Dom/Subユニバースっぽいやつ【ゆらささ】
【Attention】
・Dom/Subユニバースの理解が浅い
・世界観が謎
・中国語の知識は皆無
・自動翻訳や発音検索などインターネットの助力を得ての産物
・説明をしているように見せかけて、読み手が一通りの知識を持ってる前提
・広い心で読んでね
◇
由羅は
この世に存在する、男女にとどまらない第二の性別は、三つに大別される。支配したい、相手を守ってあげたいという欲求が強い『主導』。逆に支配されたい、相手を信頼したいという欲求が強い『顺从』。そしてそのどちらに傾いてもいない『
さて二人は今寝室にいた。『主導』と『顺从』は互いの欲求を満たしあうための特別な行為に及ばんとしている。補いあえる性質を互いに持っているのだから、どちらかが言い出せばいつも応じる。
「準備は?」
「いいよ」
寝台に腰かけた由羅と、手前で立っている捧との距離は、大股の三歩分ほど。二人の間には、弱めの照明では払いきれない淡い闇が長く横たわっている。由羅は軽く息を吸い込み、独特の発音で単語を口にした。
「『
ライ、というその音が聞こえれば、捧が意識しないうちに足が動く。一歩二歩と前へ、見えない糸に引かれるように。すでに心臓はどきどきとうるさく、皮膚の下を熱い血が走っていくのを感じた。
『主導』が『顺从』に出す短い指示の言葉――『
足を引きずるようにして歩いていく。そして両膝を床について座り、彼を見上げた。
ひとたび何かの指示を受けると捧は、何も言われなくても自然にこの姿勢になってしまう。『顺从』が待つときの姿勢で、従順な犬の動作にも似ている。地に膝をつかせる『
ただ、由羅はこの「おすわり」が好きではない。今日もやはり、
「『
姿勢を変える『命令』が下って、体の横に置かれていた彼の右手は、前へ差し出され開かれた。
重たい体を持ち上げて、よろりと立ち上がる。色白の骨ばった指先に導かれるまま、膝を柔らかい布団に沈ませ、由羅の腿にまたがるかたちで腰を落ち着かせた。内に抱く熱がさらに増す、互いの息遣いも感じ取れる距離の近さだ。
「『
とんとんと背中を叩かれながら受け取る褒め言葉は、平時では考えられないくらい甘い。脳を直接揺らしてくる。
「まだいける?」
「……いける」
「うん。じゃあ、『
菫色と金色がかちりとぶつかる。由羅は目を外さないまま、次の指示を与えた。
「
捧はひとつ頷き、肩に手を置くと、鳥がついばむように軽く口づけた。間を置かずにもう一度押しつける。そしてゆっくりと離れると、由羅は感情がいっぱいになったような息をつき、細くも筋肉質な体を抱きしめた。
「『
「……ん」
耳の内側がふわふわする。幸福、安堵、快感、そんなもので満たされていく。もっと、もっとだと貪欲さが頭をもたげて、折よく問われたのはまさに考えていたことだった。
「足りた? それともまだ? 『
「……もっと、ほしい」
「何が?」
「……くぅ」
悔しそうに、少し苦しそうに、そして少し嬉しそうに複雑な声を上げ、由羅の耳元に口を寄せて囁いた。
「…………うん、『
捧の体が横に傾いて膝の上から滑り落ち、布団に投げ出された。全身の力は抜いて、目だけで訴えかける。
由羅は妖艶に笑い、
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