第9話
「ではこれから剣士科を始める!」
「最初は中村選手対、中山選手!」
彼は剣の王とも呼ばれる
「では第一回戦、開始!」
「『スキル』【剣魂】」
ボォッ!
中村がスキルを唱えた瞬間に持っていた剣に炎が巻き付いた。
薄っすらとそこには目があった。
中村のスキルは剣に魂を宿すスキルである。
「面白れぇスキルだなぁ。じゃこっちも!『スキル』【剣唱】」
ボォッ!
中山の剣にも中村と同じような炎が巻き付いた。
…中村と全く同じものだ。
「なっ!そうか。お前のスキルは相手の剣術をコピーする…」
「そうさ。かかってこい!」
中村が剣を振り切った。
バサッ。
一瞬だった。
中村が剣を振った瞬間に…
「剣が…消えた?!」
「そうさ。俺のスキルは切ったものを消し去るスキル」
「ばっ、バカな!剣がなければ戦えない!俺の負けだと?!」
「中村選手の勝利!」
一瞬の戦いに呆然としている観客であったが、我に返ってパチパチと拍手をしている。
中山はまだ何が起こったのか理解しきれていなかった。
中山の性格は、
理解が遅く、自慢ばかりしていて人が逃げていく。
そんな性格だ。
「俺は陽翔の息子だぞ?!」
「息子というだけでろくに努力もせず、周りのものを蹴散らしているだけのクズに鍛錬を数年重ねてきた俺に勝てるとでも思っていたのか?」
「クッソォ!お前!絶対し返してやるからな!」
「その時は胴体を切り裂いてやるよ」
それを見ていた碧は…
「あいつ…前まで俺に負けてたくせに…アイツってやつは…」
成長した。
剣術を毎日毎日練習したのだろう。
努力は才能のないものがする事だと中山は言っていた。
だが、才能があったとしても努力をしなければ勝つことはできない。
俺も頑張って練習したので
俺も魔法の練習に励むとするか。
俺は会場をでた。
~中村視点~
やっば、めっちゃ緊張した!
碧に見られてると負けらんねーから余計に…
それにしても疲れた…
俺のスキルはまだ使い慣れていない。
もっと練習しなきゃな…
それよりこの大会でしっかり優勝してパーティーになるぞ!
きっと大変な日々が待っているんだろうけど、俺なら乗り切れる。
碧と一緒なら…
あれ?碧がどっか行っちゃった。
あ、もうこの時間か。
碧はきっと鍛錬しに行ったんだろう。
頑張れ、碧!
第二戦のマッチングは…
げ、
まあ一回勝った相手だ。
桜野は、
同じ学校に通っていて授業で戦ったことがある。
相手は結構強い。
まあ次の対戦まで休憩があるし、ゆっくり休憩しよう。
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