第15話店の裏側

実はなんと…

料理ではなく、魔物の出てくる迷宮レストランだった。

余りに敵が強すぎるため、客は1年に1人くればラッキー程になっている。


店員「客が6人。多分王者選手権で選ばれた6人だ」


???「そうか。上級迷宮の通路を空けて置け。勿論スタースプレーもな」


店員「スタースプレーも置くんですか?いくら何でも…」


???「今すぐやってこい!」


店員「…了解しました」


店員は謎のスプレーを持ち、迷宮の入り口に立つ。


店員「上級迷宮、開通!」


そう言うと、レバーをガチャっと開ける。

慌ててすぐにスプレーを持ち、虫よけの様にスプレーをかけまくった。


敵「アオーーーーーン」


店員「やべっ、【テレポート】」


店員がテレポートで厨房に戻る。


先ほど吠えていたのは、月夜狼ナイトウルフ

本当は満月の夜にしか出てこないのだが、先ほどの謎のスプレーを使ったせいで出てきてしまったのだ。


恵「…ッ!」


俊「どうしたんだ?恵」


雷「腹が減って疲れてんだろ。あんだけ情報を頭から引っ張り出して魔力を最大限まで引き出して魔法を使ったんだからよ」


恵「最大限まで…バレてたのか。カッコつけたつもりだったのに」


碧「それにしてもさっきの事は本当なのか?」


恵「ええ。必ず事が起こります」


朔「何の話してんの?」


中村「まぁいいじゃねえか。それより俺、オムライス食べたい!」


碧「平和だなぁ」


恵「これからですよ」


碧「あぁ。わかってるよ」


月明狼ナイトウルフ「アオーーーーーーーン!!!!!」


恵「来ました!皆さん、戦う準備を!」


俊「どうなってんだよ!」


雷「何でこんなところにナイトウルフがっ!って、演技も疲れちゃったな」


恵と碧「!!!」


朔「全員一応【超音波】と【延長】でこっちまで聞こえてんですわ」


中村「で、戦う体制になれと。了解した」


碧「魔法…その手があったか」


恵「注意不足でしたね」


中村「で、なんでそんなに俺たちに秘密にしたかったんだッ!」


ナイトウルフに攻撃しながら中村がしゃべる。


雷「そうだぞ!それを知ってたらここに来るなんて…ゴロロロロ!!」


碧「雷魔法のせいでき…バッシャーン!」


中村「碧も一緒じゃねぇか」


ナイトウルフ「ワオーーーーーーン!!!」


朔「おっと、ナイトウルフ、ちょっと待てよ。俺たちの時間を邪魔するんじゃねぇよ」


俊「てかさぁ、何で恵は秘密にしたかったんだ?」


恵「イヤだって…」


恵以外「「「「「んんん?」」」」」


恵「ここの料理は、いっ、五つ星レストランよりもおいしいご飯がモンスターを倒すだけで貰えるからっ!」


恵以外「「「「「食いしん坊かっ!!!」」」」」


恵「だってぇ…」


恵は、とてつもない食いしん坊だった。

ラーメンを食べに行ったら3人前食べなければ落ち着かないし、

食べ放題に行けば、ずっと注文して食べ続けている。

恵のお腹は、底なしと言われている。


恵「でも、美味しいならいいでしょ」


碧「まぁそれもそうだな」


朔「じゃ、行きましょうか」


俊「そうだな」


中村「行くぞっ!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

異世界での小さな青春と友情の物語 りんご @drmgrl

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画