然だ…魔術の発達により魔力を流すことでその当人の魔力が測定できる魔道具は登場したことにより名門校の魔法科もしくは魔術科に入る場合必ず

測定されるようになった。俺は魔法使いとして強くなるために入学を希望した


「師匠も何とかして俺の入学を阻止してよ」


「そんなに嫌なら入学試験の前に断ればよかったのに」


「確かに、ちゃんと情報を入手できてればな」


 俺がこの名門校セントロベーシック剣魔学園を選んだのにはちゃんとした理由がある、それは王都セントロへ行くことができるのと、王都の有名校の中で唯一平民しか

行けない学校で貴族と会わなくてすむからだ。

 だが、学園も金がないのか貴族の入学を三年前から認めたとのこと


「ここは田舎すぎて三年前の情報ですらまともに来なかった、それに学園も国が

識字率を増やすために学費は国が負担してくれるのに何で…」


 それにいくら何でもおかしいだろ、なんで三年も前の情報ですらまともに

来ないんだ帝国との戦争の激化が原因か…


「より稼ぎたいからだろうね、学費の負担は平民限定で貴族は払わないといけないから、それを狙っているんだろう。最近の帝国との戦争は案の定激化してもっと優秀な戦力を出したい国からしたらむしろありがたいだろうね」


 これなら普通の学校に行けばよかった。そうすれば実技試験をしなくて済んだのに、いや夢のである師匠を超える魔法使いになるために我慢するべきか


 この世界の学校では平民の多くは基本的な知識を学べる三年の基本コースで卒業するが専門的な知識を必要とする貴族などはさらに三年通い卒業するのが常識である

 基本コースとまた試験を行いもう三年専門コース、これらがこの世界での学校の

教育だが、俺の通う学校は六年通い卒業する。


「いつから学校が始まるんだい」


「二か月後からスタートだよ…師匠、俺これから寮生活になるから今のうちに魔法教えてくれよ」

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